隷属姉妹
MIN:作

■ 第3章 翻弄される姉妹3

 笠原は恵美に視線を向けると、下卑た笑いを浮かべ
「おう、指示通りにしてきたか?」
 恵美に問い掛けると、恵美は項垂れながら頷いて
「はい、笠原様。ご命令の通り反省を表しました…」
 笠原に消え入りそうな声で報告した。
「ふん、なら飯の前に点検してやる。リビングに行け」
 笠原は短く恵美に命令すると、好美に車椅子を押すよう、無言で指示する。
「チビ、喉が渇いた」
 最後に愛美に向かってボソリと指示を出すと、愛美はクルリと身を翻して、急いで部屋を出て行った。
 愛美が部屋から出て行くと、その後を追うように恵美が歩き出し、車椅子を押した好美が続く。
 笠原は目の前を歩く、恵美の腫れ上がったお尻をニヤニヤと笑いを浮かべ
(クックックッ…。やっぱり、あれは効くな…。ここまで腫れ上がるんだからな…)
 自分が打擲した成果を満足げに見詰めた。

 リビングに笠原、恵美、好美の3人が着くと、笠原は顎でテーブルを示し
「そこに乗れ」
 短く恵美に命令する。
 恵美は観念した表情で、笠原の命令通りテーブルの上に正座すると、笠原は恵美の太股をピシャリと叩き
「お前馬鹿か?正座して俺に点検しろって言うのか?」
 鋭い声で、恵美を叱咤した。
 恵美はビクリと震え、項垂れると
「申し訳御座いません…。どうぞ、点検して下さい…」
 怖ず怖ずと足を崩し、お尻をテーブルに着けて仰向けに寝そべり、足を開いた。
 笠原の真後ろに立って居た、好美の目に恵美の秘部が丸見えになる。
(お、お姉ちゃん…。こ、こんな恥ずかしい事命令されたの…。ひ、酷いわ…)
 好美は蒼白な顔で、無毛に成った恵美の秘部を見詰め、ガクガクと震えた。
 恵美は真正面で自分の秘部を見詰める好美を見て、唇を噛みながら顔を背け
(お、お願い…。好美、そんなに見ないで…。恥ずかしくて、死にそうなのよ…)
 心の中で、好美に懇願する。

 笠原は後ろで好美が息を呑む気配を感じつつ、恵美の態度を見て、好美が食い入るように恵美の秘部を見ている事を察し
「おら!それじゃ、ケツの方が見えないだろ!ちゃんと抱え込んで、見えるようにしろ!」
 恵美の太股に、再度平手打ちを喰らわせ、命令した。
 歯を食いしばった恵美は、ビクリと身体を震わせ
「も、申し訳御座いません…、笠原様…。これで宜しいでしょうか…」
 笠原に謝罪し、両手で足を抱え込んで腰を浮かせ、笠原に了承を窺う。
 その時キッチンから、愛美がコップを持ってリビングに入り
「お水、お持ちしました」
 笠原に向かって、コップの水を差しだした。
 愛美が差し出したコップはかなり大きめで、氷が入っていた。
 笠原が愛美を見て少し驚きながら
「ん?なんで、氷を入れてきた?」
 小さく問い掛けると、愛美は不思議そうに首を傾げて
「えっ…、あ、あの…。冷たい方が…、美味しいかな…って思いました…。パパもお酒を飲んだ次の日…、冷たいお水が好きだったので…。えっと…、氷を入れました…」
 笠原に怖ず怖ずと説明する。

