梨華子と亜矢子
百合ひろし:作

■ 第三章 快感3

「あっ……あっ、梨華子、停めて、あっ……スト……ップ」
亜矢子が指示したので梨華子は顔を上げて手を止めた。亜矢子は、顔から手を離し、乱れた呼吸を落ち着かせながら起き上がろうとした。梨華子は亜矢子の上から退いて横に座った。
亜矢子はゆっくりと起き上がると、今まで自分が寝ていた方を向いて肩幅位に足を開いて膝立ちした。そして乱れたツインテールを片方ずつほどいてから縛り直し、手でかきあげ、肩の後ろへやった。その後、
「ふぅ……」
と息をついて、呼吸が落ち着いてきたのを感じると、前に手をついて膝の位置はそのままでよつんばいになった。それから、
「枕……使っていい?」
と聞いた。梨華子は使用目的も聞かずに、
「いいよ」
と答えた。亜矢子は笑みを見せて、
「ありがと……」
と言った。そして枕にボフッと顔を埋め、ツインテールを手で上にやって梨華子から耳が見える様にし、それから両手で枕を掴んで顔を枕に押し付けた。
つまり―――顔を埋めて尻を突き出す格好になった。
「バックから……お願い……もう胸はいいから……」
亜矢子は枕から口だけ浮かせる感じで梨華子にしっかり聞こえる様に言った。梨華子は、
「わかった……」
と言って足の方に回り、右手を尻の方から股間に這わせた。亜矢子は、
「うっ、うっ」
と声を出したが枕に顔を埋めているので篭っていた。梨華子は左手で縞パンティのサイドを掴んだ。すると亜矢子は顔を上げ、梨華子の方を向き、
「脱がさないで!」
と強く言った。梨華子はビクッ驚き慌てて手を離した。そして一息ついてから、
「脱がすんじゃなくて直そうと思ったんだよ」
と優しく言った。亜矢子は、
「……怒鳴ってごめん……この姿―――パンティ一枚が気に入っちゃったから……」
と言って顔を再び枕に埋めてツインテールを上にやった。そう―――、初めて見たアダルトビデオの影響は大きかった。あのツインテールの女性がパンティ一枚姿で色々こねくり回されるシーンを亜矢子は自分と重ね合わせ、その姿でやられるのが一番いい、要は好みとなったのである。梨華子は、
「そっか。……私もだよ」
と答え、亜矢子の少しめくれたパンティを直してあげて、それから左手で亜矢子の太股や尻を、右手で股間の愛撫を始めた。
梨華子も今亜矢子が言った『パンティ一枚が気に入った』というのは理解できた。実際ずっと見てて可愛いと思ってた。梨華子も亜矢子も可愛いものが好きなので可愛いパンティを穿き、大きくはないが小さくもない形のいい弾力のあり形崩れしない乳房を見せる姿は可愛いと思った。梨華子から見て亜矢子は、亜矢子から見て梨華子は顔も可愛いと思ってるので条件は全て揃っていた―――。
人指し指をクリトリスの上に当てがい中指をマ●コの中へと押し込んだ。中指に力を入れる度に、プチュッという音と共に愛液が溢れ出て来てパンティをより濡らし、クロッチに染みきれなくなった一部が前の方へ、また太股を伝わるのもあった―――。
「うっ、ううっ、うっ、うううっっ」
亜矢子は声を上げ、腰や背中をピクピク反応させて感じていた。梨華子は、
「亜矢子……」
と呟き、亜矢子の左横に移動して亜矢子から見て斜め後ろ向きに膝立ちし、右手でマ●コを包むように握り、上下に摩った。そして左手を下から抱え上げる様に腰にやって支えた。そして、
「気持ち……いい?」
と聞いた。亜矢子は、
「き、気持ちいい……梨華子……んっ、んっ、んんっ、ううっ、うっ」
とあえぎ、枕を強く握り顔を強く押し付けた。梨華子は、
「苦しくない?大丈夫?」
と聞くと亜矢子はあえぎ声の合間に、
「顔……見られたく無い……」
と答えた。梨華子は、
「恥ずかしい……もんね」
と言って亜矢子の胴を下から支えた左手を抜いて、一歩前に進んで梨華子の左腰と亜矢子の左腰がつく位置で止まり、左腕で亜矢子の腰をグイッと抱え込み自分も寄り掛かる様な体勢で、右手でマ●コを上下に激しく擦った。
「んっ、んっ、んんっ、んんっ、んっ、んっ……い、いいっ」
