真梨子
羽佐間 修:作

■ 第4章 淫・由梨13

−オブジェ−  6月23日(木)U

「何してるの?! 早く脱ぎなさい、由梨!」
「は、はい…」
 スタッフルームに入った途端、雅は真梨子をマゾ女:由梨として扱い始めた。
 真梨子が由梨になる事で、主人に対する罪悪感を誤魔化している事を知っての事だ。

「由梨!貴女、今日は働かなくていいわよ」
 脱いだばかりの真梨子のショーツを手に取り、雅が言った。
「は、はい…?」
「今日はね、貴女はオブジェになりなさい! 露出狂の貴女に人に見られる恥かしい気分を存分に楽しませてあげるわ あそこでね!」

 雅の指し示す方には、控え室のマジックミラーを通してステージが見えた。
「……オブジェ?ですか…」
「そ 置物よ。 裸のね。 貴女は、あそこで身体の自由を奪われて括られるの。 そして、唯みんなにそのイヤらしい身体をジロジロ見詰められるだけなのよ〜! 嬉しいでしょ!」
「…そ、そんな…」
「ふふっ 不安なの?!」

「…はい」
「ほほほっ 素っ裸じゃなくってよ! ちゃんと隠すところは隠してあげます。 ウィッグを被って目隠しをして貴女だとは判らないようしてあげる。 淫乱女の由梨としてね。 どう? ドキドキするでしょ!」
「……で、でも……」
「貴女は、何もされないの。 ただ見られるだけなのよ じ〜〜っとね」
「………」
「あら?! 見られるだけじゃ不満そうね。 この間は辛そうだったものね! 今日から黒いチョーカーを付けて触って貰う?」
「い、いえ!…」
「ほほほっ もう濡らしてるわね、由梨。 ほら!さっき脱いだショーツだってこの通りオシッコ漏らしたみたいにぐっしょり濡れているわよ」
 全裸で胸と股間を手で覆い、モジモジする真梨子を見て、雅が笑った。
 指摘された通り、真梨子は既に淫らな淫汁を蜜壷から毀れんばかりに溢れさせていた。
「こうやってよく見ると、奈保子さんにホントに素敵な身体にして貰えたのね! 貴女、ウェストのくびれなんて羨ましいくらいだわ。 お肌もしっとりキメ細やかで、この恥骨のあたりなんてまるで赤ん坊の肌のようにプニプニして食べてしまいたいくらいよ」
 雅が無毛の秘丘を撫で上げ、手を離す瞬間、クリ○リスのリングを親指で弾いた。
「うっあああぁ…」
 ガクガクと身体が震え、蜜を吐き出してしまった。
「それにしてもクリちゃん、おっきく敏感になっちゃったわねぇ、由梨」
「…ええ…」

「由梨!ホントに赤いチョーカーでいいわね?!」
「…は、はい…」

「そう。 オブジェになるって事ね! じゃ、私からお祝いをあげるわ」
 いつの間にか雅のペースで今日も恥かしさに身を焦がす事になってしまっていた。
「……」
「露出狂の貴女に相応しいゴージャスなプレゼントよ! 普通の女なら他人に見せるはずがない恥かしい所を見せたくて仕方がないんだから、それなりにオシャレしないとねぇ!」

 胸を隠す真梨子の手を払いのけ、ダイヤが散りばめられた大きなジュエリーピアスが乳首に付けられた。
 乳首にぶら下がったピアスは、かなりの重さで乳首を下向きに歪めてキラキラ光っている。
 真梨子は露出狂と断じられ、返す言葉もなく雅のなすがままに従い、恥をかくための準備をただ素直に受け入れていた。
「さぁ、ここに片足を上げなさい」
 スツールが真梨子の足元に寄せられた。
 ゆっくりと右足をかけ、股間を雅に向けて静かに開く。
――ぁぁぁ… 恥かしい…

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