隷属姉妹
MIN:作

■ 第4章 突き付けられる選択1-5

 車椅子を押して浴室内に運び込んだ恵美は、車椅子の後ろから笠原の前に回り込み、床に平伏して
「笠原様。どうか、変態で淫乱な恵美にウンコをさせて下さい」
 大きな声で懇願する。
 笠原が命じた訳では無いが、先程の引き回し拷問の流れと、この段階で気分を損なわれる事を恐れて、恵美自らが発したのである。
 其れ程、恵美は、切羽詰まり追い詰められていたのだ。
 笠原は、満足気に頷くとリードを引いて
「鍵を外してやるから、ケツを向けろ」
 恵美に命じると、恵美は、クルリと回って、膝を伸ばしてお尻を突き出した。

 笠原は、鍵を外して基底部を回し始めると、直ぐにこの体勢が危険な事に気付く。
 1回転させただけで、アナル栓がズッと押し出されたからだ。
 笠原は、左手で底を押し込みながら、右手で底部を回すと、左手に伝わる押し出す力がドンドン増えて行く。
(ヤベェなこの圧力…。こんだけの押し返す力は、初めてだぜ。俺は、糞塗れに成る趣味は、無ぇ)
 内心で呟きながら、恵美の身体を回させ、アナルを排水口の有る壁面に向け、サッと左手を底部から外す。
 すると、恵美のアナルから勢い良くアナル栓がズルリと飛び出し、[ポン]と間抜けな音を立てて、緩い放物線を描いて宙を舞、壁にぶつかって床に落ちる。
 だが、恵美のアナルから溢れ出た物は、[ブビブバブボブブッ]と盛大な音を立てる凄まじい臭いを放つオナラで、その他には、ドロドロのタールのような軟便が一塊噴き出されただけだった。

 これは、当然と言えば当然である。
 恵美は、この日の朝に、既に腸内洗浄されており、恵美の腸内には、[宿便]と呼ばれる、腸壁にこびり付いた古い便しか残っては、居なかった。
 それが過剰投与された下剤の効果と、笠原の小便に因り腸内で暴れ回って、撹拌ミックスされ、この一握りの軟便と成ったのだ。
 そして、その過程で活発化した腸内でガスが発生し、恵美を責め苛んだので有る。

 苦痛から一気に解放された快感と、アナル栓に因る強い刺激が肛門の粘膜を震わせ、目覚めさせられたばかりの性感を蹂躙し、恵美のアナルから開放感と快感が一挙に背骨を駆け上り脳を直撃した。
 その途端、恵美は、喉を垂直に立てて
「あひぃぃぃぃ」
 笛のような叫びを上げ、全身を震わせる。
 恵美は、オ○ンコからブシュリと、愛液とも潮ともつかない液体を噴き出し、全身を硬直させ細かく震えた。

 この予想以上の結果に笠原は、茫然としたが、直ぐに我に返って詰めに掛かる。
 ドサリと恵美が床に倒れると、笠原は、首輪のリードを拾い上げ、少しずつ引いて、恵美の失神の深さを測る。
 グッタリと身体を投げ出した恵美の失神は、かなり深く、リードを引いた程度では、ピクリとも動かなかった。
 この結果に笠原は、ニンマリと笑うと、車椅子の手すりに乗せた手で状態を押し上げ、グッと足に力を込める。
 すると、笠原の腰が持ち上がり、膝が伸びて、足が身体を支えた。
 笠原は、麻痺して感覚の無く成った筈の足で、その場に立ち上がる。

 事故から久しぶりに、自分の足で立ち上がった笠原は、少しの不安と猜疑を混ぜた下卑た笑いを浮かべ、真っ直ぐ伸びた自分の足を手で叩き、感触を確かめる。
 笠原に伝わった感触は、まるで着ぐるみの上から叩いたような感触で、当たって居る事は分かるが、痛みなどはまるで感じず、正座して足が痺れた感じから、痺れを取り除いたような不思議な感触だった。
 感触を確かめた笠原は、次に右足を動かそうとすると、右足の筋肉がビクビクと震え、突然ビョンと言った感じで動き、笠原は、バランスを崩して車椅子に尻餅を付く。
 この結果に笠原は、驚きながらも苛立ちと不安を浮かべ、再び立ち上がる。

 笠原が先程と同じように立ち上がると、今度は、慎重に足を動かしてみた。
 すると、笠原の考えと1秒程のタイムラグが有り、右足が動く。
 その結果を踏まえ、左足を動かすと、同じように数秒のタイムラグの後、左足が動いた。
(うおっ!左の反応の方が遅ぇ!何じゃこれ…。確かに、俺が言った通りだけどよ。もう少し使いでを考えろよな!)
 内心で悪態を吐きながら、右足を動かす。
 数回足を動かした検証結果に因り、笠原は、自分の足の状態を把握する。
 笠原の足は、取り敢えず意識に対して反応はするが、痛覚や感覚は、8割方遮断されており、無意識下の生理反射や反応もしない。

 これは、最低限の動きを自分の意思で動かせるが、麻痺状態と感覚的には、殆ど同じで有った。
 それを理解した笠原は、一つの答えを出し、右足を横に動かす様に考え、右足が反応した瞬間、上体を右後方に捻りながら手を伸ばす。
 すると、笠原の両手が浴室の壁を捉え、笠原の右足は、しっかりと立って身体を支えている。
 この結果に笠原は、ニンマリとほくそ笑み
(あの目暗ジジイ、クソ高い金を取るだけ有るじゃ無ぇか…。良い仕事しやがる。これで、あいつらには、バレずに家の中なら移動できる…)
 壁で身体を支えながら、壊れたロボットのように浴室を出て行った。

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