真梨子
羽佐間 修:作

■ 第2章 体験エステ11

−レーザー脱毛−  5月14日(土)

 約束の時間の少し前に本店を訪れた。
 直ぐに個室に案内され、腋の下を綺麗に処置して貰う。
 思っていたよりチリチリして痛い感じがした。

『腋の下がお前の第二の性器だな』と浩二に言われるほど、真梨子にとって、腋は性的快感を感じてしまう部分だ。
 処理をしてもらっている間、脇を見られること、触れられること、痛みを感じること、すべてが甘い快感を呼び起こし、真梨子の秘貝は、既にグッショリと愛液を滲ませていた。

 高校生の頃から、腋を見られる事がとても恥かしく、脇の露出する服で外出することはほとんどなかった程だ。

 股間の処理をする為に、治療台を移る。
 産婦人科の診察室にある検診台のような感じの椅子に、両足を大きく開いて膝を固定されて仰向けに寝かされた。
 もちろん股間を隠すものは何もない。 

 女同士とはいえ、性器を明るい部屋の中で、じっと見られるのは、この上なく恥ずかしい。
 まして川上奈保子は仕事を一緒にする間柄だ。
 目の保護のためのゴーグルのせいで視界が狭いのが恥かしさを助長する。

「ホント、真梨子さんのここ、綺麗ね! よくお手入れしてるわねぇ」

 奈保子が、真梨子の下腹部に軽く手を置いて、しげしげと見つめながら言った。

「あ、あまり見ないでください、先生…  恥ずかしいですから・・・」
消え入りそうな声で言う。

「ほほ ごめんなさい。しばらく我慢してね じゃ早速始めましょう!」

 川上が、真梨子の愛液がこぼれそうになっているヴァギナの合せ目に沿ってそっとガーゼを這わせた。
 ――恥かしい…… もう、溢れていたんだ・・・ こんな事で濡らしている事を川上さんは知られてしまった…

 最初は、秘丘付近がチリチリする感じで、レーザー照射を受けた。
 次第にレーザー照射口を押し当てられる部位が下がってきて、陰唇を指で摘まれ、引き伸ばすようにして性器付近に痛痒い感覚が移動してきた。

 ――恥ずかしい・・・・ あっ、濡れてきてる…  ど、どうしよう・・・
 愛撫されている訳でもないのに、膣の奥が熱くなって、恥かしい液体が湧き出てくるのが判る。

 意識すればするほど、どんどん溢れ出してくる。
 ――あああぁぁぁ 恥ずかしい・・・

「あっ・・・」
 とうとう淫汁が溢れて、アナルの窪みにまで滴が流れてしまった・・・・

「あら 真梨子さんて敏感なのね」
 顔がかぁーと熱くなり、唇が乾く。

「あっ・・・ ご、ごめんなさい・・・」

「ほほ 謝ることじゃないわ 皆さん、色々な趣味をお持ちですもの。 時々貴女のように、恥ずかしい姿を見られる事に興奮してしまう人に出会いますよ! 別に恥ずかしい事じゃないわ」

―そんな・・・
 はっきりと指摘された・・・ 恥かしい姿を見られて興奮する女だって・・・

 湧き出た淫汁で汚れたお尻の周りをガーゼで拭き取られる。
 ――ああああぁぁぁ 恥かしい・・・・
 ビクンと身体が跳ね、無意識にアナルを窄めた。

「あら、素敵! 真梨子さん ここに普段はピアスしてるのね!」
 川上にラビアのピアスホールを、摘んで引っ張られた。
 ――あん! どうしよう・・・

 ラビアのピアスは、予めエステルームに来る前に外していた。
 知られる覚悟はしてたけれど、改めて指摘されると恥ずかしさが込み上げてくる。

「さぁ、ここで終わりですからね いきますよ」
 アナル付近にレーザーが照射された。

 ――あああぁぁぁ お尻の穴を見られてる!ああ また滴が・・・・
 アナルに川上の指が添えられている。
 ――あああ 恥ずかしい・・・濡れちゃうぅぅ・・・・  あぁ、また…

 とろりと淫汁がこぼれ出た。

「あらら ホントに感じやすい性質なのねぇ」
「ああぁん・・・ ごめんなさい・・・・」

「いいのよ! 気にしないでね はい、終わりです!お疲れ様。  あと間隔をあけて3,4回すれば、一生、生えて来なくなるわ! 次は1ヵ月後ね。 でもピアスは左右一カ所だけなのね!? ねぇ 真梨子さん!次のピアスの予定はないの?」

「えっ、ええ・・・ あるにはあるんですが、なかなか決心がつかなくって・・・」
「あら!そうなの   で、決心がついたら、どこに開ける予定?」

「…は、はい・・・ ラビアにもう一対と・・・・・乳首・・・・・に・・・ 恥かしい・・・」

「そう じゃ、このお店で開けてあげましょうか?!」
「えっ?」
 怪訝な顔をする真梨子。

「そう!この高倉ビューティでね」
「・・・・!」
「ええ!そうよ 」川上は、訝しげな表情を浮かべる真梨子に深く頷きながら言った。

「これは、何処で開けたの? 怪しげなピアス屋だったんじゃなくって?!」
 真梨子のピアスホールを撫でながら川上が聞く。

「え、ええ・・・」
 確かに、以前ラビアにピアスをしたのは、浩二に連れられて行ったMoonとかいう渋谷のピアスショップで、刺青をした腕が、真梨子の股間に伸びてきた時、戦慄を感じた事は鮮明に記憶に残っていた。

「ラビアくらいならまだいいけど、乳首やクリ○リスは、ちゃんと医師がいるところじゃないと危ないわよ。 施術後のケアって大変だったんじゃない!? うちのボディピアスの凄いところはね、ピアスがたった2日で肌に馴染んで、膿んだりすることが絶対ないの」
「ええ!そうなんですかぁ・・・」

「だって貴女の皮膚細胞を培養して作るピアスホールだから、あなたの皮膚そのものなの! 異物でも何でも無いからすっと馴染むのよ」

 確かに、ラビアにピアスを入れた後、落ち着くのに1ヶ月近く掛かった。
 傷が早く直る事よりも、真梨子は、奈保子の言った言葉が気になっていた。
 ――クリ○リスにピアスって・・・ ホントに?

 先日、麻木あづみが載ったパンフレットを見た時、ピアスが可能な箇所として”女性器”として記されてあるのを見た。

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