桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 45

「ん…っ!!」
桜怜が力いっぱい手を伸ばし、ブラジャーをつかむ。
「時間が…! はやくもどらなきゃ…!」
おっぱいを揉むのにもここまで来るのにもかなり時間をかけてしまっていた。

桜怜はブラジャーを手にし、砂浜の方を向いて戻り始める。

「ほら、桜怜ちゃん! 急がなきゃ時間ないよ〜!」
「まぁ僕たちは時間切れで全然いいんだけどね〜!」
海岸で男子たちがはやし立てる。

「はぁ…はぁ…急がなきゃ…!」
桜怜は水の抵抗をモロに受ける爆乳を見られないように身をかがめながら両手で必死に水を掻き分けて進む。

「ほらほら〜! そんな隠しながらじゃなくてバカでかいおっぱい揺らしながら戻りなよ!」
「がんばれ〜! 爆乳桜怜ちゃん!」
男子たちが近づいてくる桜怜に野次をとばす。

「あと…ちょっと…!」
桜怜が男子たちの待つ砂浜へと近づく。

「はぁ…はぁ…着いた…!」
桜怜が呟きながら立ち上がり、大きく弾み、水着からハミ出すおっぱいを腕で抑えながら男子のもとへ小走りで行った。

「は〜い、お疲れ、桜怜ちゃ〜ん!」
「ブラジャーなくならなくてよかったね〜!」
戻ってきた桜怜をすぐさま男子たちが取り囲む。

「どう? 今の心境は?」
そう言って男子の一人が桜怜の胸にカメラを近づける。

「いやっ!」
桜怜は小さく悲鳴を上げ、おっぱいを庇ってしゃがみこむ。

「はぁ…はぁ…じ、時間は…?」
息を荒くし、桜怜がおずおずと尋ねる。

「桜怜ちゃん…残念だけど7分! 罰ゲーム!」
男子の一人が高らかに言う。
「おお〜!」
他の男子たちが歓声を上げる。

「そ…そんな…!」
桜怜がしゃがみこんだままうなだれる。

「さぁ、桜怜ちゃん! 生お尻見せてもらって…!」
「触らせてもらうよ…へへ…」
男子たちがニヤニヤしながら言う。

「い…いや…! お尻触られるのなんて…!」
桜怜が首をイヤイヤ、と振りながら言う。

「いいじゃん、桜怜ちゃん。おっぱいよりは恥ずかしくないでしょ?」
「それに前の水着着替えで見せてくれたじゃん、あれはヌケルよ…」
男子たちが言う。

(いや…! 見られても触られるのだけは…!)
「お…お尻は見せるけど…触るのは…ダメ…!」
桜怜がしゃがみながら懇願する。

「あれ? 桜怜ちゃん、約束だよね〜?」
「桜怜ちゃんわかってるよね? こっちには桜怜ちゃんの恥ずかしい映像いっぱい持ってるんだよ?」
「まぁ桜怜ちゃんなら普通に制服着てるだけでも充分恥ずかしい映像だけどね」
男子がしゃがみ込んでいる桜怜に詰め寄りながら言う。

「うう…でも…触らないでぇ…!」
今まで爆乳やお尻にイヤというほど視線を浴びてきたが、これ以上は絶対にイヤ、桜怜は思った。
(ハダカを見られるのとカラダを触られるのだけは絶対にイヤ…!)

「ま、いっかぁ…まだ触ったらもったいないもんね、触るのはやめておいてあげるよ」
男子の一人が言う。

「ほ、ほんと…!」
桜怜が少し安心して男子を見上げる。

「ただし、罰ゲームを二つ追加するよ、まずは生お尻でカメラの前で尻文字をやってもらうよ」
男子が言い、他の男子もおお、と歓声を上げる。

「え…? し…尻文字…?」
桜怜が不安げな表情になる。

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