梨華子と亜矢子
百合ひろし:作

■ 第11章 海岸3

亜矢子は梨華子のブラジャーの中に手を滑り込ませて直接乳房を愛撫した。更に指で乳首を摘んでコロコロ、コロコロと転がした。梨華子の乳首は刺激で勃っていて、快感を与えると梨華子は落ち着きなく腰を動かした。
「んっ……亜矢子、気持いい……よ……」
梨華子が言うと亜矢子は、
「―――良かった。このやり方初めてだから嫌だったらどうしようかと思った」
と笑顔で言った。梨華子は、
「んっ……うくっ……。ちょっと苦しいけど……たまにはいいかな……んっ……」
と答えてあえいだ。梨華子はマゾでは無いが、たまには完全に押さえ込まれて、ただひたすら快感に身を任せるのも悪くは無いと思った。勿論身を許した相手に限るが―――。

それから亜矢子は梨華子のブラジャーから手を出して梨華子の背中に回した。梨華子は亜矢子の手が背中に入って来た事に気付くと被さっている亜矢子ごと持ち上げて背中を反らした。亜矢子は梨華子のブラジャーのホックをプツッとゆっくり外した―――。それからブラジャーを梨華子の胸の上からどけ、乳房を露にさせた。しかし、梨華子は亜矢子の体を抱き締めているのでストラップを抜くのは後にした。
「私のブラジャーも……外して」
亜矢子は梨華子に覆い被さったまま固めを解いて梨華子の両腕を自由にしてストラップを肩から外して言った。梨華子はそれを聞いて、手を少しずらし、ブラジャーのベルトを軽く持って、優しくホックを外した。亜矢子が少し体を持ち上げると梨華子はスルッとブラジャーを抜いて、自分の服の横に置いた。
「……梨華子も乳首……舐めて」
亜矢子が言った。梨華子は、
「うん……わかった」
と答えた―――。亜矢子はもう一度崩れ上四方固めに入って梨華子の腕の自由を奪いながらも先程よりは斜め気味に浅めに固め、左手で梨華子の乳首を転がしながら顎を引いて右乳首をしゃぶり始めた。梨華子は両腕は亜矢子の背中に回る体勢になっているので指で亜矢子の乳首を転がす事は出来なかったが、顔の真上に亜矢子の乳房が来ていたので右乳首を口に含んだ。
暫くその体勢のまま、梨華子と亜矢子はお互いの乳首を舐めあった。右の乳首に口付けて舌で転がし、左の乳首は指で転がす―――。そして暫くしたら反対に、といった感じでお互いに快感に声を漏らしながらしゃぶっていた。
「んんっ……んっ……」
「う……うっ………ううっ……んうっ」
暫くして、お互い同じタイミングで乳首から口を離した―――。亜矢子は体を起こして膝立ちし、梨華子を自分の体重から解放した。10秒程梨華子はそのまま仰向けでいたが、それから起き上がって膝立ちしてお互い向かい合った。その時肩に掛っていたストラップが抜け、膝の上にブラジャーが落ちたので、梨華子は拾って目の前に持って数秒眺めた後、自分の服と亜矢子のブラジャーの隣に置いた。
「やっぱり―――いつ見ても可愛いね、梨華子」
「亜矢子もね、可愛いよ」
お互いに乱れた髪とパンティを直しながら言った。

初めてイカせあってから今まで何回やったのだろうか?今までは全て梨華子か亜矢子の部屋でだった。今回が初めてお互いの部屋以外の場所―――しかも海岸である。梨華子は少し周りを気にした。歩道からは防潮堤に乗り出さないと海岸が見えないのと更には梨華子と亜矢子は道路から離れた岩陰でしているので、通行人に見られるリスクは低いが、波打ち際からは逆に丸見えだったからである。誰も居なかった。
「どうしたの?」
亜矢子は聞いた。亜矢子も梨華子に合わせて周りを確認していたのでこの質問自体には意味が無かったが、梨華子から別の言葉を引き出した。
「今日は……私が勝つよ。亜矢子を先にイカせるから……」
と、別に勝ち負けでは無いのだがそう言って亜矢子に抱きつき亜矢子の服の上に押し倒して笑顔を見せた。そして自分が上になった体勢から転がってお互いに横に向き合った。