 笠原は説明する愛美を見詰め
(こいつ、こんな俺に気を遣ったのか…?馬鹿か…?それとも、俺に媚びを売ってるのか…?)
 愛美の真意を計り兼ねたが、その無邪気な表情に計算がない事を悟る。
 笠原は無造作に手を伸ばし、愛美からグラスをひったくると、氷水の入ったグラスを一息で空けて、アルコールの残った身体を目覚めさせる。
「ぷはっ…。愛美、上手かったぞ」
 笠原は愛美の頭に手を置き、撫でながら褒めると、愛美は首を竦め、恥ずかしそうに笑った。
 その表情を見た笠原は、ニンマリと笑い
(こいつは、順応力が高いな…。どんな状態でも、直ぐに自分のポジションを見つけるクチだ…。へへへっ、こいつは良いや…、こんなタイプは扱い易い…。こいつを軸に、姉妹の結束を壊してやるか…)
 愛美の本質を見抜き、調教方針を決める。
 笠原はそのまま、グリグリと愛美の頭を撫で
「よし、お前は新しい服を着て良いぞ。自分の好きな服を選んでこい」
 愛美に着替えの許可を与え、自室に戻した。
 愛美はパッと顔に喜色を浮かべ、ペコリと笠原に頭を下げて、リビングを出て行く。

 そんな愛美を、好美は驚いた顔で見詰め
(な、何あの子…。お姉ちゃんがこんな恥ずかしい目に逢ってるのに。自分だけ良ければいいの…)
 直ぐに不満を顕わにして、愛美の背中を睨み付けた。
 愛美にしてみれば、笠原を怒らせない事が、みんなの為に成ると思っての行動で有り、結果として自分だけ優遇されていると思っていた。
 小学校4年生の愛美には、それが精一杯の行動だったが、極限に追い詰められた者の心理は、それ程寛容な見方は出来無いのである。
 好美と愛美の間には、笠原の狙い通り亀裂が生じ始めた。

 笠原はそんな好美に、次の指示を出す。
「おい、好美。ここに座れ」
 自分の目の前の床を指さし、横柄に命令した。
 好美は笠原の命令にハッと驚いて顔を戻すと、笠原の指示した場所を見る。
 そこは、恵美が晒している股間の真正面だった。
 好美は硬い表情で唇を噛み、笠原の指示した場所に座る。
 好美がわざと恵美に背を向けて、笠原の方を向いて座ると
「お前、判っててやってるだろ…。俺の方を向くんじゃ無く、姉貴の方を見るんだよ」
 笠原は好美の頭を乱暴に掴み、捻って恵美の方に向かせた。
「痛ぅ…」
 好美は小さな悲鳴を上げ、身体の向きを変えて恵美の方を向くと
「おら!お前ももっと足を拡げろ!」
 空いた方の手で、恵美の内股を叩き、命令する。
「うぐぅ…。は、はい、これで良いですか…」
 恵美は泣きそうな表情で、足を拡げて笠原に問い掛けた。

 笠原は恵美に返事を返す変わりに、好美の顔を恵美の股間に押しつけると
「お前が点検しろ!一本も見付けられなかったら、お前もこの格好にさせるからな」
 低く押し殺した声で、好美に命令する。
「ひぃ!そ、そんな…。酷いです、笠原様お許し下さい」
 笠原の命令を聞いて、好美より先に恵美が許しを請う。
「うるせぇ!こいつは昨日、俺に忠誠を誓ったんだ。これぐらい何ともない筈だぜ…。なぁ、好美よ?」
 笠原は恵美の懇願を一蹴し、昨夜自ら笠原を敬う事を誓った事を引き合いに出し、嘲るような声で好美に問い掛けた。
(えっ…。こいつ、気付いてたの…。私が、嘘を吐いてあんな事を言ったの…)
 好美は笠原の声で、昨夜の誓いが嘘だとバレたのか、疑念を抱く。

 笠原はそんな好美を更に嘲笑い
「ん〜っ?まさか、昨日の言葉は嘘だったなんて言うんじゃないよな…。お前はもう、褒美を貰ったんだぜ…。今更嘘だとは言えねぇよな…。もし、嘘だって言うんなら、俺もそれなりの罰を与えなきゃいけねぇ…。あの警棒で百叩きが良いか?それとも、猫鞭が良いか?いやいや、ここは替えの電池30本が無く成るまで、最大電流を味わうか…」
 好美の耳元に、後ろから楽しそうに囁いた。
 笠原の言葉を聞いた好美の顔が、途端に引きつり
「ひっ!い、嫌…、ゆ、許して…、許して下さい…」
 か細い声で、笠原に謝罪する。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