隣人
横尾茂明：作
■ 隣人の音2
（はー・・女か、もーどんだけ抱いてねーのかなー）
征次はつられるように隣りに面する壁に耳を当てた・・。テレビの音に混じって女のハミングする声が聞こえる。音は横に移動し風呂の扉を開ける音がして・・暫く途絶え・・今度は水音が大きく聞こえる・・。
征次は物音をたてないようにバスルームにそっと入り・・また耳を湿ったタイルに当てる、今度は水音はさらに大きくなり・・まるで隣の風景が見えるほどの錯覚に驚く。
湯殿に入る音に続き、子供と話す女の優しい声が聞こえる。
（大家の野郎！ 高い家賃取りやがってどうよこの壁の薄さ・・しかし薄いのもいいやねーククク）
征次はにやにやしながら壁向こうの音で想像を膨らませる・・。
（チキショーどうにかして覗けねーかなー）
天井ちかくの壁横に３センチほどの配線グロメットが見えた。征次はバスタブに脚をかけ伸び上がってグロメットを外して中を覗く。
（やっぱり見えねーか・・）
グロメット奥にはステンレスらしき隔壁があり遮蔽されている。征次はどうせダメだろうと思ったが指で隔壁を押してみた・・。「ガチャ」と音がして隔壁が壁の隙間に落ち・・隣りのグロメット裏が覗けた。
（おいおいやってみるものだなームフフ）
しかしこれで隣りに通じるグロメットを押せば女の入浴姿は見えぬものの音の臨場感は高まるが・・。
（これを押せば・・グロメットが相手の風呂に落ちるわなー・・あかん！）
征次は穴に耳をあてる・・音はグロメットの薄膜を振動させるのか女の声が耳元で話すように聞こえた・・。
ビックリして耳を離す。
（こりゃスゲーや！）
もう一度耳をつけ聞き入る・・女が子供に童謡を歌ってる。
（あぁー見てー・・あのオンナの裸が・・ちきしょー見てーな！）
征次のズボンの前は大きくテントを張っている。征次はもどかしくチャックを開けて手を突っ込み、ペニスを取り出す。
ペニスは飛び出すように跳ね出た・・。征次は音に聞き入りながらズリセンを始める。
（あぁー気持ちがええ、こりゃ充分にズリネタになるぜ！ククク）
暗いバスルームに息を殺して佇み・・すぐ隣の美麗な女の裸像を想像する・・音の臨場感も手伝い陰湿な焔が前立腺を刺激するのか・・征次は２０も擦らないうちに射精感に目を瞑る・・。
（クゥゥゥゥー・・・）
腰を前後に震えさせ痛烈な快感に口に手を当ててうめいた。精液はバスルームの向こうの壁まで勢いよく放たれる・・。
（気持ちエェェェー）
快感の余韻に酔いしれながらヌルヌルになった亀頭をなおも柔らかく擦る・・。ドックンと精液は真下に糸を引いて垂れる・・。
（突っ込みてー・・あの女のオマ○コに突っ込みてー・・）
征次は今の快感があの女の粘膜に擦られて得た快感と錯覚するほど・・女の声は耳元で囁く様に聞こえる。
（さて・・この女・・どうやってものにするか・・どんな手をつかえば・・・・）
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