隷属姉妹
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■ 第4章 突き付けられる選択1-6

 笠原は、恵美達がそれぞれ出掛けて直ぐに、門脇に連絡を入れて鍼師の老人を呼び、腰の鍼を抜くよう迫った。
 笠原の言葉に門脇は、難色を示したが、或る人物の情報から笠原に取っては、この腰の鍼は、爆弾と同じ物で、3ヶ月の期限は、付いていたが、それは、ベッドに寝た状態での期間で、今のような状態では、確定の期間では無いと知らされ、鍼師の老人に詰め寄る。
 この笠原の言葉を鍼師の老人は、あっさりと認め、動けば動く程期間は、短く成ると言い切った。
 老人の告白に笠原は、[やっぱりか]と睨み付け、門脇は、大きな溜息を吐くと、鍼師の老人は、ニンマリと笑いながら、懐から大型の事務用電卓を取り出し、様々なプランを提案し、その処置の効果とリスク、更にその処置の代価を片言の日本語で捲し立てる。
 老人の示す金額と効果に目を剥いた2人だが、笠原的に言えば状況の変化が早く、今迄のように完全に動け無いのも都合が悪く、何より自分に掛かるリスクが高過ぎる。
 そして、門脇的にすれば、自分の取り分が目減りするのが承服できなかった。
 だが、笠原が或るプランを門脇に持ち掛けると、門脇は、心を動かされ金を出す事を承服する。
 こうして、笠原と門脇は、300万円を支払い、2ヶ月の期限付きながら、麻痺を残しつつ、尚且つ、有る程度は動ける様、鍼を打ち直したのだ。

 それら、諸々の事情で鍼を打ち替え終えて直ぐ、笠原の元に思わぬ相手から連絡が入る。
 そう、笠原も門脇も頭の上がらぬ協力者の妙子で有った。
 妙子から、愛美を嬲った方法を知らされ、笠原も鍼を打ち替えた事を教えると、妙子が早く堕とせとせっつく。
 笠原は、計画がかなり前倒しに成って居る事を告げると、強権過ぎるバックサポーターは、舌舐め摺りをして、通話を切った。
 恵美の就労時間や様々な薬物の提供、更に笠原と門脇の不正迄知る協力者に、逆らう事もできず、笠原は、壁を伝いながらギクシャクと動いて自室に向かい、黒い手提げバッグから軟膏を取り出して、浴室に戻る。
 笠原が取り出した軟膏は、パッケージこそ抗炎症剤の物だが、中身は、全く違う。
 朝方、恵美に使った物とは比べ物に成らない、超強力な媚薬で、提供した妙子が[使い過ぎは絶対にダメ]と念を押す程の物である。

 笠原が浴室に戻っても、恵美は、失神から目覚めておらず、ビクリとも動かない。
 昏倒する恵美のお尻側に笠原が回り込むと、恵美のアナルは、ポッカリと口を開いたまま、ビクンビクンと時折痙攣し、その度にムニムニと蠢いて閉じて行く。
「おっと、コリャ絶好のチャンスだ。今の内なら塗った事自体バレ無ぇ」
 呟きながらポケットから長柄の綿棒を取り出し、先端に軟膏を塗すと、アナルに差し込み、子宮の裏側付近に塗り付ける。
 薄く伸ばして、塗り終えた笠原は、肛門の襞にも塗り付け、捲れ上がった部分にも塗った。
 最後は、ぴったりと閉じたアナルに、綿棒の先だけ残し、ゆっくり回しながら、皺の一本一本に絡むように綿棒を引き抜く。

 ここ迄されても、ピクリとも動かないのを良い事に、笠原は、調子に乗って、尻朶に塗り広げ、開発中のクリ○リスを撫で回し、乳房と乳首にも塗り込んだ。
 この媚薬は、即効性は無いものの、皮膚や粘膜に吸収され、効力が1週間は、持続する。
 効果は、感覚神経を鋭敏にさせ、血行を促し、火照りと疼きが助長され、痛感を鈍らせる働きが有り、ある程度の痛みさえ、強い刺激と誤認させ快感に換えてしまう。
 そんな薬品を塗られたとも知らず、恵美は、まだ失神から戻らない。

 笠原が車椅子に戻り、5分程が経った頃、恵美の身体がビクリと震え、モゾリと身動ぎする。
 媚薬が効き始めた兆候であった。
 笠原は、車椅子を移動させ、シャワーヘッドを手にすると、恵美の顔に向けて、カランを捻る。
 冷水が恵美の頭に降り注ぎ、恵美の意識が急速に覚醒して
「キャァッ」
 悲鳴を上げて飛び起きると、笠原は、シャワーヘッドを恵美の頭に放り投げ
「いつまで、寝てやがる。とっとと片付けろ」
 鋭敏に命じる。

 咄嗟の事で、シャワーヘッドを頭で受けた恵美は、胸元に落ちて来たシャワーヘッドを掴み、キョロキョロと辺りを見渡す。
 そして、床に広がる、タールのような軟便を見付け
「えっ…。これだけ…」
 驚いて呟くと
「当たり前だ。おまえの腹の中を洗ったのは、今朝の事だ。早々クソなんか溜まる訳無ぇだろうが」
 笠原が言い放って、恵美は、あの恐ろしい痛みの原因が、少量の軟便とガスだった事に驚く。

 恵美は、笠原に感謝を告げ、軟便を排水口に洗い流した。
 笠原は、恵美に入浴の準備を命じ、浴槽を手早く洗った恵美は、湯張りの自動ボタンを押す。
 準備が終わると、恵美は、アナル栓を両手で捧げ持ち、正座して笠原に差し出すと、笠原は、アナル栓には、手を伸ばさず、首輪のリードを掴み
「宿便まで出したんだ。今朝の続きと洒落込むぞ」
 ニヤリと笑って言い放ち、恵美は、コクリと小さく頷いて
「はい、畏まりました…」
 蚊の鳴くような声で了承する。

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