隷属姉妹
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■ 第3章 翻弄される姉妹16

 笠原は恵美の返事を、勝ち誇った表情を浮かべ鼻で笑い、恵美にシャワーを取るように命じる。
 恵美は右手でシャワーを手に取り、笠原に差し出した。
 笠原は恵美からシャワーを受け取り、ニヤリと口の端を上げて笑うと
「これから、お前が妹達にクソの仕方を実演して教えてやれ」
 シャワーヘッドを外しながら、恵美に唐突に告げる。
 恵美は笠原の予想以上の命令に、驚いて顔を跳ね上げ
「そ、そんな…」
 思わず呟いてしまう。

 笠原は恵美の呟きを無視して、外したシャワーヘッドを傍らに置くと
「お前良く考えろよ…。お前達は、自分の立場が一昨日までと違ってる事を理解してんのか?お前達は、俺の気分次第で、どんな目に逢っても文句が言えないんだぜ…。お前自身が交わした契約でな…」
 ホースだけに成ったシャワーで恵美を指し示し、低い声で告げる。
 恵美はシャワーホースを突きつけられて一瞬ギクリと怯え、尚かつ笠原の言葉にぐうの音も出ない。
 自分の判断で今の状態に成っている事実を思い出し、泣きそうな顔で下唇を噛み、顔が徐々に下がり始めた。
「そろそろよ…。お前等がどんな立場にいるか…、気付かせてやった方が、妹達の為じゃ無ぇのか…。それが、お前の責任じゃ無ぇのかよぉ?」
 笠原は猫撫で声で、恵美に告げる。
 項垂れた恵美の肩が、小刻みに震えた。
(この人の言っている意味は分かる…。でも…)
 恵美は笠原の言葉で葛藤し、思い詰める。

 笠原は恵美を見下ろし、ニヤニヤと笑いを浮かべ
(へへへっ…、もう一押しだな…。今のこいつは、まともな判断が出来無ぇ…。俺の屁理屈にまんまと乗せられてやがる…)
「お前が礼儀正しく示せば、妹達も俺に折檻される事は無ぇし、お前は従順を俺に示せる。それによぅ、お前は今日これだけ俺の前で恥をかきまくってんだ。それでも、まだお前は躊躇うってのか?」
 畳み掛けるように恵美に告げると、恵美の心はドンドン追い立てられる。
(た、確かに…、この人の言う事は尤もだわ…。一昨日とは私達は全く立場が変わった…、それは私が、教えなくちゃ…)
 笠原の言葉で、屈辱の事実を突きつけられ、姉としての責任を煽られた恵美は、自分を説き伏せようとする。

 しかし、どれだけ恥を掻いた事実を突きつけられようと、どれだけ責任を煽られようと、妹達の前で排泄するのは、恵美には躊躇われた。
 それも、自分から進んで笠原に依頼し、排泄するなど、恵美にはとても出来る物では無かった。
 踏ん切りの付かない恵美に
「まぁ、お前が出来無いなら、仕方が無ぇ…。俺は、俺のやりたいように教育する。だがよ、どんな事になっても俺は知ら無ぇぜ…。何せ俺は、人で無しだからな…、見境って奴は持ち合わせちゃいねぇ…」
 ニヤリと笑って告げた。

 笠原の言葉を聞いて驚いた恵美は、顔を上げて笠原を見詰める。
 目の前に有る笠原のにやついた顔を正面から見詰めた恵美は、その表情の中に笠原の人間性を見た。
(こ、この人…、ネチネチと人を嬲るのが好きなんだわ…。人を嬲る為なら、きっと何でもする…)
 恵美は笠原の顔を震えながら見詰め、有る事を思い出す。
(い、今…、[見境が無いって]言ったわよね…。あっ!駄目!この人ちゃんとおチンチンが使えるのよ!私達を嬲る為なら、この人愛美にでも手を出しかねない…。ううん、きっと手を出すわ!)
 恵美は笠原が機能不全に成っていなかった事を思い出し、愕然とした表情になる。
 笠原は恵美の表情の変化に、恵美が気付いた事を察し、嫌らしい笑いを強め
「でっ、どうするんだ?お姉ちゃん…」
 恵美の顔を覗き込み、笑いを含んだ声で問い掛けた。

