隷属姉妹
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■ 第4章 突き付けられる選択6-3

 恵美の反応が変わると、笠原は冷静さを取り戻し、自分で腫れ上がらせた尻朶に驚いて目を剥き、パックリと小淫唇まで開いて、膣口から粘つく愛液を滴らせるオ○ンコにほくそ笑み
「おら、お待ちかねの御チ○ポ様を恵んでやる。感謝しながら咥え込め!」
 恵美に命じると、恵美は股間から両手を離して、マットレスに着き、上体を持ち上げながら、ノソノソとした動きで顔を振り返らせた。
 笠原は、涙と涎と鼻水でグショグショに濡れた恵美の顔を見て、ゾクリと背筋を震わせる。
 振り返った恵美のグショグショの顔は、弛緩しきって締まりが無く、呆けたようにボンヤリと開いた目の目尻はだらしなく垂れ下がり、その奥に有る濡れ光った瞳からは意思の光りが消えていた。
 俗に言われる[逝き顔]だが、恵美の顔から青さが消え、整った美貌と相まって妖艶な牝の顔に成っている。
(おうおう…。こいつは、相当の当たりだぜ。色漬けにしてキッチリ仕込みゃぁ、10年、15年は大金を産む、金の卵に成る事間違い無ぇ。薹が立って来りゃぁ、好事家に売り捌けば、また金に成る。くっくっくっ…、愉しみに成って来やがったぜ…)
 笠原は、身震いしながらヨタヨタ近付く恵美を見詰め、今後の展開に胸を躍らせた。

 笠原は、近付いた恵美の髪の毛を乱暴に掴みながら、顔を上げさせ覗き込み
「俺の条件を飲むなら、おまえの我が儘に付き合ってやる。その条件を飲め無ぇなら、おまえが欲しがってたチ○ポは、使わせてやら無ぇ」
 ニンマリ笑って言い放つと、意思の無かった恵美の瞳に、追い詰められた色が浮かび
「飲みます!何でも聞きます!だから、お願いします。御チ○ポ様をお恵み下さい!気が狂いそうなんです!」
 身をくねらせながら懇願すると、笠原は部屋の隅に置いていたハードタイプの赤いアタッシュケースを顎で示し
「あの中身を部屋の四隅に据えろ」
 髪の毛を放しながら、恵美に命じる。
 恵美は、言われるままに、ベッドを降りて赤いアタッシュケースに向かい、蓋を開けるとヒッと息を飲んで固まった。

 そのアタッシュケースに入っていた物は、取り分けて珍しい物では無い。
 よく街の量販店などに行けば、必ずと言って良い程目にする物だが、今の状況とそのアタッシュケースに入っている数から、恵美は笠原の意図を一瞬で理解し、固まってしまったのだ。
 そう、そのアタッシュケースに入っていた物は、長時間録画可能な最新家電である、HDタイプのビデオカメラで有り、大小の三脚などを含めたアクセサリーが8台分ぎっしりと詰められていた。
 笠原の出した条件とは、自らが晒す痴態を記録するものを、自らの手で準備させる事だった。
 恵美の身体から、サッと血の気が引き、ガクガクと震え出すと
「おい、何やってんだ?早くしろよ。おまえは、今俺に条件を飲むって言ったんじゃ無ぇのか?」
 笠原が掛け布団を自分の背後に押し込みながら、苛立ちを含んだ声音で恵美に問い掛ける。

 その声音に恵美がビクリと震え、青ざめた顔を項垂れさせ、カメラと三脚を一台ずつ手に取り、スッと立ち上がって
「今設置致します…」
 背中越しに笠原に告げ、部屋の隅に移動してカメラをベッドに向けて、電源を入れる。
「カメラの中心にベッドが来るよう、方向とズームを調整しろ」
 笠原が指示を飛ばすと、恵美は唇を噛み締め、言われた通りに方向の微調整と距離を合わせた。
(何て…、何て馬鹿なの…。あの男が出す条件を聞きもせず、あんな事言うなんて…)
 強い後悔に苛まれながら、1台目を設置し終わり、アタッシュケースに戻ると
(でも…。こんなのを用意していたなんて、遅かれ早かれ、使うつもりだった…。ううん、最初から、これを使うつもりだった…)
 冷静さが少し戻ってきた恵美は、笠原の思惑に気付く。
(って言う事は、私には、どうする事もでき無かった…。何をどう言っても、あの男の言う事に、私達は逆らえ無い…。そう、どんな無理難題を言われても…、飲むしかないの…)
 その途端、自分が置かれている立場を痛感させられ、自分が招き入れてしまった男が、本当の悪魔に思えてしまう。
 恵美の心に暗く重い影がのし掛かり、絶望が拡がって行く。

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