梨華子と亜矢子
百合ひろし:作

■ 第10章 幸福4

「待たせたな」
大介はそう言って亜矢子にキスをし、梨華子と同じ様に形のいい亜矢子の乳房を愛撫し、そして顔を近付けてしゃぶった。
「あ……っ」
亜矢子は暫く間が空き引き掛けていた快感が再び押し寄せて来るのを感じ、体を反応させて声を出した。
大介は亜矢子の体にのしかかり、口で左の乳首をしゃぶり、右手で右の乳首を愛撫し、右手は亜矢子の腹、腰、太股をまさぐりながら股間へ移動した。そしてパンティの上からマ●コを触ると湿った感触が伝わった。そして指を押し付けるとジワッと染みが広がった。
「あっ、ああっ、あん」
亜矢子は段々激しくなる大介の愛撫に鋭く声を出す様になってきた。立った乳首を指と舌で転がし、濡れたマ●コを指で摩り、更には押したり円を描くように掻き回したり―――。梨華子はこんな風にされていたのか、と亜矢子は思わずにはいられなかった。とはいっても快感の渦の中でゆっくりと思う余裕など無かったが。
亜矢子は顎をあげ、大介の髪を掴んで、
「あっ、舐めてっ。ああっ」
と言った。この場になって舐めてと懇願する場所はもう―――一つ、マ●コしかない。大介は亜矢子の乳首から口を離し、下半身に移動した。亜矢子は両手で顔を覆い、
「梨華子……、頂戴……」
と言った。梨華子は黙って亜矢子のタンスからタオルを取り出し亜矢子に渡した。亜矢子はタオルを顔に乗せて左手で押さえて右手でパンティを直し、そのまま手をその位置に落として大介を待った。
大介は亜矢子の股間の正面に膝まつき、両手で力強く亜矢子の足を広げて膝を立てさせた。それからゆっくりと口付けた。亜矢子は強く反応し、ビクンと背中が跳ねた。
「あ……、あっ、あっ、あっ―――」
亜矢子は刺激が来るともうあえぎ声以外を発する事が出来なくなって来た。左手で顔の上に乗せたタオルを押さえ、顎を上げ、背中をそらして乳房を揺らした。前戯でこれだけ快感に襲われるのだからチ○ポが入ってきたらどうなるのだろうか―――?まだ処女である亜矢子には全く予想が出来なかった。
大介は舐め終わると今度はパンティの中に指をゆっくりと這わせてクリトリスをタッチした。
「あ……あんっ!」
亜矢子は背中を反らせてビクッと反応した。大介は優しく指を膣に入れ、こねくり回した。
「あっ、あっ、ああっ、あっ!」
亜矢子は顔を覆うタオルを片手で押さえ、もう片手は、手マンをする大介の手をパンティの上から押さえた。
大介は片手で亜矢子の膣を愛撫―――手マンをしながらズボンを下ろした。そして更に膣愛撫をしながら少しペースを落とし、親指でクリトリスに軽くタッチした。大介の指が入る度に親指がクリトリスに触れ、その度に快感が上がってきて亜矢子は反応した。
そこで大介の手が止まった―――。
「そろそろ入れるぞ」
大介はそう言ってボクサーパンツを脱いだ。亜矢子は上体を起こしてタオルを顔からどけて見て驚いた。勃つとああなるものなのかと―――。隣に目をやった。梨華子は後ろで手を組んで何も言わずに立っていた。亜矢子の視線は梨華子の股間に行った。梨華子は水色のパンティを濡らしながらも何もせずに何もされずに、ただ立って亜矢子が大介に愛撫されるのを見ていた―――。
梨華子は亜矢子が不安な表情を向けたので首を振り、
「私に聞いちゃ駄目だよ、パートナーとの大事な瞬間なんだから―――」
と言って制止した。亜矢子は暫く考えてコクリと頷いた。
「ゴメン」
亜矢子は一言謝った。初めての時きっと梨華子は不安だったに違いない。結果を急いで一気に挿入させて膣を痛めた。だからこそ大介に任せてやるべきだと。
『それだけ濡れてれば大丈夫だよ……』
梨華子は思った。亜矢子のパンティは愛液を吸ってグッチョリと濡れていた。それに大介を信用して受け入れれば大丈夫、大介は梨華子と何回かやって経験を積んで上手になっている―――と。
「入れて」
亜矢子はそう言って後ろに手をついて移動し、腰を大介に近付けた。大介は、
「そんなに固くならなくても大丈夫だ」
と亜矢子のこわばる肩に手を乗せて軽く揉んでリラックスさせ、更に乳首も指で転がした。
「あ……あっ」
亜矢子は目を伏せて声を出した。もう体は性感帯の固まりになっていた。
「大丈夫だ。ゆっくりな」
大介が腰を寄せると亜矢子は左手でパンティのクロッチをずらし、受け入れ体制になった。
大介は亀頭を当てた。亜矢子は左手でパンティを持って右手は後ろに着いたまま顔を赤くした。
「くっ……」
亀頭が入った瞬間亜矢子は苦し気に声を上げた。大介は、亜矢子の腰に手を当て、マッサージするように擦った。亜矢子は安心した表情を見せ、
「少しずつ……ね」
と言った。大介は、
「ああ」
と言って少しずつ挿入し、半分くらい入った所で亜矢子に被さった。亜矢子は右手で上体を支え、左手でパンティをずらしていたが、両腕で大介を抱き締めた。
更にチ○ポが奥まで入り腰と腰がくっついた。大介はその状態で亜矢子の頭を撫で、ツインテールの髪を流した。亜矢子の処女喪失は―――うまくいった。
亜矢子は大介から手を離し、
「一つになれたね……嬉しい」
と顔を赤くして言った。そして、
「動かして……。もう大丈夫だから……やりたいように―――」
と言った。大介は亜矢子が慣れてきたのを感じると少しずつ腰を動かした。亜矢子は今までに感じた事のない快感が体を支配するのを感じた。―――勘違いの無いように説明を入れると、今までの快感、大介の愛撫やもっと以前の梨華子の愛撫が今となっては物足りない、という訳では無い。快感の質が違うという事だ。指ではそんなに奥まで入らないから奥からの快感はチ○ポ以外に無いという意味である。

「あっ、あっ……ああっ」
再び亜矢子は声を出し始め、嫌々をする様に首を振った後両手で顔を覆った。
「あっ、気持いいっ!ああっ!」
顔を隠したまま顎を上げ、乳房を揺らし亜矢子は子宮を突かれる悦びを感じた。大介は揺れる乳房を優しく包み揉みほぐし、その後乳首を指で転がした。
「ああっ、あっあっ、ああっ!」
亜矢子は頭が真っ白になり、もうこうやって声を上げてる事しか出来なかった。

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