隷属姉妹
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■ 第3章 翻弄される姉妹11

 風呂場に着いた恵美は、脱衣所で笠原の衣服を丁寧に脱がせ、車椅子を押して浴室に入った。
 浴室には笠原の入浴の為、エアマットとプラスティックの座椅子が置かれている。
 元々恵美の父親がバリアフリーを考え、大きめの浴室にしていた為、大人が3人が裕に入れるサイズだった。
 恵美は浴室に入ると、笠原を介護しながら浴槽に入れる。
 笠原が浴槽に落ちつくと、恵美に指示を出し車椅子の物入れから、黒い耐水性のポーチを取り出させた。
 恵美は言われるままに、笠原にポーチを渡すと直ぐに車椅子を浴室から出す。
 脱衣所から戻って来た恵美は、キビキビと立てかけていたエアマットを敷き、その上に座椅子を置いて
「お湯加減は如何でしょうか…」
 笠原に笑顔を作って問い掛けた。
「んっ、まあまあだな…」
 笠原は恵美に答え、手招きをする。
 恵美は愛想笑いを浮かべながら、笠原に頷いて立ち上がり、湯船に足を着けた。
 片足を入れた瞬間、恵美の顔が強張り、ビクリと足を引き上げる。
(あ、熱い!な、何これ…。愛美ちゃん設定温度間違えたでしょ…)
 恵美はその湯船のお湯の熱さに、顔を引きつらせ笠原を見た。

 笠原は恵美の表情を見て、ニヤリと笑い
「何だ…入らないのか?」
 恵美に問い掛けてきた。
 その表情の奧には[浸からないなら、早く出ろ]と言う言葉が、ありありと浮かんでいる。
 恵美は諦めて、ソッと湯船に足を入れ、身体を沈めて行った。
(あ、熱い…、一体これ何℃に成ってるの…)
 恵美は奥歯を噛みしめ、湯船に身体を浸けて、温度に馴れるのを待った。
 だが、そんな恵美の事を笠原が放って置く筈も無く、笠原の右手が恵美の右腕を掴み、強く引き寄せる。
 恵美はいきなり引き寄せられた事と、対流によって更に熱く感じる温度に驚いた。
(ひゃっ!うくぅ〜〜〜っ…あ、あつい〜〜〜っ…)
 恵美は身体をブルブルと震わせて、お湯の熱さに身震いし、笠原に背中を預ける。
「肩まで、良〜く浸からねぇとな…」
 笠原が恵美の耳元に囁くと、恵美は奥歯を噛みしめ何度も頷く。

 笠原達が浸かっている湯船は、50℃近く有り普通に10秒入っているだけで、のぼせそうな温度で有った。
 正直笠原もこの温度は熱すぎたが、この後恵美に対する責めには、これぐらいの温度が絶対に必要だった。
(ちっ…、この足は失敗だったな…。本当なら、湯船の外からやるんだが、足が動かねぇから仕方ねぇ…)
 笠原自身も、湯船の熱さに辟易しながら、恵美の肩越しに表情を窺う。
 すると、10秒程で、恵美の表情に変化が現れた。
 恵美は顔を歪めながら、しきりに姿勢を動かし始める。
(くっ…、オ、オッパイとお尻が…ズキズキする…)
 恵美はソワソワと身体を忙しなく動かし、少しでも自分が楽になる姿勢を探し始めた。
(おっと、始まったな…。鬱血した部分が、湯で温められて疼き出したか…)
 笠原は、恵美の動きに呼応するように、背後から恵美の乳房に手を伸ばす。

 いきなり、背後から乳房を掴まれた恵美は驚き
「い、嫌!」
 思わず笠原の手を振り払おうとした。
「あん?何だその態度は…。お仕置きが必要なのか?」
 笠原は低い声で恵美の態度を指摘し、問い掛ける。
 恵美はビクリと震え上がり
「あっ、い、いえ…、違うんです…。あの…、昨日叩かれた所が…、い、痛くて…」
 震え上がりながら、小声で言い訳をした。
「それがどうした?それとも何か…痛いから触るなって言う積もりか?」
 笠原は更に恵美に問い掛けると、恵美は項垂れて両手を降ろし
「め、滅相も御座いません…。どうぞ…お好きなように…お触り下さい…」
 小さな声で笠原に屈服の言葉を告げる。

