隷属姉妹
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■ 第4章 突き付けられる選択5-6

◇◇◇◇◇

 10時を少し回ると、笠原が就寝を口にし、ベッドに戻る。
 笠原をベッドに戻した恵美は、クルリと背を向け、ショーツごと部屋着のズボンをズリ下げ、お尻を突き出して
「あ、あの…。お尻の栓をお願いします…」
 笠原に依頼すると、笠原は軽く恵美の右尻朶を叩き
「今日は、まだ、腫れが引いて無ぇ。逆らう気も失せたみたいだから、許してやる。そのままで良いからとっとと寝ろ」
 恵美に言い放つと、恵美は笠原の言葉と叩かれた刺激に驚き、ビクンと身体を跳ね上げ、笠原に振り返りながら
「えっ、えっ?宜しいのですか?」
 自分の子宮がキュンと収縮するのを感じながら、嬉しさともう一つのもやもやした感情を、等分に抱いて問い掛ける。

 この時の、恵美の声質で、笠原は恵美の欲情を見抜き、内心でニンマリ笑いながら
「ああ、寝て良いぞ。但し、今日からは、おまえの寝床は、そこだ」
 恵美に言い放ち、笠原の指が部屋の床を示す。
 愕然とする恵美に、笠原は酷薄な笑みを浮かべ
「俺の急変に応えるのは誰だ?ナースコールも無いのに、誰が飛んでくる?それとも、おまえは、この特製アナルコールをどうしても着けたいのか?」
 恵美に問い掛けると、恵美は何も言えずに項垂れ
「お側で休ませて頂きます」
 笠原に告げる。

 恵美は、余りに以外過ぎる笠原の言葉の連続に動揺して、その真意が何処にあるのかすら、分からなく成っていた。
 自分の身体の状態も、笠原と同じ寝室で眠る事も、どう言う帰結に結びつくか全く理解していなかったのだ。
 狡猾な狐のような男を相手にするには、恵美はまだ幼く世間知らずだった。
 そして、その無知故、笠原の奸計にまんまと嵌り、深い泥沼に落とされる。

◇◇◇◇◇

 室内の電気が消え、数分後に笠原の寝息が耳に届き、それが直ぐにいびきに変わる。
 恵美は、そのいびきを聞きながらフローリングの床で横になり、身を縮めて目を閉じるが、一向に眠気は襲って来ない。
 それどころか、フローリングの床から伝わる冷気で、身体の火照りが浮き彫りにされ、ズンズンと疼きが強く成り、心拍がドンドンと早く成って呼吸が浅くなる。
 鮮烈な疼きの中心は、クリ○リスと乳首で、それに呼応するように、尻朶と乳房が熱を帯び、重く鈍くゾワゾワと騒ぎ、アナルが第2の心臓のようにドクンドクンと脈打って、眠るどころでは無い。
 部屋着の衣擦れすら、刺激と成って敏感に身体が反応し、アナルがヒク付き、ボルチオアクメを教え込まれたばかりの子宮が、ギュッと収縮するのが分かる。
(ど、どうしちゃったの、私の身体…。熱くて…、ゾワゾワして…、身体の奥が…変なの…)
 身体は熱を持っているが、まるで冷気に晒されて居るように震えが止まらず、火照った身体を自分で抱き締めて怯える。
 しかし、その抱き締める動きすら、強い刺激と成って、恵美の身体がビクンと跳ね上がり、荒い呼吸を吐く恵美の右手が、いつの間にか背後から尻朶を撫でて股間に伸び、疼き息づくアナルに触れる。

 指先がアナルに触れた途端、雷に打たれたような衝撃が走り、疼きの正体を見付けると同時に、快感の正体から目を背けさせていた理性が、強い警鐘を鳴らす。
 だが、その警鐘は、媚薬により目覚めさせられた快楽の前には、何の意味も持たず、恵美の指先の動きをほんの一瞬躊躇わせただけで、掻き消えて崩れ去り、恵美は自ら欲望に堕ちた。
 恵美の細くしなやかな中指が、窄まったアナルを押し開き、呑み込まれて行く。
 指がアナルの粘膜を擦るたび、甘く強烈な快感が背筋を駆け抜け、脳を揺らし、快感が全身に拡がる。
 押し寄せる快感の波に、我を忘れて中指を捏ね回し快感を貪るが、突き抜けて行かない快感に
(足り…無い…)
 朦朧とする意識の中で訴えると、身体は直ぐに反応して、人差し指をアナルに呑み込ませた。

 指が2本に成り、充分な太さを得ると、恵美の手の動きが加速し、アナルの粘膜を擦り上げる。
 快楽を貪りだした恵美の指は止まらず、指を捏ね、出し入れして疼きを消そうと浅ましく蠢く。
 やがて、薬指も仲間に加わり、下唇を噛み締め、声を押し殺し、恵美は三指でアナルを無我夢中に穿る。
 だが、どれ程擦り上げても、[足り無い]と言う渇望は消えず、逆に浮き彫りにされた。
 恵美は、左手を乳首に回し、摘み、捻り、爪を立てて潰し、捻り上げるが、強い快感が走り抜けるも、突き抜けては行かなかった。
 [足り無い]と言う思いは、ドンドン大きく膨らみ、恵美を追い込む。
 左手が乳首から離れ、クリ○リスに場所を変え、同じように動かすが、快感は強く成るものの結果は変わらなかった。

 暗がりで身悶え、声を噛み殺して荒い息を漏らす恵美は、自分が何をしているのか分かっていながら、その手を止められない。
 乳首やクリ○リス、それにアナルの疼きは鎮まり始めたが、女の中心の疼きが浮き彫りにされる結果となり、恵美は更に身悶え、暗がりの中でアナルを穿り続ける。
(あぁぁっ…。もどかしい…。疼きが、ドンドン強くなる…。こんなの気が狂っちゃう…)
 恵美が泣きそうな顔でクリ○リスを捻り上げると、部屋の灯りが突然灯った。
 余りに唐突に明るく成った室内に、恵美が驚愕を浮かべて固まり、その首が錆び付いたロボットのような、ギッギッギッと軋み音が聞こえそうな動きで、ベッドに向けられる。
 恵美が向けた視線の先には、最も単純に予想できる顔が、最も見たくない表情を浮かべ、恵美の姿を見ていた。

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