隷属姉妹
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■ 第4章 突き付けられる選択8-5

 笠原は、恵美のアナルからズボリと指を引き抜くと、ベッドの上を叩き
「素直に成った奴には、俺はそれなりに優しいんだ。相手してやるから上って来い」
 恵美に告げると、恵美は内心で訝しみながらも、笠原のベッドに乗り、笠原の腰を跨いで見下ろす。
 すると笠原は、ベッドのリモコンを操作し上半身を持ち上げると
「なっ。介護用ベッドは、便利だろ」
 自慢げに言いながら、恵美の手を掴んで引き寄せる。
 この時の恵美は、昨夜の激しい屈伸運動の為、激しい筋肉痛に見舞われており、殆ど足に力が入らない状態だった。
 その為、笠原が少し引っ張っただけで、ストンと崩れ落ちてしまったのである。

 笠原の太股に尻餅を付いた恵美の顔に、笠原の手が伸びて、引き寄せられた。
 恵美は、その動きに何の抵抗もせず、目を閉じて唇の力を抜き、舌を差し出す準備をする。
 笠原の唇が触れると、恵美は自ら舌を差し込み、笠原の首に腕を回して、激しく絡み付かせた。
 恵美の激しく情熱的な口吻は、恵美がどれだけ追い詰められ、切羽詰まった状態に成っているかを如実に物語っていた。
(おうおう、こりゃ、サカリの付いた牝だな…。一回逝かせ無ぇと話しなんかでき無ぇ)
 笠原は、恵美の状態を判断し、両手を恵美の尻朶に回すと、持ち上げてアナルにチ○ポを誘導した。
 恵美は、情熱的な口吻を交わしながら、笠原の導く通りに腰を上げて動かし、今一番敏感な場所が、欲した物に触れた。
 それを感じた瞬間、恵美の膝から力が抜け、ドスンと尻朶が落ち、一挙にチ○ポを奥まで呑み込んだ。
 その途端恵美の全身が硬直し、ビクンビクンと痙攣させ、笠原の口腔に獣のような淫声を響かせる。

 挿入即逝きで震える恵美を、笠原が舌に歯を立てて覚醒させ
「動けおら」
 命じると、恵美は虚ろな目で腰をくねらせ、上下に動かし扱き上げ
「うおぉん、あん、くふぅぅぅん」
 甘い鳴き声を笠原の口腔に送り込みながら、舌で舌を蹂躙する。
 こうして、恵美は快感を貪る事しか考えられない、忘我の域に足を踏み入れさせられた。

 対面座位で1回、子宮を突き上げられて1回果て、疼きを鎮め荒い息を吐き、仰向けで横たわる恵美の乳房を、笠原が鷲掴みすると[くふん]と甘く鳴いた恵美が、蕩けた視点を定めて笠原に向ける。
 すると、邪悪な表情の笠原の顔が飛び込み、恵美の意識が一気に覚醒し
「何か失礼な事を致しましたでしょうか?」
 引き攣った顔で問い掛けると
「おまえじゃ無ぇ。好美の事だ」
 笠原が言いながら、鼻で笑い
「あいつは、どうも、俺に服従する気は無ぇみたいだな…」
 ボソボソと呟くと、スッとリモコンを操作しテレビの画面を切り替え
「1回こいつを見せて、洒落や冗談じゃ無ぇって、思い知らせるか」
 マウスを持ち直して、画像を再生する。

 流れ始めた画像は、愛美が見せられたスナッフフィルムで有った。
 恵美は、それを見た瞬間に固まり、目を大きく見開いて画像を凝視する。
 看護師の恵美は、肉体の構造に詳しく、その映像が特撮や編集された物でないとハッキリと分かり、ガクガクと震え出す。
 そして、愛美が見た無音声の部分を越え、音声入りの映像が始まると、愛美と同じように両手で耳を塞ぎ、悲鳴を上げて
「止めて!止めて下さい!」
 叫びながら身を捻ると
「見た方が、良いんじゃ無ぇか?おまえ達を買ってくれる予定の人種が、どう言う人種か知っておいた方が、為になると思うぜ」
 笠原が静かに恵美に告げる。
 今迄聞いた事のない笠原の声に、恵美がハッと成って顔を上げると、笠原は無言で顎をしゃくり
「あいつらを見たら、俺が善人に見える事、請け合い無しだ」
 恵美に囁く。

 笠原の言葉に、恵美が画像に目を向けると、そこは狂気の世界だった。
 屈強な男達が女性と言わず、少女と言わず、幼女すらも、女という生き物を笑いながら陵辱し、殴打し、辱め、刻み、玩具のように扱い、四肢を千切り、目を潰し、歯を抜き、ありとあらゆる苦痛を与え、そのもの達が行う命乞いを嘲笑い、肉の塊に変え、ゴミのように捨てていた。
 目を剥きガクガクと震える恵美に
「俺としちゃ一番引いたのは、あの白人のクソ爺ゴルファーだ。おまえ、普通ドライバーショットするのに、子供にボール支えさせる奴なんか、いねえぞ。挙げ句の果てに、親の見てる前で、その子の口にボール乗せて、フルスイングなんて大概の鬼畜でも思いつか無ぇ。それを鼻歌交じりで笑いながらやる神経を疑うね」
 笠原が戯けて言い、スッと表情を変え
「あの子、愛美と大して変わら無ぇ歳だよな…」
 ボソリと呟くと、涙でグショグショに成った顔を笠原に向け
「お願いです!このビデオは、妹達に見せないで下さい!こんな…、こんなの…酷すぎる…。人間のする事じゃ無い…」
 恵美が縋り付いて懇願すると、笠原はフッと笑って
「その人間じゃない奴らの所に行くか決めるのは、俺じゃぁ無ぇ。おまえら自身だ」
 笠原が言い切ると、恵美はガクガク震えながら、崩れ落ち
「言い聞かせます。守らせます。ですから、ですから…。寛大なご判断を…」
 笠原に縋り付いて啜り上げる。

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