隷属姉妹
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■ 第4章 突き付けられる選択6-1

 ニヤニヤとした笑みを浮かべ、半裸の恵美を見詰める笠原が
「おまえ、何やってんだ?」
 下卑た声音で小馬鹿にしたように問い掛ける。
 恵美は、冷水を浴びせられたように、ハッと我に返り、自分の姿を確認すると、部屋着のズボンとショーツは左足の膝の辺りで蟠り、上着はブラジャーと共に胸元まで捲られて、両方の乳房が露出していた。
 他の誰がやった訳でも無く、自分で行った姿に目を剥き、再び視線を笠原に向けると、にやつく笠原の顔が飛び込み、恵美の顔が一挙に赤く染まって、両足を引き込んで、両手で身体を抱き締め、蹲りながら視線を反らす。

 半分以上露出した背中を向け、羞恥に震える恵美に
「おいおい。何か、俺が悪者みたいじゃ無ぇか?おまえが、勝手にアナニーしてたんじゃ無ぇか」
 笠原が言い放つと、恵美の身体がビクリと震え、更にギュッと縮こまる。
 笠原は、そんな恵美をニヤニヤ笑いながら見詰め
「まさか、アナル処女を差し出したその日の夜に、差し出した男の部屋で、アナニー始めるとはな…。余程気に入ったみたいだな」
 小馬鹿にした口調で問い掛けると、縮こまった恵美の身体が羞恥で真っ赤に染まり、ビクリと震え
「あ、あなにーって…。何ですか…?」
 掠れた声で問い掛けると
「あん?おまえ、知ら無ぇでやったのか?アナニーってのはよ、[アナルでやるオナニー]だ。好き者の変態がやる、特殊なオナニーの事だよ」
 笠原は、恵美を追い込むように嘲った声で、恵美に教える。

 笠原の言葉に、恵美は悔しそうに顔を歪め、ギュッと拳を握り涙を滴らせた。
 そう、何をどう反論したとしても、アナルを穿るような行為は普通では無いし、恵美自体変態的な行為だと今でも思っている。
 だが、その変態的なオナニーをしていたのは、外ならぬ自分自身であり、誰に命令された訳でも無く、自らの意志で行っていたのだ。
 何処にも逃げ場のない事実に、恵美が言い返せないで居ると、笠原はニヤニヤした笑いを強め
「溜まってんなら相手してやらんでも無ぇぞ」
 恵美に言い放つと、恵美の身体がビクリと震え、ブンブンと頭が左右に振られ、笠原の言葉を否定する。

 だが、笠原は勝ち誇った笑みを頬に浮かべ、鼻先で笑って
「なら良い。俺も、無理にとは言わ無ぇ」
 告げると、恵美が安堵を浮かべ、緊張が僅かに緩む。
 するとその緩んだ心に楔を打ち込むよう
「だがよう。俺も、同じ部屋でアナニーされても困るからよぉ。その手は、縛らせて貰うぜ」
 すかさず笠原が言いながら、拘束具を翳す。
 それは、良く見るタイプの幅広いベルトタイプの手枷で、2つの手枷に付いた金具をカラビナ環がまとめ上げている。
 そのカラビナ環を首輪の金具に止めれば、両手は首の前に固定され、可動範囲は数pに限定される。
(あ、あんなのされたら、手はもう動かせない…。部屋からも出れず、手も動かせなく成ったら…。本当に私狂っちゃう…)
 笠原の告げた条件の意味に気付いた恵美は、愕然とした表情で手枷を見詰めるが、それも数秒で
(あんな姿見られたんだから…、どうしようも無い…。ううん…、どのみち私はこの男には、逆らえ無い…。これは、この男を家に引き入れてしまった、私の責任…)
 瞳に諦めを浮かべて項垂れ
「どうか、私の身体の疼きを鎮めて下さい…。私の我が儘に、お付き合い下さい…」
 震えるか細い声で、笠原に懇願する。
 
しかし、笠原は恵美の申し出を鼻で笑い
「人の寝てる足元で、アナニーしてる女が頼む態度じゃ無ぇな。もっと、ちゃんとしろよ」
 嵩に掛かって恵美を煽ると、恵美はギュッと奥歯を噛み締め、身体を回転させて這いつくばり、お尻を笠原に突き出して、両手で尻朶を拡げ
「恵美のいやらしいケツマ○コに、笠原様の逞しい御チ○ポ様をお恵み下さい!」
 アナルを晒しながら、震える声で叫ぶ。
 恵美の懇願に、笠原は大声で笑い、ベッドの上で腹を抱えて笑い転げた。
 笠原の笑い声で、惨めさが増し、恵美の頬を一筋の水滴が伝う。
 しかし、この屈辱と恥辱は、まだこの後に続く本当の淫獄の日々の、入り口にも立っていなかった。

 アナルを晒し、懇願を口にした恵美に、笠原はニヤニヤ笑いながら
「折角気分を出してたんだ。俺にもっと見せろよ」
 恵美に告げると、恵美は愕然とした表情を笠原に向け、凍り付く。
 笠原の言っている言葉の意味は分かるが、そんな事できる訳も無く、固まっていると
「俺が、気に入るようにできたら、おまえのケツマ○コに恵んでやらんでも無ぇ」
 笠原は、ズボンを捲ってボロリと勃起したチ○ポを晒し、恵美に言い放つ。
 恵美の視線が笠原のチ○ポに釘付けになり、恵美の喉が無意識にゴクリと鳴る。
(あんな姿を見られた以上、何をどう言っても逃げられる訳が無いし、一旦口にした事をこの男が撤回する訳もない…。どう足掻いても、ヤルしか無いのよ…。これは、私が招いた事なんだから…)
 自らに言い聞かせ覚悟を決める。

 実際、恵美が思った通りなのだが、それを決意した恵美の表情は、自分自身に言い聞かせる言い訳の内容とは大きく違い、笠原を充分に愉しませた。
 恵美の目は、欲情に濡れてトロリと蕩け、ジッと笠原のチ○ポに釘付けで、薄く開いた口から舌先がチロチロ見え隠れし、スッと伸びた形の良い鼻梁の先に有る鼻腔が僅かに拡がって、ピクピクとヒク付いている。
 まだ[女]と言うよりは、[少女]の青さを残した美貌が、隠しようのない欲情に染まり、何とも言えない色気と成っていた。
 その息を飲むような艶を放つ恵美を目の前にして、笠原の目が顰められる。
(こりゃ凄ぇ…。理性が完全にぶっ飛んでやがる…。あの薬、時間差で来るって言ってたが、こういう意味か…。マジで、ヤバイ類の薬じゃ無ぇだろうな…。手が後ろに回るような事に成ったら、今度こそは[あの人]に殺され兼ね無ぇぞ…)
 恵美に塗り込んだ媚薬の強さに驚愕し、ブルリと一瞬震え上がるも、目の前で繰り広げられる淫らなアナルオナニーに、笠原は引き込まれ、嫌な事から逃げるように恵美に対して嗜虐心を燃やす。

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