隷属姉妹
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■ 第3章 翻弄される姉妹2

 生まれたての赤ん坊のように、陰毛の全てを抜き去った恵美は、唯一身に付けていたブラジャーに手を掛ける。
 その瞬間、恵美の身体に激痛が走った。
「うくぅ!」
 思わず声を漏らした恵美は、驚きながら自分の乳房を見詰める。
 そして、痛みの原因を知り、驚愕の表情でワナワナと震えた。
(う、嘘…。こんなに腫れるなんて…)
 恵美は慌てて、ブラジャーを外し鏡を持ち上げ、正面から自分の乳房を見る。
 恵美の乳房は赤黒く鬱血し、その大きさが倍近く膨らんでいた。
 元々Eカップだった恵美の乳房は、腫れ上がってGカップ程に成っている。
 正面から見ると、赤黒い小玉スイカが二つぶら下がっているようだった。
 驚きながら恵美は、ソッと乳房に触れてみると、ズキンと激しい痛みが、頭の奧まで走り抜ける。
(こ、これって…あの、棒のせい…)
 あまりの痛みにうっすらと涙を浮かべ、その原因を思い浮かべると、恵美は慌てて立ち上がり、部屋の隅に置いてある姿見に移動して、全身を映しだした。

 恵美は姿見に映り込んだ、自分の姿を見て、顔を青ざめさせる。
(ひ、酷い…。こんな風に成るなんて…。あの人は、悪魔だわ…)
 姿見に映った恵美の身体は、乳房とお尻が赤黒く腫れ上がり、そのボリュームを増していた。
 恵美の白い素肌に鬱血して出来た赤黒い痕が、笠原のような嗜好を持った者を興奮させる、いやらしいコントラストを作り出していたが、恵美にはその悲惨さしか理解出来なかった。
 恐る恐る恵美がお尻に手を当て軽く押してみると、乳房の時同様、激痛が走り抜ける。
 恵美は固く目を閉じ、プルプルと身体が震える程全身に力を込め、痛みが退くのを待った。
(こ、こんなに痛いの、初めて…。只の打ち身じゃない…。身体の奥底まで、鬱血してるんだわ…)
 その痛みから職業柄身に付けた知識で分析し、傷の深さに驚愕する。
(好美は大丈夫かしら…。私より酷い打たれ方をしていたみたいだけど…)
 恵美は直ぐに自分と同じように打たれた、好美の事を思い出し、その身を案じた。

 様子を見に行こうかと考えて、時計に視線を向けると時刻は[05:28]に成っていた。
(4時間も経っていたのね…)
 恵美は剃毛に掛かった時間を憂鬱そうに確認し、大きな溜め息を吐く。
(まだ少し早いけど、治療の事を考えたら、今から診た方が良いわね…)
 恵美は、直ぐに気を取り直して、脱ぎ捨てたブラジャーとスカートを拾い上げ、身に着けようとした。
 すると、恵美の直腸に身の毛もよだつ痛みが走る。
「ぎひぃ〜〜〜っ」
 恵美は唐突に走った痛みに、悲鳴を上げペタリと床に座り込んだ。
 ハアハアと荒い息を吐き、痛みが退くのを待つと、隣の部屋からバタバタと慌ただしく足音が響き、好美と愛美が走り出した事を理解する。
 恵美は直ぐに立ち上がり、机の上の首輪を手にすると、一瞬躊躇ったが扉に向かいながら首に嵌めた。
 恵美は笠原が指定した格好に成ると、汚れ物を持って部屋から出て行こうとする。
 ドアノブに手を掛けた瞬間、さっきより強い第2波の電撃が恵美達姉妹を襲い、それぞれに悲鳴を上げさせた。