 笠原はフンッと鼻を鳴らし、恵美の腫れ上がった両乳房を両手で握った。
「ぐぎぃっ!」
 恵美はあまりの痛みに、固く目を閉じて背中を仰け反らせる。
「おうおう、良く腫れたな。こう言う風に腫れた奴は、良く揉みほぐして血の巡りを良くすりゃ早く治るんだぜ」
 笠原は全くの出鱈目を言いながら、恵美の両乳房を乱暴に揉みしだいた。
「うぐぅ、ぐっ、ぎぃっ…、がっ、ぎひぃ〜っ…」
(くぅ〜〜〜っ、痛い…、まるで、針が刺さってるみたい〜〜〜っ…。ジンジン、ズキズキする〜…。腫れた箇所は、こんな風にしちゃ駄目なのに〜〜〜っ…)
 恵美は細かい針を突き刺されるような痛みを感じ、苦鳴を漏らしながら笠原が揉む手の動きに合わせ、前後左右に身体をくねらせる。
 恵美は笠原が言っている事が、出鱈目だと判っていた。
 恵美のように腫れ上がって、熱を持った場合は逆に冷やして安静にしなければ成らない。
 笠原がやっている事は、逆に腫れを酷くし、治りを遅くする結果にしか成らなかった。
 だが、恵美は一切の抵抗が出来無い。
 多額の借金を背負い、家財を抑えられ、妹共々身の毛もよだつ苦痛に合い、最終的には家族離散の憂き目が待っているのだ。
 恵美が出来る事はただ一つ、歯を食いしばり痛みに耐え忍ぶだけだった。

 しかし、そんな恵美に次の試練が訪れる。
 あの、微かに感じていた敏感な部分への刺激が、その本領を発揮し始めたのだ。
 恵美は、始めそれが何だか分からなかった。
(くぅ〜っ…!痛いの〜〜〜っ…。んっ…、えっ?な、何…、何これ…?)
 笠原の与える痛みに神経を集中していた恵美は、突然感じ始めた全く別の感覚に、戸惑いを覚える。
 だが、その感覚は直ぐに恵美の中で、笠原の与える痛みに匹敵し始めた。
(あっ…あう〜〜〜っ…、か、痒い…。ク、クリ○リスが…痒い…。な、何で…?もしかして、あの薬のせい…)
 突然襲って来た痒みに、美しい顔を歪めて、太股を摺り合わせモジモジと腰を動かし始める。
(あくぅ〜〜〜っ…、あ、熱い…ジンジン…チクチク…、な、何なのこの感じ…!)
 恵美のクリ○リスは、真っ赤に腫れ上がり、1pのガラス壺の中で倍程の大きさに成っていた。
 恵美は泣きそうな顔で、必死に痛みと熱と痒みに耐えていたが
「か、笠原様!変です!あ、あそこが、変なんです!」
 切羽詰まった表情で、堪らず笠原に訴える。

 笠原は恵美の切羽詰まった訴えを聞き、ニヤリと笑うと黒いポーチに手を伸ばし
「あそこが変?あそこってどこだ…」
 悠然と恵美に問い掛けた。
(薬が効いて来たか、これで湯温を下げられるな…。のぼせる所だったぜ…)
 笠原は、恵美の訴えで、これ以上温度の高い湯に浸かる必要が無くなった事を知り、ホッと胸を撫で下ろす。

 恵美は笠原の問い掛けに、この刺激も用意された物だと知ったが、追求するどころでは無く
「ク、クリ○リスです!」
 恥も外聞もなく大きな声で、笠原の問いに答える。
「クリ○リスが、どう変なんだ?」
 笠原は恵美の必死な形相を嘲笑いながら質問し、恵美は笠原の悠長な態度に完全に焦れて
「クリ○リスが、痛くて、熱くて、痒くて、どうしようもないんです!」
 必死に成って笠原に告げる。
「なんだ、それなら、掻けよ…」
 笠原は、浴槽に備え付けられたカランに手を伸ばしながら、恵美の身もだえる様を、鼻で笑って答え
「掻けないんです!ガラスのせいで、クリ○リスが掻けないんです〜っ!は、外しても良いですか〜〜〜っ!」
 恵美は必死の顔で、笠原に懇願した。

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