梨華子と亜矢子
百合ひろし:作

■ 第三章 快感2

「梨華子は……脱がなくていいのに」
亜矢子が言うと梨華子は、
「亜矢子だけが脱いだら不公平でしょ……。それより次は何をすればいいの……?」
と緊張して聞いた。梨華子の顔は赤いままだった。亜矢子は、
「胸を……揉んで。……もう一度」
と言った。梨華子はコクリと頷いて亜矢子の縞のブラジャーの上からさっきと同じ様に乳房を揉んだ。すると亜矢子は、
「後ろに立って……後ろから……お願い」
と指示した。梨華子は、
「うん……」
と答え、亜矢子の後ろに回り、後ろから亜矢子の両脇の下に両腕を通し、胸を包む様に揉み解した。
「……ん……ん…………ん……」
亜矢子が声を出し、そして時々ピクッと腰から胸にかけて反応した。梨華子は、
「どうしたの……?」
と聞いた。亜矢子は、
「……ん……んっ……き、気にしないで……続けて……」
と答えた。梨華子は時々グラッと倒れそうになる亜矢子が心配になった。亜矢子は梨華子の腕を掴んだ。
「どうしたの……?亜矢子……」
梨華子が聞くと亜矢子は、
「ブラの中に……入れて……揉んで……」
と言った。梨華子は、
「う……うん……」
と答えて亜矢子の指示通りゆっくりとブラジャーの中に手を入れ自分の手で亜矢子の乳房を支えるように―――包み込んで優しく揉み解した。
「んっ…………あ……あっ……んんっ」
梨華子の指が亜矢子の乳首を時々捉えると亜矢子はさっきまでより少しはっきりと声を出すようになった。そして腰を中心に上半身がピクッ……ピクッと反応しその度にグラッと崩れそうになった。梨華子は亜矢子が顔を赤くし、目を閉じて声を出し、そして体を動かし崩れそうになるのが心配だった。
「亜矢子。どうしたの……?」
梨華子が手を止めて聞くと、亜矢子は、
「何か……気持ち良く……なって来たから……だから……気にしないで続けて」
と答えた。亜矢子はあの動画を見た時は何故女性が気持ちいいと言っていたのか、そして何故自分が股間を湿らせたのか理解していなかったが、今はっきりと認識した。
これが快感―――もうずっと続けていたい。
梨華子はもう一度乳房を揉む。亜矢子が―――声を出す。そして亜矢子は梨華子の腕を握って、
「ブラジャー……外して」
と要求した。梨華子は緊張した面持ちで亜矢子の乳房から手を離し、そしてブラジャーの中からも手を出した。そして、亜矢子の肩に手を乗せてから両腕を下にスッと下ろさせ、ツインテールを肩の後ろに流した。亜矢子は梨華子に背中を向けて気を付けの姿勢を取って立っている―――。それから自分のボブカットの髪を首から流して揃え、それから亜矢子のブラジャーのストラップにゆっくりと手を掛けて肩から外し、亜矢子の腕を掴んで腕からストラップを右、左と抜いた。それからホックに手を掛けてカタカタ震える両手で、
プツッ
と外した。亜矢子は胸に両腕をあてがいブラジャーが落ちないように支えた。梨華子はそれを見て、
「亜矢子……?」
と声を掛けた。亜矢子は、
「は……恥かしい……」
と答えた。梨華子はブラジャーのストラップから手を離し、
「亜矢子がやってって言ったからやったのに……。やめる―――?」
と聞いた。梨華子はこう言ったが亜矢子の返事は解っていた。ただ、亜矢子は、同じブラジャーを外す行為でも今迄の『騎馬戦』で負けた時の様に自分で外すのとこうやって梨華子に外されるのでは恥かしさが違うんだと思っていた。亜矢子は、
「つ……続けて……」
と答えたので、梨華子は、
「なら……」
と言った後考えた。梨華子がブラジャーをどかしてやるのがいいのか、それとも亜矢子に自分でやるのがいいのか―――。少し考えてからもう一度ベルトを軽く握った。
「そのブラジャー掴んでる……腕を退けて……」
梨華子が言うと亜矢子は素直にゆっくりと腕を退け、気をつけの姿勢に戻った。梨華子はスルッとブラジャーを亜矢子の胸から抜き取り、そしてスカートの上に置いた。
亜矢子は今迄着ていた服が今穿いているパンティ以外は全てベッドの上にあるのを見てから、ツインテールの髪に手をやり後ろに流して、
「縞パンティ一枚に……なった私はどう……?」
と聞いた。梨華子は、
「似合ってるよ……かわいい……」
と答えた。亜矢子は、
「最後まで……トコトンやって……恥かしいけど」
と言った。梨華子は、
「亜矢子の気が済むまで―――」
と答えてから、手を背中に回してブラジャーのホックをゆっくり外した。そして肩のストラップを抜いて外した。そして床に落ちている梨華子自身の服の上にパサッと落とした。
梨華子は赤い顔を更に赤くして、亜矢子の背中に密着した。亜矢子の背中に梨華子の体温が伝わる―――。そしてもう一度亜矢子の乳房を優しく握り、揉みほぐした。いや、もう―――愛撫と言った方がいいだろう―――。
「う……、あっ……あっ」
亜矢子は声を出して、崩れないように右足を前に出したりした。そして、梨華子の手を掴んで、指を乳首に這わせた。梨華子は亜矢子が乳首を愛撫して欲しいと悟り、固くなって立った乳首を人指し指と中指で転がした。
「あっ……あんっ」
より艶のある声を出し、左膝から崩れ落ちそうになった。梨華子は両腕で亜矢子を支えた。亜矢子はハアハアと呼吸が激しくなって来ていた。そして自然に手が股間に行った。梨華子はそれに気付き、亜矢子の手を後ろから退かしてから、
「そっちも……やって……欲しいの?」
と聞くと、亜矢子は頷いてから、
「もう……立ってられない……ベッドに……」
と言った。梨華子は後ろから乳房を抱えている体勢のまま、亜矢子をすぐ目の前のベッドに連れていった。亜矢子の足に梨華子の服が絡まったが梨華子は足で亜矢子の足から取り除いた。


