真梨子
羽佐間 修:作
■ 第2章 体験エステ20
指がピアスを探している。
真梨子のショーツの上から秘裂に沿い探り当てたピアスを指で挟んだ。
バーベルを左右にずらし、弄びながら翔太が真梨子の耳元で囁いた。
「ピアスの位置が変ってる! 何てイヤらしい人だ! 見てみたい!」
――ああぁぁぁ… 恥かしい…
翔太が固く勃起したペニスを、真梨子の下腹部に押し付けてくる。
スカートの中では、ショーツの隙間から、指が真梨子の秘貝に侵入してきた。
翔太はわざと音をたてるかのように濡れた密壷を弄んでくる。
(クチュ! クチュ!)
真梨子の耳には、スカートの中の淫汁が弾ける音がとてつもなく大きな音に思え、回りに気付かれるのではないかと気が気ではない。
唇を噛み、声を殺して身体を駆け抜ける快感に懸命に耐えていた。
――あああぁぁぁぁ ダメ… ああああ やめて…
赤坂を過ぎた辺りだろうか、翔太の指先が、ぷっくり充血して尖った真梨子の肉珠を捉え、微妙なバイブレーションを加えてきた。
――ひぃ…ぁああ… だ、ダメ…
思わず声が洩れそうになってしまう。
腰を引いて指を避けようとするが、ギュウギュウ詰の満員電車の中では何ほども動けない。
満座の中で恥かしい姿を悟られるような恥は絶対晒したくない。
「あっ、も、もう許して!お願い!」
声を押し殺して、翔太の顔を見上げて懇願した。
翔太は、にやりと笑みを浮かべ、声を出さずに口を動かした。
『い・き・た・い・く・せ・に! ま・ぞ・お・ん・な!』
――マゾ女… ああぁぁぁ… わたし…
翔太の指が、強く真梨子の真珠を押しつぶすように押し込んだ。
「ううはぁぁ…」
ビクン!と体が波打ち、衝撃が身体を突き抜けた。
翔太に身体を預け、身体をブルブル痙攣させながら快感の嵐に翻弄された…
翔太の胸で肩を上下させ、息が整うのを静かに待った。
「貴女って、とんでもなくイヤらしい人ですね!」
電車が明治神宮前駅を出て直ぐに、翔太が右手を真梨子の目の前にかざしそっと囁いた。
「いやぁ…」
翔太の指は、真梨子のネットリした白濁した淫汁でヌメ光っていた。
「明日もこの3両目の前のドアのところにいてください。フフッ」
「そんな… もうダメです!…」
電車がスピードを落とし、間もなく代々木公園駅に着く。
「そうそう、明日はパンティを穿き忘れてきてください。 いいですね! ま・り・こ・さ・ん」
「えっ!…」
ドアが開き、翔太に身体を押され、ホームに立った…
――ど、どうして私の名前を知ってるの?
無性に怖くなって背筋がゾクっと悪寒が奔る。
真梨子は、膝が震え立ち尽くしてしまった。
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