真梨子
羽佐間 修:作

■ 第4章 淫・由梨23

「ごめんね、真梨子さん。 無理言っちゃって」
「いいえ。 でも今日はそんなに遅くまでは… 明日は少し大事な仕事があるので…」
「ええ。 12時迄でいいから。 助かるわ」

 今朝の浩二からの電話で、雅から誘われても、真梨子はもう断るつもりでいたのだ。
しかし、雅から助けて欲しいと請われた途端、身体の奥から込み上げてくる淫らな欲望に突き動かされてHalfMoonに来てしまった。
――もう止めなきゃ… でないとわたし…… 本当に今日で最後にしなきゃ…
「あのぉ… ママ」
「あら、 どうしたの?」
「……あの… もうお手伝いするのは、今日で最後にして欲しいんです…」
「まぁ!どうして? ご主人にでもバレちゃったかしら?」
「そうじゃありませんけど… 主人がある身で、いつまでもこんな事してちゃいけないと思って…」

「そっ。 残念だけど仕方ないわねぇ。 じゃあ今日は”由梨”の卒業式ね」
「はい…」
「わかったわ。 最後の夜に”恥ずかしいメニュー”のリクエストはある?!」
「い、いえ…」
「ふふっ。 さぁさっ、何にしても早く脱ぎなさい。 今日は時間がないんでしょ! 今日はどうやって愉しんで貰おうかなぁ?」
「……」
「そうねぇ。 最後の夜に相応しく…… うふっ真梨子さん! 貴女をVIPルームのテーブルの足にしてあげるわ」
「VIPルーム? テーブルの足?ですか…」
「そうよ。 貴女の体の上にテーブルの板を置くの」
「……」
「さぁ、脱いで! 由梨の最後の夜よ」
「…はい」

   ◆
 裸になった真梨子は、片足を椅子に置き、雅の肩に手を添えて股間を雅に晒していた。
「悪戯されない様に貴女のオマ○コの穴を鍵を掛けて塞いでおいてあげましょう」
「えっ……」
「だって、このオマ○コは由梨の物でもあるけど、大事な旦那様がいる真梨子の物でもあるんだもの。 間違いがあったら申し訳ないわ」
 雅は手際よく、真梨子のラビアピアスを外していった。
「うふふっ もうビショビショね、真梨子さん」
「…恥ずかしい…」
 雅に濡れている事を指摘されるだけで顔がかぁーっと赤くなった。
「そうだわ! 見られるだけで触っても貰えない貴女は、いつも凄く辛そうで可哀相だったわねぇ! せめてディルドウでも呑み込んでいなさい」
「え?!」
「貴女のために用意しておいたのよ」
 デスクの上の箱を開け取り出されたのは、リアルなペニスの形を模した真っ黒でいやらしく反りかえった巨大なディルドウだった。
「さあ!自分で入れるのよ! 入れて欲しければ入れてあげるけど。 ほほほ」
 手渡されたディルドウはずしりと重く、肉質は本物のような触感がある。
「こ、こんな大きなもの… 無理です…」
「ほほほっ。 女の穴は不思議よ。 呑み込めるわ! 特に真梨子の様な淫乱ならね。 最後なんだから貪欲にチャレンジして。 さぁ、早く!」
 有無を言わせぬ雅の口調と、当てにされある意味大事に真梨子の被虐趣味を満足させてくれた雅に今日限りで手伝わないと申し入れた負い目もあって、言われた通りにするつもりになった。
――これを入れるの? わたし…
 ディルドウの根元は、柔らかい透明の薄いシリコンの襞が付いていてプルプル震えている。

「さぁ!早くしなさい! 由梨!もうぐっしょり濡れているんでしょ」
――こんな物を挿れて恥ずかしい姿を晒すんだわ…

 雅にじっと見詰められながら、真梨子は淫蜜を漏らし開ききった秘孔に、傘が開いた黒いシリコンの擬似ペニスの先端を押し当てて、ゆっくりと押し込んでいった。
 既に溢れんばかりに濡れている秘孔は、すんなりディルドウを呑み込んでいく。
「うむぅぅああぁぁぁん… あっ、はぁぁぁ…」
――あ、あぁ 気持ちいい…

「もう少し奥に入れて、そのディルドウの襞をお前のラビアで包んで隠しなさい!」
「ううはっぁぁぁ….」
「ほうら、入ったでしょ」
 ディルドウはすっかり真梨子の淫孔に姿を隠し、根元の透明の襞が膣をぴっちり蓋をするように納まった。


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