隷属姉妹
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■ 第3章 翻弄される姉妹19

 降り注ぐ痛み、沸き上がる痒み、そして這い寄る快感。
 複雑な感覚に晒され続けた恵美の震えが大きく成り、腰がクネクネと踊り始め
「くぅ〜〜〜〜っ…」
 苦しげな声が、混じり始めた。

 恵美は、笠原の手が取り上げる前に、ローターをクリ○リスに押し当てる。
 クリ○リスに微細な振動が拡がり[カリカリカリ]と硬質の物がぶつかり合う音がした。
 恵美は、蹲るように身体を丸め、全身を激しく痙攣させる。
「あひ〜〜〜っ!あくぅ〜〜〜…あん、ひ〜〜〜〜〜っ」
 何度も高い声を上げながら、恵美は今までに無い強い絶頂を迎えた。
 恵美の美しい顔は、真っ赤に紅潮し、だらしなく弛緩して鼻水と涎を垂らながら、忘我の域を彷徨う。
「あひぃ…、あ…、あぁ〜〜〜…、うん…、うくぅ〜〜〜っ…」
 タイミングを見て笠原がアナルに快感を送り込むと、恵みの背中が大きく跳ね上がり、ビクビクと痙攣する。

 強い快感を与えた後、笠原は撫でるように、揉むように、緩やかに指を動かす。
 アナルの快楽に、余韻を嬲られ甘い声を漏らす恵美は、完全に快感を絡めとられ、ウットリとした表情をしていた。
 笠原は、恵美に十分な余韻を与えると、指の動きを早め
「ほら、どうした?こいつは、どうなんだ?」
 恵美に問い掛ける。
「あっ、あっ、あっ、らめっ、そ、そんな…」
 笠原の小刻みな指の動きで、恵美の口から漏れる言葉が、切羽詰った物に変わる。

 そして、高ぶる快感に恵美は、屈服した。
「あひぃ〜〜〜っ!きもちいいれふ…、おしり、きもちいいの…ぐりぐりされて…おなかのおくが…あついの〜〜〜っ…」
 恵美が大きな声で、アナルの快感を認めると、笠原は恵美の尻タブを[パシリ]と軽く叩き
「こいつはどうだ?」
 恵美に問い掛ける。
「あくぅ〜〜〜っ…ビリビリしまふ…おしり…たたかれると…ビリビリして…おなかのおくが…キュンって…なりまふ〜…」
 恵美は腰から下をビクビクと震わせながら、笠原に自分の快感を叫ぶ。
 笠原は恵美の叫びを聞き、満足そうに微笑んだが、恵美にとってその叫びは、快感による心の空隙が言わせた物だった。
(あ…っ…、わ、わたし…なにを…、言ってるの…。駄目!駄目よ!)
 恵美は潮が引くように、強すぎた快感から醒め、急速に自意識を取り戻すと、再び強い理性で快感に抑制を掛ける。

 笠原は恵美の身体の反応から、恵美の意識の変化を感じ取り
「ちっ!お前ホントに詰まんねぇ女だな!全くよ、こんなんだったら、まだ愛美の方が遙かにマシだ…」
 恵美のアナルからおもむろに指を引き抜き、ローターを引ったくって、恵美のお尻を乱暴に押しのけた。
 恵美は突然の解放に一瞬驚いたが、愛美の名前を笠原が口にした為に狼狽える。
 恵美は自分の理性により、快楽に溺れる事を引き留めたが、その結果幼い妹達が危険にさらされる事実を思い出す。
(あっ!私…自分の事しか、考えて無い…。このままだと、この人は好美や愛美に目を向けてしまうわ…。私が自分で受け止めるって行ったのに…、このままじゃ、この人は絶対に妹達に同じ事をする…)
 恵美はその事を思い出し、一瞬で血の気が下がった。

 恵美が1人思い詰めているのを見た笠原は、ニヤリと笑いながら
「俺はよ…、お前が処女だって聞いたから、無理にするつもりも無かったし、立場も考えてやったつもりだったがよ…、お前が拒むなら仕方が無ぇよな…。お前のケツの穴が使えるなら、それで良かったが、厭だってぇなら別のを探すしか無ぇか…」
 呟くように口にした。
 恵美は笠原の言葉を聞いて、更に蒼白な顔になり
(う、嘘…この人は、私の処女を奪うつもりだったんじゃないの…。処女を奪わない為に…お尻の穴を…)
 恵美は、笠原の呟きに完全に騙され、あたかもアナルの快楽を認めないのは、自分の我が儘だと思い込まされる。
(この人は、この人なりに私達に気を遣ってくれてる…。それなのに…私は、そんな事にも気付かないなんて…)
 笠原の精神的な揺さぶりのため、恵美は正しい判断が出来なくなり、誘導されるがまま自分の中に非を見つけ、自らの事を追い込んでいった。

