隣人
横尾茂明:作

■ 恐喝3

 次の日征次はサラ金に行き利子と元金の一部を返済した、6万数千円を渡す時・・カウンターのオンナが・・、
「こんな返し方してるといつまで経っても返済できませんよ!」と嫌みをいう・・。

「やかましいわい」と征次は怒鳴り店を後にした。
(テレビでは品のいいコマーシャル流しやがってクソー)

 征次はパチンコ屋に入った。きょうはすこぶるツキの良さ・・。
(あのオマ○コはアゲマンだったのかな?)

 パチンコ屋で5時間粘って9万円近く稼いだ・・。
(ホーこりゃいいや! どうしちまったんだろククク)

 帰りに渋谷に寄り、無国籍料理屋で昨日までの給料を精算した。店の主人が、「何とか我慢して働いてくれんか」と請われ少し躊躇したが・・厨房頭が征次を睨んだ瞬間・・、「あの野郎だけには我慢できない!」と店を後にした。

 給料袋には25万円入っていた・・。
(これで40万近くは手にあるわけだが・・さてどうするか)
(あのオンナからは幾ら搾り取れるかな・・それともあの爺に奥方にバラすぜ! と言った方が話しは早いか・・)

(確か・・あの爺・・養子だとか言ってたなー・・となりゃ愛人を囲ってることがバレりゃただでは済まんわな)
(ちょっとばかり脅せば1000万位は出すかな?)
(しかし・・あのオンナと切れるのも惜しいし・・まっ、もう少しあの躰を堪能してからでも遅くはないか・・)
(さて今夜はどうする・・爺が来るのは明日・・じゃぁ今夜もあのオンナ・・しゃぶってみるか・・ククク)

 征次はアパート近くの写真屋に寄り、昨日のフィルムをコイン現像機にセットし出来上がるのを待った・・。

 写真が出来、数枚は露出不足で外れだったが後は綺麗に撮れていた・・。
(こりゃスゲー写真が撮れたぜ!)

 アパートに着いたときは辺りはもう闇に包まれていた・・階段を上るとオンナの部屋から明かりがもれている。

 征次はオンナの玄関ドアを通過し自室に入る・・買ってきた上寿司を食べながら現像された写真に見入る。

(クー・・こりゃ痺れる・・俺の腕はプロ並みだぜ!・・カーいい実にいい・・しかし・・美しいオンナ)

 征次は写真を見ながらムラムラしてきた・・ペニスはズボンの中ではち切れんばかりに怒張している。

(さて・・いざ出陣ってとこだよな・・)

 残りの寿司を口に頬張りビールで流し込んで・・カメラを片手ぶら下げ廊下に出る。

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