隷属姉妹
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■ 第3章 翻弄される姉妹15

 笠原は泣き崩れる恵美をニタニタと笑いながら見下ろし、暫く恵美の様子を探った。
(へへへっ、ショックが強くて下剤には気付いてないな…)
 笠原は恵美の直腸内に押し込んだ下剤に、恵美が全く気付いていない事を悟ると、浴槽から手を伸ばして恵美の髪の毛を掴んだ。
 髪の毛を鷲掴みにされても、恵美の号泣は止まらず、浴室内に響いている。
 笠原はにやついた笑いを消し、恵美の頭を力任せに引き上げて、顔を覗き込む。
 恵美は固く目を閉じ、笠原を見ようともせず泣き続ける。

 [パン、パシーン]浴室内に乾いた肉を打つ音が、恵美の泣き声に混ざった。
 恵美は突然の痛みに、目を大きく見開いて笠原を見詰める。
「こんな事で、ビービー泣くんじゃねぇ!」
 笠原は恵美の驚く顔を、低く押し殺した声で怒鳴りつけた。
 笠原の声に、ビクリと怯えて恵美の泣き声が止まり、笠原を凝視する恵美に
「それとも、お前はこれから毎日、こうやって泣く積もりなのかよ」
 笠原は低く押し殺した声で問い掛ける。
 恵美は笠原の問い掛けを理解できないで居ると
「何だ?意味が分からねぇのか…。お前達姉妹の便所は、ここなんだよ。これからは、お前等は風呂に入った時だけ、こうやってクソが出来るんだ」
 笠原は恵美の髪の毛を揺さぶりながら、恵美に言い聞かせるように続けた。

 恵美の顔が愕然とし、反論をしようとすると
「考えても見ろ。あんな栓をしててどうやってクソするんだ?外さなきゃ出来無いだろうが」
 笠原がその出鼻をくじき、言葉を被せる。
 恵美は笠原の言葉に、怯えながら頷くと
「外したお前等が逃げ出したら、俺はどうやって追い掛けるんだ?俺は足が動かないんだぜ…」
 笠原はニヤリと笑って恵美の顔を覗き込んだ。
「そ、そんな!私は好美達を置いて、逃げるなんて絶対しません!」
 恵美が笠原に食って掛かると
「ほら、出た。俺はな、お前達姉妹の[絶対]って言葉を信じちゃ居ねぇんだよ!お前等は何回その言葉を使って、何回俺を騙した」
 笠原は恵美の頭を乱暴に振りながら、恵美の反抗を指摘した。
 恵美は笠原の言葉に、下唇を噛んで項垂れる。

 笠原は乱暴に振り回していた恵美の髪の毛を放すと
「お前達が選べるのはな、俺にケツを突き出して[ウンコさせて下さい]って頼むか、クソを溜め込んで我慢するかのどっちかなんだよ…」
 恵美に残酷すぎる決定を伝えた。
 恵美は目に涙を一杯に溜め、縋り付くような視線を向けて、笠原を見詰める。
 笠原は浴槽の縁に両手を乗せて身を乗り出し、完全に勝ち誇った視線で、恵美を見下ろすと
「さしあたって、お前はどうしてぇんだ?俺に何か言わなきゃ、ならねぇんじゃねぇか?」
 恵美を茶化すように問い掛けた。

 笠原の問い掛けで、恵美は初めて自分の置かれている状態に気が付いた。
 エアマットの上には自分の排泄物が散乱し、その上に崩れ落ちた為、恵美の身体にもベッタリと、排泄物が付着している。
 恵美はその惨状を認識し、慌てて何とかしようと思ったが、有る事を思い出し泣きそうな顔で笠原に視線を向けた。
(た、確か…。この家の物は、全部この人の許可無く使わせないって…。こう言う事も…全部、含まれてるのね…)
 恵美は笠原の茶化したような物の言い方に気付き、その真意にも気が付いた。
 笠原を見詰める泣きそうな恵美の顔が、徐々に下がって行き、肩が力無く落ちて、項垂れると
「か、笠原様…は、排泄物を片付けるのに…シャワーを使っても宜しいでしょうか…」
 震える小声で笠原に懇願する。
「駄目だ!」
 だが、笠原は恵美の懇願を一蹴した。

