桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 58

「ばっ…バカみたい…って…!」
「ま…まだやるわよ…! まだ靴とソックスしか脱がないんだから!」
男子たちのバカにした口調を聞き、桜怜は強く言い、立ち上がるとサッと両足の靴と靴下を脱いだ。

「ひゅ〜、そうこなくっちゃね…!」
「大事なパンティがかかってるからねぇ〜、へへ…」
男子たちがまるで思う壺、とでも言うように笑う。

「もう大丈夫…まださっきのはびっくりしただけだし…おっぱい揺れちゃうくらい恥ずかしくないんだから…!」
桜怜は素足でコートに戻りながら呟く。やはり男子の実力は大したことはない。これは恥ずかしさとの戦いだ。
「もう一枚も脱がないんだから…! おっぱい揺れるくらい見せてあげるわよ…!」
桜怜が呟き、審判からシャトルを受け取る。

「それに見られるのさえガマンできれば…これを利用してチャンスも作れるかも…」
桜怜はサーブの構えをしながらある作戦を考えた。


「じゃあ、スタート!」
審判がいい、次のゲームが始まった。

「まずはこのサーブを入れないと始まらないもんね…ゼッタイ入れなきゃ…!」
体操着を繊維の限界まで盛り上げ、視界をさえぎる胸を心底ジャマに思いながらも桜怜が集中する。


「えいっ!」
桜怜がサーブを打つ。なんとか飛距離は短いが、相手コートに入るというコースだ。
「よし…入る…! うん…っ!」
相手が打ち返すのも待たず、桜怜は前へ思い切り走った。爆乳が大きく弾み、歓声が上がるが何とか耐える。

「お…おっ!」
対戦相手の男子が驚きと歓喜が混じったような声を出す。
体操着の桜怜が目の前で思い切り規格外の大きさのおっぱいを揺らしてこちらに走っている。男子の意識は目の前で弾む二つの巨乳に釘付けになってしまい、
「つっ!」
なんとか桜怜のサーブを打ち返すも完全に手元が狂い、シャトルはコートの外に落ちた。

「やっ…た!」
桜怜がこぶしを握り締める。
「やっぱりおっぱいばっかり見てて羽根に注意がいってない…! これならいける…!」
桜怜の思惑は当たった。やはりこのゲームの本当の敵は男子ではなく桜怜の羞恥心だ。

「あ〜ぁ、何やってんだよ…」
「まぁあんだけ目の前でデカパイ揺らされちゃぁな…」
外野の男子達が悔しそうに呟く。

「そっ…そうなんだよ…! お前らもムリだって…! すげぇんだって…! 目の前であの桜怜ちゃんのおっ…おっぱいが…!」
先ほど敗れた男子が息を切らしながら弁解している。
「いいなぁ…! 俺も対戦してぇよ〜!」
負けたにも関わらず何の気にもとめていないようにいつもの表情を崩さず、男子たちは話している。
「お…俺もうだめだ…!」
先ほどの対戦相手が桜怜を見ながら勃起で破れそうな海パンの中に手を突っ込み、刺激し始める。

「え…っ! いっ…! いやっ!!」
たまらず桜怜はバストを抱きかかえ、男子にあわてて背を向ける。。

「おいおい…お前もう出すの? まだガマンしろよ〜!」
「みんなガマンしてるしさ、粘ってりゃもっとイイモン見れるぜ…!」
他の男子が笑いながらそれを止める。

「へへっ、やるじゃん桜怜ちゃん、一勝おめでと」
一人の男子が桜怜の背後から声をかける。
桜怜はおずおずと立ち上がり、男子達のほうへ向き直る。

「わたしがおっぱいに気をとられて集中できないと思ったんでしょ…そうはいかないんだからっ…」
桜怜が少し余裕を取り戻しながら思う。やはり男子達は桜怜が揺れるおっぱいを隠すばかりでゲームに集中できないと思っていたのだろう。
そして桜怜の恥ずかしい姿を見ながら余裕でゲームにも勝ち、さらに桜怜を追い込む計画だろう。
しかし桜怜が恥ずかしさを抑えることができれば別だ。今度は男子達が揺れる桜怜の爆乳を目の前にしながらバトミントンに集中しなければならないことになる。

「やるじゃん桜怜ちゃん。ばっかでかい乳揺らしてサービスしてさぁ」
「隠しもしないではずかしくないの? 俺達は最高だけどね…」
男子達があおってくる。無防備に弾む爆乳を見せるのはイヤに決まっているが、今はとにかく勝つしかない。

「べ…べつにこんなの別に恥ずかしくないし…そっちが勝手におっぱいばっかり見て全然集中できてないじゃない…」
桜怜が手を後ろで組み、ぐっと胸を反らし、大きすぎるおっぱいをさらに強調するようにしながら言う。今は余裕を見せなくてはならない。
桜怜のお腹、おへそが完全に露になり、Jカップの爆乳が白い体操着をもう少しで本当にはち切ろうとするほど強調される。

「おぉ…」
「うお…! ほぉ…!」
本当に凄まじいサイズのおっぱいと汗に濡れた艶かしい桜怜の姿に男子は釘付けになってしまう。
「へっ、ずいぶん余裕だね桜怜ちゃん…これもブラジャーみたいにしてやろうか?」
男子の一人がニヤニヤしながら桜怜のパンティが入った袋をチラつかせる。

「あ…! や…やめ…!」
桜怜が片手で口を押さえ、弱弱しい声を出す。
桜怜に少し芽生え始めていた余裕をすぐに崩されそうになる。

「よし、じゃ次は俺が相手だよ…自信満々の桜怜ちゃん」
バカにしたような口調で男子の一人がが桜怜に言い放ち、ラケットを持ってコートに入る。

「この人も運動できそうには見えない…さっきみたいにシャトルから注意をそらせられれば…!」
桜怜が向こうのコートに立つ、ヒョロリとした男子を見ながら思う。
自分から見せるようなことをするのは恥ずかしすぎるが背に腹は代えられない。先ほどのようにおっぱいに釘付けにし、隙をつくしかない。
「うん…大丈夫…! やられてばっかじゃないんだから…!」
桜怜は気合を入れ、ラケットを構えた。

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