 恵美は笠原の問い掛けで、自分が完全に逃げ場がない事を知る。
 もし、恵美がここで断った場合、笠原は妹達に陵辱の手を伸ばし、恵美が断ったとなじりながら、恵美を嬲るつもりなのだ。
 恵美自身もそれは容易に想像が出来、顔面を蒼白にして唇をワナワナと震わせる。
 ほんの数秒笠原を見詰めた恵美は、震える唇から
「や、やります。私が、妹達にちゃんと示します」
 か細い声だが、ハッキリと口にした。
 笠原はニヤリと唇の端を上げて、満足そうに笑い
「良〜し。じゃあ、先ずはお前が礼儀を学ばなくちゃな」
 恵美に注意するポイントを教えた。
 恵美は屈辱と恥辱に堪えながらも、笠原の教える排便方法と礼儀作法を覚えて行った。

 恵美が笠原の教えた排便方法を覚えると、笠原はシャワーのホースを恵美に向け
「おい、カランを開けろ」
 短く命じた。
 恥辱に震えていた恵美は[えっ]と驚き、笠原の顔を見詰めると
「クソまみれの身体で、妹達に教育も無ぇだろ…。小綺麗にしてやる、汚れた所をこっちに向けろ」
 笠原は恵美に向かって告げる。
 恵美の顔が一瞬驚きに染まり直ぐに頷くと、右手をシャワーのカランに伸ばした。

 恵美がシャワーのカランを捻ると、笠原の持つホースから温かいお湯が流れ始め、恵美の身体を濡らす。
 恵美が身体を笠原の方向に向けた時、恵美の眉根が悩ましく寄った。
 恵美はモゾモゾと太股を摺り合わせ、歯を食いしばり始める。
「おう、こっちに来い。また当ててやる」
 笠原は左手にホース右手にローターを持ち、恵美に声を掛けた。
 恵美は笠原の態度に驚き、笠原の顔を見るが、笠原はローターを差し出し、薄笑いを浮かべているだけだった。
(えっ?どう言う事…。この人が、こんな簡単に私の苦しみを取り除いてくれるなんて…。何か有るの…?)
 恵美は笠原の表情から、その真意を探ろうとしたが、込み上げる痛痒感に思考がまとまらない。
 恵美は諦めて、笠原の気が変わるのを恐れ、イソイソと浴槽に近付き、再び足を開いて股間を晒す。
 笠原は恵美のクリ○リスにローターを押し当て、恵美は強い快感を感じ、ビクビクと腰を震わせ絶頂を迎える。

 恵美の痛痒感が治まったのを確認すると、笠原はローターを股間から離し、恵美の身体にシャワーのお湯を掛け、恵美の身体に付いた排泄物を洗い落とす。
 恵美は笠原の行動に目を丸くしたが
「俺はちゃんと従順なら、それに見合った物は与えてやる…」
 笠原は呟くように恵美に告げる。
 恵美は笠原の言葉を聞いて、昨夜からの自分の言動を思い出し
(昨夜から…、一方的に約束を破ったのは…、確かに私だわ…。でも、この人の言動じゃ、仕方ないでしょ…)
 恵美は笠原があたかも正しいように思い違いをし、自分の中で逃げ道を作る。
「俺は、確かに口も態度も荒い…、お前達が怯えるのも判る…。だがよ、接した事のない相手に、無理して合わせるのが良い事なのか?ましてや、お前達は俺が満足する看護をする約束なんだぜ…」
 だが、笠原は恵美の汚れた箇所を洗い落としながら、恵美の逃げ場を潰した。

 恵美は笠原の言葉に、ドンドン追い込まれ、何の反論も出来ず項垂れる。
 笠原は、恵美の身体を洗い終わると、無言でエアーマットの汚れをホースで指し示す。
 恵美は項垂れたまま、軽く笠原に会釈するとエアーマットにこびり付いていた汚れを、手で擦って浮かせお湯で流し綺麗にした。
 笠原は葛藤しながら、掃除する恵美を見下ろし
(さて…、種は蒔いたぞ…。後はこいつが、折れるかどうかだな…。まぁ、折れなきゃそれで、やりようも有る…)
 ニタニタと笑いながら、恵美の出す結論を待った。

 全ての汚れを落とし終えた恵美は、笠原に向き直り正座を整えると
「有り難う御座いました…」
 頭を深々と下げ、しっかりとした声で感謝を告げる。
 笠原は鷹揚に頷くと
「用意が出来たんなら、あいつらを呼ぶぞ」
 恵美に向かって、問い掛けた。
 恵美は平伏していた頭を持ち上げ、笠原を見詰めると
「はい、お願いします」
 小さな声だが、決意を込めた表情で笠原に答える。
 笠原はスッと手を伸ばし、ポーチの中に手を差し込むと、手探りでリモコンのボタンを押した。
 恵美は笠原に騙され、従順になる道を選んだのだ。

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