桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 49

「はぁ……」
翌々日。蒸し暑い日のお昼前、桜怜は自分の部屋でため息をついていた。
桜怜は下は純白のパンツ、上はハダカで大きすぎる胸にタオルを当てただけの格好でベッドに座っている。
「ううっ…やっぱり…汚い…! オシッコかけるなんて…!」
自分の隣に置かれた愛用のブラジャー、そして男子に黄色く汚された無残なブラジャーを指でつまみ、見ながら桜怜が呟く。
あの後ブラジャーにひたすら消臭剤をふりかけ、どうにか耐え難いニオイはある程度消した。

「洗いたいけど…ダメなんだよね…」
もともと薄ピンクだったが、今やおぞましい黄色と相まっている愛用のブラジャーから目を逸らす。
「こんなのひどい…! こんなきたないのおっぱいに着けられない…!」
桜怜が可愛い顔を伏せながら嘆く。
しかし男子たちは桜怜の恥ずかしい映像をたんまりと持っている。簡単に命令には逆らえない。
「今も…わたしのおっぱいをビデオで見てるの…?」
小さなビキニでのおっぱい揺らし映像、巨乳オイル塗り映像など、爆乳美少女の恥ずかしすぎる姿を男子たちは持っているのだ。
あの男子たちが今もそれぞれ桜怜のビデオを見ているかも知れないと思うといっそう気が滅入ってくる。

「ん…」
ふいに桜怜が片手をタオルの中に入れ、バスケットボール大の爆乳をむにむにと揉む。
「あん…大きすぎ…おっぱい…」
はらりとタオルを落とし、両手で柔らかい爆乳を刺激する。
ありえないサイズを誇りながらも、弾力性も抜群のJカップおっぱいがむにゅむにゅと形を変える。
「うん…キモチい…」
ゆっくりと揉む場所を変えながら到底手に収まらない爆乳を揉む。
「こんなに恥ずかしいおっぱいなのに…キモチいい…っ…」
Jカップという高校生離れした大きさであるにも関わらずカタチはよく、弾力も充分。それでいて性的なキモチよさも最高。
「ん…うん…」
桜怜は憂鬱さを豊満すぎるおっぱいを刺激するキモチよさで紛らわす。
「あん…キモチいい〜…やん…出ちゃう…」
桜怜の股間から愛液が溢れ、パンツにシミを作る。
「うん…え、あっ!」
桜怜がふいに時計を見、驚いた声を上げる。
「もうこんな時間…補習行かなきゃ…」
桜怜が呟く。今日は体育と水泳の補習だ。

「急がなきゃ…」
桜怜は慌ててスクール水着を取り出し、カバンに入れる。
前回着たときに破れかけた部分は何とかガムテープで補強した。
「えっと…体操着とブルマ…」
桜怜が呟きながら体操着とブルマを取り出し、小さいブルマを何とか引き上げ履いていく。
「あ…ブラジャー…」
桜怜はいつものように愛用のブラジャーに手を伸ばしかけ、ためらう。
ニオイは取れたものの、おぞましい男子の尿によって黄色く染められたブラジャー。
「ダメ…汚いけど…着けなくちゃ…」
ノーブラで外に出るわけには行かない。桜怜はなんとかブラジャーを着け、大きすぎる胸を抑えた。いつもながらハミ出し具合はハンパじゃない。
「やだぁ…! 汚い…っ…!!」
あの猛烈な悪臭は抑えているものの、男子の尿がたっぷり染み込んだ下着で恥ずかしいおっぱいを隠すなど屈辱すぎる。
「だいじょうぶ…、ニオイはあんまりしないから…!」
あきらめたように桜怜が呟く。
そしてすぐさま体操着を身につけ、胸を隠す。さらにカラダを拭くための短めのタオルを腰に巻き、ブルマを隠す。

「男子たちはしばらく補習無いって言ってたから…今日は大丈夫だよね…」
男子たちが言っていたことを桜怜は思い出す。今日は憂鬱な補習だが、男子と出くわしてセクハラをされることはないだろう。

「うん、今日は大丈夫…補習がんばろっと!」
自分に言い聞かせるように呟き、
桜怜はいつものようにカバンを大きすぎる胸に押し当てて周りの視線と爆乳の揺れを防ぎながら学校へ向かった。

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