 第1波と第2波の電撃の間は、1分も無かった。
(くぅ〜…。これって、早く行かないと、ドンドン強くなるって事ね…)
 笠原の意図を瞬時に理解し、恵美は急いで扉を開けて廊下に出る。
 廊下に出ると、階段の手前で下着姿の好美と愛美が踞っていた。
 恐らく2人は、第2波をここで受けたので有ろうが、階段に足を掛けていなかった事を、心の底から喜んだ。
 もし、2人が階段上であの電撃を受けていたら、間違い無く階段を転げ落ちていた筈だからだ。
「2人とも、急ぐわよ」
 恵美は胸を撫で下ろしながらも、短く声を掛ける。
 恵美の声に、好美が振り返り恵美に声を掛けようとしたが
「お、お姉ちゃ…」
 その声は途中で呑み込まれ、表情は驚きに染まった。

 好美の目に薄暗い廊下で、真っ白い肌を晒す恵美の姿が入った。
 好美は呆気に取られた表情のまま、身体を強張らせ恵美を見詰める。
 恵美は唇を噛み、俯いて視線を外し
「軽蔑しないでね…、反省の証なのよ…。それより、早く行かないと…」
 羞恥で顔を真っ赤に染めて、足早に2人の間をすり抜けて、笠原の元に急ぐ。
 恵美は第3波の電撃は、絶対に阻止したかったのだ。

 恵美の言葉に好美と愛美は立ち上がろうと、膝を立てる。
 その好美の目の前を、恵美が過ぎって好美はその異常に気付いた。
(お、お姉ちゃん!け、毛が無く成ってる!愛美みたいに成ってる!)
 好美が膝立ちに成った目の高さは、丁度恵美の股間の位置であり、その数p先を横切られれば、嫌でも目に入ってしまう。
 好美と同時に愛美もそれに気付き
「あれ〜おねぇちゃん、愛美みたいに成ってる〜」
 素っ頓狂な大声を上げた。
 愛美の言葉を聞いた恵美は、ビクリと肩を震わせたが、直ぐに背中を向けたまま
「早く行かないと、また電気が来るわよ!」
 好美と愛美に震える声で告げ、階段を走り降りる。
 好美と愛美もその言葉で直ぐに立ち上がり、急いで階段を駆け降りた。
 三姉妹は絡み合うように、バタバタと足音を立て、笠原の部屋の前に到着すると
「ぎゃひ〜〜〜っ!」
「ひぃ〜〜〜っ!」
「きゃん〜〜〜っ!」
 三姉妹はお尻を押さえ、背中を反らせて悲鳴を上げる。
 第3波の電撃が、強さを増して姉妹を襲ったのだ。
 恵美は歯を食いしばり、好美は全身に力を込め、愛美は泣きじゃくりながら、ブルブルと痛みに耐えた。

 痛みが退き、身体が動くようになった三姉妹は、呼吸を整える間も惜しんで、笠原の部屋に入る。
「遅いぞ!俺が呼んだら、10秒以内に姿を現せ。じゃねぇと、何発も電撃を喰らわせるぞ」
 笠原はリモコンを片手に、三姉妹を威圧した。
「も、申し訳御座いません、笠原様…。以後気を付けますので、お許し下さい…」
 恵美はいち早く床に正座し、深々と頭を下げて謝罪する。
 好美と愛美も直ぐに恵美に習って、床に平伏し同じように謝罪した。
 笠原は鷹揚に頷いて
「起きるぞ、朝飯の用意をしろ」
 三姉妹に命じると、上体を起こす。
 恵美は直ぐに笠原の傍らに進み、笠原の身体を抱え介添えを始める。
 好美もそれを見習って、身体を支えると、愛美が急いで車椅子を用意した。
 特に決められていた訳ではないが、三姉妹は自然に笠原の介添えを分担して動いた。
 笠原は三姉妹のスムーズな動きに、内心頷くと
(へへへっ、一晩で充分懲りたようだな…、だが、まだまだ甘いぜ…。お前等の目が、恐怖と服従を浮かべるまで、続けてやるからな)
 三姉妹の心理状態を見透かし、更なる陵辱を与え続ける模索する。

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