桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 56

「あ、そうそう。別にハダカになるまでやらなくてもこれ以上は脱げないってとこまできたらそこで降参すればいいんだよ。その時は罰ゲームを受けてもらうけどパンツを

取り返すチャンスはまたあげるから」
男子が桜怜を後押しするかのように言う。

「ば…罰ゲームって…?」
桜怜が不安げに尋ねる。

「それは後のお楽しみだよ、桜怜ちゃん」
男子が言う。桜怜も予想していた答えだった。

(やっぱり…でも勝てばいいんだから…!)
どの男子を見てもそう運動ができそうでもない。桜怜も特別バトミントンが下手なわけではない。

「いいわ…やります…!」
桜怜が意を決して男子を軽く睨みながら言う。

おお〜、と男子たちから下卑た歓声。
「いいぞ〜、桜怜ちゃん!」
「よっ、爆乳美少女!」
「おっぱいデカすぎ!」
男子たちがはやし立てる。多分桜怜に途中で降参させて罰ゲームを受けさせるのが目的なのだ。
(ダメ…! なに言われても今は勝たないと…!)
桜怜はこらえる。

「じゃあやろうか…桜怜ちゃん。俺らは海パンでやるけど桜怜ちゃんはどうする? そのまま制服でもいいし体操着でもいいよ。なんなら水着でもいいし…へへっ」
男子が桜怜に言う。桜怜は少し考え、
「じゃあ…体操着でやります…!」
(見られてイヤなのは体操着だけど制服じゃ動きにくいしスカートがめくれちゃう…! 体操着のおっぱいはキツいけど制服じゃすぐボタンが弾けちゃう…!)バスケットボール大のおっぱいが一層強調される上、ブルマも大きいお尻に食い込んでしまうが今は勝つしかない。

「わかった。じゃあ準備してるから桜怜ちゃんは更衣室の裏で着替えてきなよ。あ、体操着の下に水着着るのは禁止だから。ブラジャーとパンティにしてね」男子がニヤニヤと桜怜の爆乳ボディを見ながら言う。

「わ…わかってるから…! いちいち言わないでっ!」
桜怜はカバンを拾い上げながら出来る限り強気の口調で言い、早足で更衣室の裏に隠れた。

「ふぅ…」
桜怜は陰に隠れると、男子が誰も見ていないことを確認し、着替え始めた。
胸が大きすぎて三つもボタンが閉まっていない夏服を脱ぎながら、バトミントン勝負について考えをめぐらせる。

「男子も運動はできそうじゃないけど…やっぱりおっぱいが…」
桜怜は1mオーバーの胸を抱えながら不安げに言う。
こんなスポーツをやる時にJカップの巨大なバストはジャマになりすぎる。
さらに男子達の視線。外野の男子達は強調されたおっぱいとお尻に視線を注ぐだろう。さらに卑猥な言葉で桜怜を苦しめるだろう。
しかし、どれだけ胸が揺れようともそれに気をとられていては絶対勝てない。
「いくら見られても今日は隠しちゃダメ…!」
桜怜は自分に言い聞かせるように呟いた。今日は絶対恥ずかしさに耐え、パンティを取り返さなくてはならない。

「しかも脱がなきゃダメなんて…着けてる服が靴下も入れて5枚だから…」
桜怜が大きすぎる胸を必死に体操着に押し込みながら憂鬱な表情で呟く。脱衣という桜怜にとっては最悪のルール。

「最悪ブラジャーとパンツまでは見せてもいいから…三枚までなら大丈夫ね…」
桜怜が呟く。脱いでもいいのは靴下と体操着、ブルマのみだ。それ以上は下着を脱がなくてはならない。
「ゼッタイにハダカは見せないんだから…! おっぱいが弾むくらい好きなだけ見ればいいんだから…!」
桜怜が強い口調で呟き、腰を振りながら小さいハイレグブルマを身に着けていく。

そして艶やかに汗に濡れた栗色がかった髪をゴムでくくる。さらにパンパンのJカップ巨乳ではちきれそうな体操着を直し、小さいブルマの食い込みを出来るだけ直す。
自分でもワイセツな格好だと分かっている。しかし今日は恥ずかしがっている場合ではない。
「うん…大丈夫だから…!」
桜怜は一言そう呟き、男子達の待つコートへ向かった。

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