隷属姉妹
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■ 第3章 翻弄される姉妹10

 好美は葛藤を抱きながら、笠原の命令に従い恵美のクリ○リス包皮の縁に、瞬間接着剤を塗りつけ、爪で押さえ込む。
 捲れ上がった恵美のクリ○リスは、真っ赤に腫れ上がり、所々に爪で傷ついた跡が走っていた。
 処置を施されている恵美は、力無く顔を背け、子供のように涙を流し、泣きじゃくっている。
(お姉ちゃん…。辛いわよね…。悔しいよね…。ごめんね…。私のせいで…、ごめんね…)
 好美は恵美の泣き顔を盗み見て、心の中で恵美に問い掛け、何度も謝罪した。
 普段の好美なら、笠原の言葉に翻弄されるような事はなかったかも知れない。
 だが、立て続けに起こる、今までに見た事も聞いた事もない状況の連続で、好美の判断力はパニックを起こしていた。

 そんな中、好美は子供のように泣きじゃくる恵美を初めて目にして、謝罪をしてしまう。
 その謝罪をした瞬間、好美の心のバランスがグラリと崩れる。
 謝罪をすると言う事は、自分の中に非が有る事を認めたのだ。
 チクリと好美の胸の奥に、痛みが走る。
 それは、無意識に自分の罪を認めた結果だった。
 だが、好美にはその痛みの理由が判らなかった。
 好美は胸に痛みを抱えながら、恵美のクリ○リス包皮を固定し続ける。

 笠原は恵美の股間を明け渡して、直ぐに部屋の隅に置いて有ったアタッシュケースに向かい、中身を漁っていた。
 蓋を開けてゴソゴソと中身を引っかき回して、お目当ての物を見つける。
 笠原はニヤニヤと笑いながら、銀色の筆箱程の金属製の箱を取り出し、中身を確かめた。
 銀色の箱の中には10gの軟膏チューブが1ダースと、ピルケースに成っている一角には白いカプセルが、10数粒入っている。
 軟膏チューブはそれぞれがピンク、赤、黒、黄色、鈍色と分かれていて、ピンクが4本他の4色は2本ずつだった。
(へへへっ。確か鈍色だったよな…。クリ○リスに塗れって言ってたの…、どう成るか楽しみだ…)
 笠原は銀色の箱を大切そうに膝の上に置いて、再びアタッシュケースに手を伸ばす。
(後はこいつに、これを組み合わせるんだよな…)
 笠原は身体を起こすと、ビニールで覆われた安っぽいジュエルケースのような黒い小箱を手にし、目的を果たしたのかアタッシュケースの蓋を閉めた。

 唇の端を上げて[フンッ]と一つ鼻で笑い、歪んだ満足げな顔を浮かべた笠原は、好美が陣取る恵美の股間に向かった。
 爪でクリ○リス包皮を押さえる好美の横に着くと、笠原は無造作に好美の頭に手を伸ばし、髪の毛を掴んで
「どけっ」
 短く命じながら、乱暴に好美を払いのける。
 好美は髪の毛を掴まれ、苦痛の表情を浮かべながら、恵美の股間から放り出された。

 笠原はそのまま恵美の股間に進み出ると、銀色の箱から鈍色のチューブを取り出し、キャップを外す。
 鈍色のチューブから乳白色の薬品が絞り出されると、笠原は1p程の薬剤を人差し指で掬い取り、直ぐに左手一本で器用にキャップを閉めて、薬剤を掬い取った右手を恵美のクリ○リスに運んだ。
 剥き出しにされたクリ○リスに、ヒヤリとした感触を感じた恵美が、驚いて顔を持ち上げた。
「今、気持ち良くしてやるぜ」
 笠原は驚いた表情の恵美に、ニヤニヤと笑いながら伝え、クリームをクリ○リスに塗り込んで行く。
(くぅ〜っ…。ま、またなの…)
 恵美は快感の織火が燻るクリ○リスを刺激され、再び子宮の奥が熱く成り始める。
 笠原は丁寧にクリームを塗りつけると、ティッシュで指先に着いた薬を何度も拭い、黒い小箱を開いた。
 小箱の中にはガラスで出来た、小さな丸い壺のような物が幾つも並んでいて、隅の方には小さなポンプが付いたゴムチューブが収められている。

 良く見ると小さな壺は、それぞれ大きさがo単位で違っていて、最大5p迄有った。
 笠原はその中から4oの物を取り出し、ピンセットで摘むとライターを取り出す。
 火の点いたライターで壺の入り口を炙り、それをいきなり恵美のクリ○リスに被せた。
「熱ぅーっ!」
 恵美は熱せられたガラス壺が敏感な所に触れ、ビクリと震え顔を仰け反らせる。
「動くな!言う程熱くねえ!」
 笠原が鋭い声で、恵美の動きを制すると、恵美はまたビクリと震えて、動きを止めた。