亜矢子のマ●コからは更に愛液が漏れ出て、太股を伝わりベッドを濡らした。またパンティの前側にも伝わり、陰毛を経由して一気に広がった―――。
グチュグチュグチャグチャッ、グチャッ
「んっ、んんっ、んんっ」
梨華子が何も言わずに亜矢子のグチャグチャに濡れているパンティの上からマ●コを愛撫し続けた。部屋の音は亜矢子のマ●コを愛撫するイヤらしい音、そして亜矢子のあえぎ声だけになっていた。
「ハァハァ……ハァハァ」
梨華子も亜矢子も体がそれなりに大きいのでマ●コを愛撫しやすいようにかつ、亜矢子が膝から崩れ落ちない様に抱えていると正直重い。いくら梨華子が力が強いといっても力士やプロレスラーではない。それだけではなく愛撫のスピードも上がって来た為梨華子は段々息が上がってきた。そして顎からは汗がベッドに落ちた。それでも梨華子は気にも留めずに亜矢子を愛撫し続けていた。唯亜矢子の悩みを知って気持ち良くなって貰いたい為に―――亜矢子は「イカせて欲しい」と言ったがまだイッて無い。だからそれまでは何があっても頑張って亜矢子をイカせてあげたい。梨華子はそう思っていた―――。
梨華子も亜矢子を愛撫しながら自分もパンティをグッショリと濡らしている事に気付いた。そして梨華子の愛液も太股を伝わり膝からベッドに染みた。もし、今亜矢子にこうやって愛撫しているのを自分にやれば今の亜矢子みたいに気持ち良いって思うだろうと思ったが首を振った。今日は亜矢子の為にやるんだ、自分の事なんてどうでもいい―――と。
「ス……ストップ……!止めて」
亜矢子が言った。梨華子は直ぐに愛撫を止めた。亜矢子は横向きに崩れるように倒れ、首筋を押さえた。
「ハァハァ……ハァハァ……あっ……あっ……ハァハァ」
目をきつく閉じて快感の余韻に浸るように少しあえぎ声を出したが、息の上がり方が半端ではなかった。枕に顔を押し付けていた為呼吸がとても苦しかった。それだけではない。膝立ちし尻を持ち上げて居た為上半身の体重が首に掛かりそれで首を痛くしていた。
「梨華子……」
亜矢子は呼吸が落ち着いて来るのをまって梨華子の名前を呼んだ。梨華子は、
「何?」
と聞いた。梨華子はもう呼吸は落ち着いていた。亜矢子は、ベッドの足側に少し上半身を起こして移動し、仰向けになり、片膝を立て、もう片方の足はベッドの外に投げ出した。顔は赤くなったままで、乳首もビンビンに立っている。そしてパンティはリボンのすぐ下まで濡れていて、股間―――クロッチ部分はグチョグチョ、という表現が正しかった。そして右手でまだ濡れていない尻側からパンティをクイッと直した。さっきまで腰を置いていた位置に背中が来たのでたっぷり滴った愛液を吸ったシーツがヒンヤリと感じた。梨華子は邪魔にならないようにベッドから下りて床に膝立ちして亜矢子の次の指示を待った。亜矢子は最初にベッドに仰向けになった時と同じ様に両手で顔を隠した。そして、
「梨華子……、クンニ……して。マ●コ舐めて……お願い……」
と言った。梨華子は唾をゴクリと飲み込んだ。そして、
「うん……分かった。やるよ」
と言って亜矢子の太股の―――片膝立ててる方の太股を押さえ、投げ出してる方の足も支えた。そして意を決して、
「い、行くよ!」
と言うと顔を亜矢子の股間―――愛液が浮くほど濡れているクロッチ部分に一気に埋めた。
「ングッ」
梨華子は声を上げ、その時、ビチョッ!と鳴った。梨華子の顔は愛液まみれになり前髪も亜矢子の愛液で少し濡れた。それでも梨華子は亜矢子の太股をしっかりと掴み、顔を離さなかった。今度は梨華子が顔を埋める事となった。亜矢子は枕に埋めたが梨華子は亜矢子の股間に―――である。梨華子はその状態で舌を出し尖らせて舐めた。すると亜矢子は腰をビクビクと反応させ声を出した。
刺激自体はさっき摩って貰った時の方が激しかったが、さっきは手であり今は梨華子の舌である―――。梨華子に舐められてるという感覚が摩擦の快感よりずっと上回り突き抜ける感じがした。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