真梨子
羽佐間 修:作

■ 第4章 淫・由梨25

−自慰−  6月30日U(木)

「さあ、お前達! 準備しなさい。もうすぐ大事なお客様がお見えになるわよ」
 VIPルームと呼ばれる部屋の中に入ると、雅が命令口調で言った。
――私だけじゃないんだわ…
 塞がれた耳にも、微かに人が動く気配が届く。
「由梨!ここに跪きなさい!」
 雅に肩を押され、毛足の長い絨毯の上に跪いた。
 そして首根っこをつかまれ、ヒップを高く掲げた形で頬が絨毯に押し付けられた。

 頭が接する至近距離に女の喘ぐ声が聞こえ、吐息が顔に当たる。
 既に複数の女がこの部屋で同じ姿勢をとらされているらしい。
 50cm程の鉄製のバーの先に付いた皮製の枷が両足首に取り付けられ、真梨子の足は大きく割り開かれて固定された。

「星野、載せて頂戴!」
 雅の声の後、掲げた尻に冷たく重い物が置かれた。
 4人の女が頭を中心に寄り添い、それぞれ魅惑的な尻を四方に掲げ、その上に分厚いガラスの天板が載せられたのだ。
――そういう事なのね… 私のお尻… テーブルの足の1本なんだわ… 
 四隅に、女達の濡れた花弁が咲く、淫らなテーブルの出来上がりだ。

「お前達4人で、このテーブルを支えるのよ! 崩れ落ちてテーブルの上に並べられたものを倒すようなことがあれば容赦はしないわよ! そんな不始末をすればそれ相応のお仕置きを覚悟する事ね! お前達4人の連帯責任よ! いいわね!」
 雅の言葉の間にも、花やコースターなどゲストを迎える設えが真梨子たちの魅惑的なヒップが支えるテーブルの上に準備されていく。
「由梨!お前も例外じゃないわよ!」
――ひっ!
 真梨子は尻をピシッと叩かれ、アナルに雅の指が這った。

「さあ、お見えになったわ! お前達!粗相のないようにね!」
「いらっしゃいませ どうぞこちらへ」
 客を案内する間も雅はアナルを優しく撫でながら真梨子の体から離れない。

「ほっほぉ〜! 素敵なテーブルだなあ」
「お好みのお席にお座りくださいな、センセイ方」
 数人の足音が頬を伝って響いてきた。
 真梨子は、今から起こる出来事を想像し、期待で蜜壷の奥で淫汁が湧き出すのを感じた。
「うっ!」
 剥き出しの肉芽から全身に電気が奔った…
 雅はクリ○リスに揺れる南京錠を指で弾いて真梨子から離れた。

   ◆
 ガラスの天板を通じて女たちの身悶えが真梨子にも伝わってくる。
 剥き出しの秘部を弄ばれ、顔を寄せ合ってうずくまる女の喘ぎ声が塞がれた真梨子の耳にも届き、真梨子を怪しく切ない気持ちにさせていた。
 男達の笑い声が微かに聞こえる。

 誰かの手が、真梨子のむき出しのヒップに触れ、さわさわと撫で回し始めた。
――うあぁ… いやぁ〜〜〜〜〜 どうして… だ、だめー! 約束が違いますう〜〜〜 ママー…

「んうふぁぁ…」
 やがて尻に冷たい感覚が広がった。
 ぬるぬるする感覚からすぐにローションだと分かった。
 尻全体に満遍なく塗りつけられ、その中心のセピア色のアナルを弄ってくる。
――だ、だめー! だめぇ〜〜〜  あああ そんな〜〜
 いくら首を振って嫌々をしても、躊躇することなくローションのヌメリを利用し、アナルを指の腹で優しく揉み解し、怪しい快感を真梨子に刻んでくる。
「ううぁぁっ!」
 男の入り口で遊んでいた指が、粘膜を超え、アナルの中に進入してきた。
――ひぃ〜〜〜〜〜〜! 
 男の中指がゆっくりと腸壁を擦りながら出入りする。
――ダメー! あああああ  ど、どうして… 気持ちいい〜

 男は時折、関節を少し折曲げ、粘膜の壁を掻いていく。
「ううあぁぁぁぁ!」
 瘧(おこり)のような身体の震えが身体の底から襲う。
 男はガクガク震える真梨子のヒップを両手で挟み、指でアナルを弄びながら、顔を寄せクリトリスの南京錠ごと口に含み吸い上げてきた。
 真梨子は喉を仰け反り、必至に快感の嵐に耐えようとする。
――そんなぁ!  ダメ〜
 男は口の中で南京錠を弄び、その動きにつられてクリトリスも男の口の中で踊る。
「あふぁぁぁぁ… んぁっ!あっ! 」
――あああやめて〜 そんな〜 逝っちゃうぅ…
 逝きそうになると直前に愛撫を止め、男の口から南京錠が吐き出される事が何度も繰り返された。
――ああぁぁぁ 惨い… 意地悪な人… 
 顔の直ぐ傍で、女達の嬌声が真梨子を煽る。
「ひっ!」
―いやぁ〜〜〜、ダメ! や、やめて〜 
 男の唇がアナルに移り、舌がチロチロと舐めてきたのだ。
――いやぁ〜〜〜〜 やめて〜! だめ! いや・・・ そんな事…

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