真梨子
羽佐間 修:作

■ 第1章 東京転勤8

「ええ、それは確かに。 今日もメンバー全員参加で真梨子FunClubなるものが出来てしまいまして、私も会員になってしまいました。 仕事では分析力がピカイチで、的確に問題点を指摘するんですよ。 普通、弱点をズバリと指摘されると、反発したりするじゃないですか!? まして若い女にですよ! うちの沢田課長も吉野課長も、真梨子にガツンとやられたんですよ。 ところが、『なるほど!その通りだね。お恥ずかしい』ってニコニコしちゃって全面降伏って感じですよ。」

「ほう。 仕事は出来るんだな」

「ええ。 一緒にいて、喋っていると何か心地よいって言うか、心休まるっていうか不思議な魅力がある女です。 それに身のこなしが、優雅で美しいんですよ。 さっきの宴席でも、細やかな気配りで、さり気なく自然な感じで皆の世話をしてるんですよ。 私、気がきく女でしょ!みたいなアピールする女っているじゃないですか。 そんな女の仕草とは似ても似つかない”真心”って言うんですかね?!そんな事を感じてしまいますね!真梨子を見てると!」

「ふん。 癒しの女というところか…」

「弱々しい女ではないのに、守ってやりたいと思わせるんですよねぇ。 巧く表現できませんが、確かにとてもチャーミングな女ですね。 この服の下には、サークルのホームページに公開されていた、あの無毛の秘丘や縄の似合う身体が隠されているのかと思うと、さっき飲んでる時に勃ってしまって・・・」

「ふふっ。そうか・・・  アハハッ 横田! お前も語るなぁ! 真梨子の事になると! 既にお前も真梨子にヤラレテルなっ! 」

「・・・! そうなんですよねえ。 実は昨夜、真梨子の部屋に仕掛けた録画をチェックしてたら、毎朝ジェットシャワーとかで自分で腸内洗浄してるんですよ。 それにオマ○コの毛も、風呂上りに手入れしてます。 旦那と離れて暮らしているのに、男の為の自分の手入れを手抜きをしないんですよ。 ほんとに早く辱めてやりたい女ですよ」

「ははっ。 見えないところでも手抜きせず、男に尽くす事に悦びを感じてるんだろう。 隙あらばもっと金を持った自分を幸せにしてくれる男を漁る教養もない貪婪なバカ女達とは対極だな。 そんなバカ女に入れ揚げるバカ男もいるけどなあ。 うちの会員の中にも、バカ女を奴隷に仕上げてくれと頼む成金親父がいるだろう。 バカ女を飼育しても、唯の淫乱女が出来上がるだけさ。 羽佐間みたいな中途半端なサディスト気取りに健気に仕えるのは、可哀相だろう! ちゃんとこの女のあるべき姿にしてやらんとな! 真梨子・・・ この女はいい! 賢くてそして淫らだ」

「専務。そんなに気に入っているなら、自分のものにしようと思わないんですか?」

「俺か? 俺は既にかなり惚れてるなぁ、真梨子に… 惚れてる女だからこそ堕としたいんだよ! 堕ちるところを見たいんだ」

「はぁ・・・」
 横田は、近藤の事を判っているつもりだったが、その屈折した心情は気の毒にさえ思う。
――子の人は、愛した女の肉体を虐めても、心から服従させても満足できない・・・ 堕とすまでしないと満足できないんだ・・・

「真梨子自身に自分がどうしようもなく淫らな女だと認めさせた上で、堕としたいんだよ。 脅したりせず、自らの意思でオマ○コに挿れてください!言わせたいんだ」

「はぁ… 何もそんな手間をかけずとも、手をつけられる環境さえ整えば、この女なら堕とすのは簡単でしょう?!」

「自分から私は牝奴隷!と悟らせて、その途を歩ませるのは、それほど簡単じゃないさ。 穢れた自分の境遇を諦めて、こうするしかないわ!なんて居直った女じゃ詰まらん。 落ち度のない満点の惚れたご主人様を、自分から捨てさせて、肉欲に奔らせ溺れさすんだ」

「なるほど・・・」

「とにかく、羽佐間の力の源、奴の会社と金を奪う計画を立てなきゃな! 羽佐間を潰すのに利用できそうな情報を集めろ! 真梨子を堕とすのはそれからだ」

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