 恵美の変化はその数秒後に現れる。
「あっ、あっ、や、やだ…」
 恵美は最初戸惑い、その顔が次第に硬直して、眉根を寄せて何かを耐えるような表情に変わった。
「へへへっ、出来上がりだ…」
 笠原は楽しそうに言いながら、ピンセットを壺から外すと、恵美がどんな目に逢っているか良く判った。
 恵美のクリ○リスは、小さなガラス壺の中で、大きく肥大し真っ赤に充血している。
 ガラス壺の中の空気を暖めて膨張した空気が、冷やされた事で収縮し、恵美のクリ○リスを吸い上げているのだった。
「あっ、あぐぅ〜…。か、笠原様…こ、これは…」
 恵美が笠原に問い掛けると
「これからは、こいつを着けて生活しろ。一週間でサイズアップしなかったら、お前がさぼったって言う証拠だ」
 笠原は恵美にいやらしい笑いを浮かべて告げ、ピンセットとライターを放り投げる。
 恵美はお腹の上に落ちた、ピンセットとライターを悲しそうに見詰めた。

 そんな好美に、笠原は身を乗り出し
「それと今見たように、こいつを塗るのを忘れるな。こいつは、お前のクリ○リスを敏感にしてくれる薬だ」
 笠原は鈍色のチューブを翳し、恵美に楽しそうに語り出した。
 恵美は笠原の言葉を不安を顕わにして、聞いていたが
「そ、それって…麻薬とかそう言った物ですか…」
 恐る恐る問い掛けると
「まぁ、こいつの成分は良く知らねぇが、非合法の物じゃねぇ。ちゃんとした薬剤師が調合してる薬だ、丁寧に塗るんだぜ…」
 笠原は、自分自身良く判らない薬を恵美に渡した。
 恵美は笠原から鈍色のチューブを受け取ると、コクリと頷いてピンセットとライターを合わせて手に握る。
 笠原は返事を返さなかった恵美に苛立ちを覚え、睨み付けて注意しようとしたが、恵美の表情を見て訝しんだ。
(んっ?何だこいつ…どこ見てる…)
 恵美の視線が有る一点を向いて、ジッと動かないのだ、
 笠原は小首を傾げ、恵美の視線の先を探すが、そこには何もない。

 恵美はその時どこも見ていなかった。
 恵美の意識が向いていたのは、自分のクリ○リスだったのだ。
(な、何…、これ…スースーする…?ううん…ジンジン…かな…?何か…不思議な感じ…)
 それは、微かにでは有るが、確実に恵美の敏感な部分に感じられていた。
 それが恵美の敏感な肉芽にジワジワと拡がり、染み込むように芯に進んで行く。
 恵美は、その微かな感覚を無視出来ずに、正体を探ろうとしていたのだ。
 だが、その感覚を見付け切れずに、恵美は笠原の視線に気付く。
「あっ!も、申し訳御座いません」
 恵美は笠原に向かって、慌てて頭を下げた。
 笠原は珍しく、そんな恵美に何も文句を言わず
「おい、もう良い。テーブルから降りろ」
 恵美を開脚姿から解放した。

 恵美がテーブルから降りて正座すると、リビングから消えていた愛美が戻って来て
「笠原様、お風呂の用意終わりました」
 ペコリと頭を下げて笠原に報告した。
 笠原は愛美の頭をポンポンと叩き
「良し、次は好美と一緒に、朝飯の準備をしろ。恵美、押せ」
 次の指示を出して、恵美に視線も向けずに命令する。
 恵美は笠原の命令の意味が分からず、キョトンとした表情を浮かべたが
「何だ?風呂に入りたく無いのか」
 笠原が恵美に鋭い口調で問い掛けて、初めてその意味を理解した。
(えっ!お、お風呂?お風呂に入れるの…)
 恵美は文字通り飛び跳ねるように立ち上がり、車椅子の取っ手を掴むと
「は、はい直ぐに、お運び致します」
 足早に笠原の車椅子を押して、リビングを出て行く。
 恵美は笠原が単純に約束を守ってくれたと思い込み、先程の屈辱など忘れホッと胸を撫で下ろしている。
(くくくっ、こいつ本当に馬鹿だぜ…。自分の身体が、どう成ってるか知りもしないで…。精々泣き喚かせてやる)
 だが、車椅子に座る笠原の表情は邪悪に歪み、恵美の安心を心底嘲笑っていた。

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