 あまりに取り付く島の無い笠原の言葉に、恵美は驚いて顔を上げる。
 そんな恵美の身体に、またあのおぞましい痛痒感が限界を迎えた。
 顔を上げた恵美の表情が、驚きから泣きそうな顔に変わり、モゾモゾと太股を摺り合わせる。
 笠原は恵美の状態に気付き
「どうした?また、クリ○リスにこれが欲しくなったのか?」
 嘲笑いながら、恵美の目の前にローターを翳して問い掛けた。

 恵美の精神はこの時、限界に来ていた。
 度重なる屈辱・恥辱・汚辱の嵐。
 抑えきれない痛痒感。
 身体を苛む苦痛。
 そして、それらを吹き飛ばし、全てを忘れさせてくれる快感。
(あっ…。も、もういい…。この人には…、何を言っても一緒なの…。どうせ、最後にはこの人の望むように…恥を晒さなきゃいけないの…。抵抗なんか…何の意味もない…)
 恵美の頭の中で、ブチブチと音を立てて理性の糸が切れ、倫理感が闇の中に落ちていった。

 恵美は切なそうな顔を笠原に向け、座り込んでいた足を立てると、大きく左右に開いて
「め、恵美のクリ○リスに、ローターを下さい」
 股間を笠原に突き出し、大きな声で懇願した。
 笠原はニヤリといやらしい笑みを強めると
「おうおう、だいぶ素直さが見えてきたな」
 右手を伸ばして、恵美のクリ○リスにローターを押し当てる。
「うきゅぅ〜〜〜ん、くふぅ〜〜〜っ…」
 恵美は顔を仰け反らせて、ブルブルと全身を震わせた。

 笠原がローターをクリ○リスから外すと、恵美は虚ろな表情で荒い息を吐きながら
「か、笠原様…。あ、ありがとうございます…」
 笠原に感謝の言葉を告げる。
 笠原はニヤリと唇の端を歪めると、恵美の髪の毛を掴み、顔を引き寄せ
「その気持ちを忘れるんじゃねぇぞ…。よし、その洗面器にお前がひりだしたクソを入れろ」
 虚ろな表情の恵美に命じた。
 恵美が諦めきった顔で頷くと、笠原が髪の毛を解放する。
 恵美は洗い場の隅に置いて有る、洗面器を手に取り自分の排泄物を見詰めた。

 暫く無言で見詰めた恵美は、洗面器を置いてソッと手を伸ばす。
 尻餅で潰れなかった排泄物を掴みかけた恵美は、一瞬躊躇ったが、下唇を噛みしめ摘み上げた。
(大丈夫…病院でも…やってる事よ…。これは、患者さんの物と同じ…。だから大丈夫…)
 恵美は自分の心に言い聞かせながら、黙々と排泄物を処理して行く。
 エアーマットにこびり付いた排泄物も、左手の指の腹で刮ぎ落とし、洗面器に擦り付ける。
 自分に言い聞かせ、黙々と処理する恵美の目から、一筋涙が落ちた。
 それが呼び水となったのか、恵美の両目からボロボロと涙がこぼれ落ちる。
 考えまいとしても、どうしても浮かんでくる屈辱感に、恵美は涙を堪えられなかった。

 処理を終えた恵美が身体の向きを変え、排水溝に手を伸ばし掛けると
「待て。流すのは、まだ後だ」
 笠原が恵美の動きを止める。
 恵美は悲しそうな表情で、ノソノソと笠原の顔を見てコクリと頷き、身体の向きを笠原に向けて正座した。
「そいつは、隅の方に置いてろ」
 笠原が恵美に指示を出すと、恵美は排水溝の横に洗面器を置く。
 洗面器を置いた恵美に笠原が、嫌な笑いを浮かべ
「お前が従順だって言うなら、それを示すチャンスをやろうか?」
 恵美に問い掛ける。
 恵美は嫌な予感を全身に感じながらも、頷くしか無かった。
「は…、はい…。お願いします…」
 恵美は小さな声で笠原に答え、コクリと頷く。

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