隷属姉妹
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■ 第2章 支配の檻18
項垂れた恵美と好美に笠原は、更に追い打ちを掛けた。
「俺はお前等が、何日その格好で居ようと構わねぇ。それは、お前等の自由だ。だがよ、これだけは覚えておけ、俺はさっき言った事をお前等がしない限り、絶対に着替えも入浴も許可しねぇぞ」
笠原の言葉に恵美と好美は驚き、呆然とする。
(酷い…。この汚れた洋服で、明日も仕事に行けって言うの…。あんまりだわ…)
(オ、オシッコを洋服で始末させたのは、このためだったのね…。この男最低だわ…)
恵美と好美は笠原の意図に気付き、その姿を想像して身震いした。
(判ったわよ…。このスケベ男は、どうしても私達を脱がせたい訳ね…)
好美は笠原に視線を向けて、無言で立ち上がるとスカートのホックに手を掛ける。
「よ、好美!」
好美の行動に恵美が驚いて思わず声を掛けると、好美は恵美に視線を向けず
「お姉ちゃん。笠原…さんの言う事は、聞かなきゃいけないの…。恥ずかしいとか言ってる場合じゃないの…」
淡々とした口調で恵美に告げ、スカートのジッパーを降ろして、パサリと床に脱ぎ捨てた。
好美の足下にスカートがわだかまり、好美は股間を隠しながらユックリと足を抜く。
ブラジャー1枚になった好美は、前のめりに成って、上半身で股間を隠しながら、両手を背後に回し、上着から染みこんだオシッコで汚れてしまったブラジャーのホックも外す。
肩からストラップを外すと、左手で覆いながらブラジャーも脱ぐ。
好美は右手を股間、左手で乳房を隠して、笠原の前に立つと、唇を噛みしめその両手をユックリと下げた。
未成熟ながら女の身体をした好美は、その青い果実のような裸身を笠原に晒す。
笠原はニヤリと頬を歪め
「ほう…。判ってるじゃねぇか。人間素直が一番だぜ」
嘲笑うような口調で好美に告げる。
好美は噛みしめた唇を震わせ、項垂れながら膝を折り、床に正座すると
「お願いします…。お風呂を使わせて下さい、笠原…さ…様…」
深々と頭を下げ、笠原に敬称を付けて懇願した。
笠原は内心かなり満足したが、それを表には出さず嘲笑った表情のまま
「俺を[笠原様]と呼んだのはどうしてだ」
好美に問い掛けると、好美は平伏したまま
「はい、私達は笠原…様に雇って頂いている立場だからです。これからは、笠原様と呼ばせて頂きたいです…」
笠原が喜ぶだろう言葉を探して、答えを返す。
笠原は少し顎を引いて頷き
「良いだろう。お前がそう呼びたいなら、呼ばせてやる。これからも、その気持ちを忘れるんじゃねぇぞ」
好美に横柄な声で告げた。
好美は平伏して見えない顔を屈辱で歪め
(ふん!これぐらい何でもないわ。馬鹿男が喜ぶように振る舞うぐらい、どうとでも出来るわよ)
「はい。心に固く誓います」
本心を隠し、強がりながら、笠原にハッキリと約束する。
一方笠原も、好美の答えに頷いて
「良〜し…。自分の言った事を忘れるんじゃねぇぞ。お前にも、シャワーと着替えの許可をやろう…」
(へへへっ。今はそれぐらいで、構わねぇ…。だがよ、今お前が言った言葉が、これから自分の首を絞める事になるのを思い知らせてやるぜ…)
好美が本心から服従を誓っていない事を理解しながら、好美に入浴と着替えの許可を与えた。
好美は笠原から許可を引きずり出して、勝ち誇った気持ちになりながら
「有り難う御座います。笠原様」
笠原に感謝して、急いで立ち上がりお風呂場へ向かう。
笠原は、その好美の背中を狡猾な微笑みを浮かべ見送った。
そんな中1人取り残された恵美は、考え込んでいた。
(ど、どうしよう…。このままじゃ、私1人シャワーも浴びられず、汚れた洋服で出勤しなくちゃいけない…)
愛美に次いで好美も許可を与えられたが、一向に笠原が満足する行動が思いつかないのだ。
恵美が考えあぐねていると
「おい、もう眠るぞ。車椅子を押せ」
笠原が無情な声を恵美に掛ける。
恵美は顔を跳ね上げて、情け無い表情で笠原を見て
「あ、あの…。お、お願いします笠原様…、どうか私にも許可を下さい」
両手を揉みし抱きながら、懇願した。
だが、そんな事で笠原が満足する筈も無く、冷たい一瞥を与えると
「お前は馬鹿か?あれだけクソ生意気な事をほざいたお前の言う事を、なんで俺が聞いてやらなきゃいけねぇんだ?」
恵美に呆れ返った声で問い掛ける。
恵美は笠原の問い掛けにぐうの音も出ず、言葉を呑み込み泣きそうな顔で項垂れた。
だが直ぐに恵美は顔を跳ね上げ
「あれは、反省してます。言い過ぎました!どうか、どうか許して下さい…」
笠原に躙り寄って泣きながら懇願する。
笠原はそんな恵美を冷たい目で見下ろして
「反省?言葉だけなら、誰でも出来るぞ」
小馬鹿にしたように、恵美に告げた。
恵美は涙で濡れる瞳を震わせ
「ど、どうしたら認めて貰えるんですか…。どうしたら許して貰えるんですか…」
笠原に縋り付き、問い掛ける。
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