梨華子は亜矢子の乳房に口付け、乳首を舌で転がした。すると亜矢子はすぐに快感に支配され、
「あ……あん」
と声を上げ、傍に置いてある梨華子のポロシャツを左手に取り、顔を隠した。
「あっ―――ああん」
亜矢子は更にあえぎながら残った右手で梨華子を抱き寄せた後、梨華子のパンティの中に突っ込んだ。梨華子はクリトリスを指先で触られた刺激に、
「ん……くっ」
と亜矢子の乳首から口を放して声を上げ、もう一度亜矢子の乳首に口付けた。
「あ……はんっ!」
亜矢子はその刺激にあえぎ声を上げ、左手に持った梨華子のポロシャツを顔に押し付けながら右手の指先を梨華子のパンティの中の更に奥へと這わせ、愛液で既に濡れている膣口に指を挿入した。
「うっ……んくっ。気持ちいい……」
梨華子はブルッと体を震わせた後、ビクッと反応させ亜矢子の乳首から口を放して言った。亜矢子が更に膣内に人指し指と中指を入れて掻き回し、親指でクリトリスを刺激すると、梨華子は背中を反らして感じながら右手の親指を噛み始めた。
亜矢子はそれに気付くと、一旦愛撫をやめてポロシャツを放し左手で梨華子の右腕を取り、自分のパンティの中に入れさせ、更に膣口にあてがった。梨華子の指に愛液が絡み付く―――。
「あくっ。ああん」
亜矢子は梨華子の指が膣に深く入ると左手を梨華子の腕から放し、ポロシャツを手にとって顔を隠し、鋭い声を出してブルブルと反応した。これでお互いの右手の指が完全にマ●コを捉え、膣内に深く入った状態になった。後は激しく手マンをしてイカせるだけである―――。
梨華子はもう亜矢子の乳首を吸っていなかった。快感に支配され、吸うだけの余裕は無かった。その代わり、残った左腕でしっかりと亜矢子を抱き締め、乳房と乳房を密着させ、顔を亜矢子の肩に埋めた。
亜矢子は左手で梨華子のポロシャツを持って顔を隠していたが、ポロシャツを放し、梨華子のスカートを手に取って頭から被った。短いスカートだが顔は充分に隠せ、ツインテールの髪が下から出ていた。そして自由になった左手で梨華子を抱き締めた―――。
二人は体を密着させた状態でお互い激しく膣内を掻き回した。
「あっ!あああっ!ああああっ!ああん」
「うっ、んくっ、あっ、んんっ」
岩陰に二人のあえぎ声が響きわたり、一方膣内を掻き回す音は波音に掻き消された。
「ああっ!あああっ!」
亜矢子は顎を上げ叫ぶように声を上げた。頭にスカートを被っているので梨華子からは顎が見えるだけだった。梨華子は亜矢子の肩に顔を埋め、亜矢子の背中に回した左手を持ち上げ、ツインテールの髪をいじった後、もう一度背中にやり強く抱き締めた。
「んっ……んくっ!う、あっ!」
梨華子はその直後、声を上げて体をビクビク反応させた後、亜矢子と同じ様に背中を反らせた。二人は抱き締め合っているので胸は密着させていたが、顔は―――お互い顎を見せている状態になった。
膣からは愛液が溢れ、パンティを濡らすだけでは足りず、太股に流れて、下に敷かれている亜矢子のスカートを濡らした。
「んっ、―――あっ。んぐっ……気持ち―――いい……っ。んっ、んっ」
「ああっ!あん!ああっ!ああああっ」
パンティに入れた手はしっかりと膣とクリトリスを捉え、激しく愛撫していた。それに合わせて2人は声を上げ、体が動く―――。更なる快感を求め、腰をうねうね動かしたり、または自分の意思とは関係無くビクッと反応したり―――。それら動きが密着させた乳房―――乳首に伝わり乳首が擦れ更なる快感を―――。
肉体的なものだけではない。今は夜の海岸でしているのである。いつもと違った感覚が更なる快感を呼んだ。

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