桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 55

「さて、桜怜ちゃんの誠意も伝わったことだし…条件次第でパンティ返してもいいよ?」
男子の1人が言う。

「ま…まだ条件があるの……?」
これで済むとは思っていなかったが、桜怜はまたがっくりと肩を落とした。
(もうダメ…おっぱいのサイズくらいなら教えちゃおう…ハダカになれとかおっぱい触らせるとかだったらパンツはあきらめよう…)
もうくじけそうになりながら桜怜が考える。

「僕たちと勝負してもらう、桜怜ちゃんが勝ったらパンツは返すよ」
男子が言った。

「え…? 勝負…?」
桜怜がおどろいたように言う。

「そう、バトミントンでね。そこにネットがあるでしょ?」
男子の指差した先にはあらかじめ用意したのだろう、バトミントンのネットが立っておりコートが描かれている。

「ば…バトミントンって…?」
桜怜は意外な勝負に困惑する。

「そのまんまバトミントンだよ、できるでしょ? 桜怜ちゃん」
バカにしたような口調で1人の男子が言う。

「それは…で…できるけど…」
桜怜は制服ははち切ろうとする胸を抑えつつまだ困惑気味に言った。

「まぁちょっとルールがあるから説明するよ。基本は普通のバトミントンだけど桜怜ちゃんが一点入れたら僕らは次の奴と交代する、そんで桜怜ちゃんが三人抜いたら勝ちだよ。でも桜怜ちゃんは一点入れられたら負けね」
男子が説明する。

「えっ! そんな…一点で負け…!?」
桜怜が不公平なルールに反抗する。

「まぁ聞きなよ。桜怜ちゃんは一点取られたら降参するか続けるか選んでもらう。ただ続けるなら服を一枚脱いでもらうよ。」
ニヤニヤと男子が言う。
「あ、靴と靴下は全部で一枚って数えるから」
別の男子が説明を加える。

「え…!? そんな…いや…! 脱ぐなんて…!」
突如言われたエッチなルールに桜怜は嫌がる。

「イヤならやんなくていいんだよ? その代わりこの桜怜ちゃんパンティは僕らの好きにさせてもらうけどね」
男子の1人が袋に入った桜怜のピンクのパンティをひらひら振りながら言う。
「こんなお宝ホントは返すチャンスなんてあげたくないんだよ? 桜怜ちゃんの下着なんてお金払ってでも欲しいよ…へへ」
追随するように別の男子がニヤけながら言う。

「やん! …どうしよう…?」
男子のいやらしい言葉にうつむきながらも、桜怜は悩んだ。
(どうしよう…ブラジャーと違ってパンツはあれ一枚じゃないんだしおっぱい見られるくらいならあげちゃった方がいいの…?)

「へへへ…」
Jカップの爆乳をぎゅっと抱え、悩んでいる桜怜を楽しむかのように男子たちが全員ニヤニヤと笑っている。
桜怜はとたんに悔しさがこみ上げた。

「ダメ…! こんな男子たちにパンツなんて渡したくない…!」
桜怜が唇をかみ締める。

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