 恵美の気持ちの変化を読み取り、自分の告げた言葉が十分に効果を発揮した事を悟った笠原は、恵美から時間を奪う。
 笠原は、大きな溜息を一つ吐くと浴槽の縁に両手を掛け
「上がるぞ」
 踏ん張りながら身体を少し浮かせて、ぶっきら棒に恵美に告げる。
 恵美は、笠原の態度に考える間を奪われ、慌てて笠原に振り返り
「ま、待って下さい!わ、私のお尻が使えれば、笠原さんは妹達に…」
 目の前の腕に縋り付きながら問い掛けようとするが
「もう良い…。何も献身的な介護をするのは、お前だけじゃ無いんだ。お前は…もう…良い…」
 笠原は、恵美の言葉を遮り、切り捨てるように告げた。

 笠原の言葉に、恵美の血が一瞬で下がる。
(やっぱり!好美達にさせる気だわ…!。駄目!そんな事、絶対駄目!)
 恵美は、自分の頭の中に浮かんだ考えを、頭を振って追い出し
「か、笠原様!どうか、どうか私のお尻を使って下さい!」
 笠原に縋り付く手に力を込めて懇願した。
「おい…。俺は[もう良い]って言ったんだぞ…。この手を離して、俺を湯船から上げろ…」
 笠原は、低く恫喝するような声で恵美に命じる。
「お、お願いします!私のお尻を!お尻を使って下さい!」
 しかし、恵美は泣きそうな顔で、必死に懇願を続けた。

 笠原は、舌打ちをしながら恵美から視線を逸らし
「気分じゃ無ぇんだよ!嫌々差し出すケツに、何で俺が満足しなきゃ成ら無ぇんだ!」
 吐き捨てるように告げた笠原は、恵美を無視して更に両腕に力を込め、浴槽から身体を出そうとする。
 そんな笠原を、恵美は必死に浴槽に押し戻し
「嫌々じゃ有りません!お願いします!私のお尻を使って下さい!」
 尚も縋り付いて、切実な懇願をした。
 笠原は、そんな恵美に辟易した表情を向け、大きな溜息を吐きながら頭をボリボリと掻くと
「ったくよ…。良いか、お前は処女だから知ら無ぇだろうがな、男は女が感じる姿も、SEXの一つなんだ。碌々感じ無い女を抱いて、何が面白いと思う?ましてやお前は、[お尻は感じません]って言ったんだぜ。そんな女を抱く気に成るか?」
 恵美の態度をなじる。

 恵美は笠原の言葉に反論出来ず、項垂れてしまう。
「だからよ、俺はお前に[もう良い]って言ったんだ…。ほら、上がるぞ。手を貸せ」
 笠原は項垂れる恵美に止めを刺し、再度両手を踏ん張り上体を引き上げた。
「…です…」
 その時、項垂れた恵美の口から、ポロリと言葉が漏れる。
 それは、とても小さく、浴槽の立てる水音に呑み込まれそうな程、小さな声だったが、笠原の耳に届き、笠原は動きを止めて恵美を見詰めた。
 笠原が[ああん?]と問い返すタイミングと、全く同じタイミングで
「嘘だったんです!」
 恵美がハッキリと笠原に叫ぶ。

 笠原は、恵美の叫びを聞いた瞬間、心の中で[勝った]と確信しながら、恵美の顔を覗き込み
「何がだ?何が嘘だったんだ?」
 答えの分かり切った質問を、恵美に問い掛ける。
 恵美は、項垂れたまま
「嘘です…。私は、嘘を吐きました…。最初は…嫌な感じでした…けど…途中で…変な感じに成って…。でも…お尻の…穴は…排泄器官で…そんな所で…。だから…、だから…嘘を吐きました…」
 ポツリポツリと、笠原に答えた。
 笠原は、そんな恵美の髪の毛を鷲掴みにし、力任せに引き上げると、正面から顔を見据えて
「だから、嘘を吐いた?[だから]って何だ?」
 低い声で問い掛ける。

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