亜矢子がベッドに手をつくと梨華子はベッドの上に置いてある亜矢子の服を自分の服の隣に置いた。それから、亜矢子の体を軽く押し、亜矢子を仰向けにさせた。亜矢子はドサッと乱暴に倒れこんでから一回尺取虫のように背中をそらして上に移動した。その時少しだけパンティがずれたので右手で右側を、その後左手で左側を直した。その後片膝を立て、
「梨華子……恥ずかしい」
と言った。梨華子は、ベッドに腰掛けて靴下を脱ぎ、自分の服とブラジャーの横に置き、
「私も……だよ。でももっと……やるんで……しょ?」
と聞いた。亜矢子は、
「うん―――こっち来て顔と手……貸して」
と答えた。梨華子は言われた通りに亜矢子の体に斜めに重なって顔と左手を亜矢子に差し出すと亜矢子は梨華子の左手を自分のパンティの上から股間に這わせ、顔は乳房に押し付け、ボブカットの髪を撫でた。
「んっ……」
梨華子は呼吸出来なくなり一回軽く声を出した。亜矢子は梨華子の顔を持ち上げた。二人の顔が近い―――、二人とも真っ赤だった。
「梨華子―――乳首……舐めて。で……手で、マ、マ、……●コを―――」
と顔をそらして言い、少し乱暴に梨華子の顔を乳首に押し付けその後、両手で顔を覆った。梨華子は言われた通りに亜矢子の右乳首を口に含み優しく吸いその後舌を使って転がした。そして右手で優しく乳房を包み込み回すように撫でた後、親指と人指し指で軽くつまんで擦った。
「あっ、……ああっ!」
亜矢子は新たに来た刺激に声を上げビクン、と跳ねた。梨華子の左手は亜矢子の縞のパンティのリボンを触り、そこから恥丘へと移動した。その時、ショリ―――と陰毛の感触が伝わった。そして更に下に移動し、クリトリスの上に指を這わすと、ビクッと亜矢子は腰を反応させた。
「ここで―――いいんだよね……?」
梨華子は乳首から口を離して手を止めて確認した。亜矢子は梨華子の左手に自分の右手を重ねて、
「うん……お願い……」
と言い、その後ゆっくりと右手を離した―――。

梨華子は再び亜矢子の右乳首に口をつけ、右手で左乳首を、そして左手でマ●コを愛撫した。亜矢子は股間から付き抜けてきた快感に顎が上がり、両手で強く顔を覆った。
「あっ、あっ、ああっ……梨華子…あっ」
亜矢子は声を上げながら梨華子の名を呼んだ。梨華子は、乳首から口を離し、
「何?次は……何して欲しい……の?」
と聞いた。亜矢子は顔を覆ったまま首を振った。
「あっ、あっ―――。私の……し、指示以外は……あっ、何言っても……気にしないで!―――ああっ」
梨華子はそれを聞いて、
「うん……わかった」
と言って乳首を優しくしゃぶった。亜矢子はビクッと反応した―――。

最初梨華子が左手でクリトリスの愛撫をした時は亜矢子のパンティは湿った感触がしていたが、もうジワリと染みが広がって、愛撫する梨華子の指にもその液が絡み付いていた。梨華子は一度指を亜矢子の太股に這わせた。すると亜矢子はピクッと反応した。自分はもう濡れているんだと梨華子に思い知らされた感じが亜矢子の快感中枢を更に刺激した。

断っておくが、亜矢子はMではない。梨華子もだが―――。

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