真梨子
羽佐間 修:作

■ 第4章 淫・由梨27

 真梨子以外の女達は、群がる男達に次々と何度も絶頂に追いやられ、獣のように喜悦の咆哮を叫び悶え狂っている…
 真梨子は、2本のバイブの絶え間ない振動に快感は昂ぶるのだが、その刺激はもどかしいほどに微弱な振動で逝くに逝けない中途半端な状態のまま女達の恥ずかしい声を聞いている。
 なにより辛いのは、こんな恥ずかしい姿を晒しているのに、誰にも嬲って貰えず捨て置かれていることだった。
 真梨子のアナルを弄んでいた男も、傍の女に纏わり付いている様子だ。
 half moonで初めて味わう辛さだ…
 しかし理性の欠片で、その事を自分に認めさせることなく、唯々バイブの刻む振動に逝くまいと必死に耐えていた。

(ピシッ!)
 真梨子のヒップが音をたてた。
――あう…
「ぐはぁう〜〜〜〜」
 アナルに突き刺さっていたバイブが引き抜かれようとしている。
 瘤が顔を出すたび、押し広げられるアナルが、真梨子を苛む。
(ズボッ!)
 惨めな音をたててバイブが引き抜かれた。

「何、ケツをモジモジしてるんだ?由梨。 逝けなくて欲求不満か?」
「……」
「どうなんだ? 淫らな変態のクセにオマ○コに鍵掛けておすまししてるからさ。 素直に正直にお前自身を愉しんだらどうだ?!」
「……」
「手錠を外してやる。 好きにしな」
星野がテーブルに潜り込み、真梨子の手錠を外した。

――好きなように… みんなのように私も逝きたい… オナニーしたい… でもそんな恥ずかしい事…
 女達の嬌声が真梨子を煽る。
――わたしも… 今日で最後だから…

 オナニーしろと命じられていたら直ぐにでも始めていただろう。
 好きにしろといわれると、それは真梨子の意思によるものになってしまう。
 真梨子は、自由になった手が恨めしかった…

「あっ、あっ お尻〜〜〜いい〜〜! クミ、逝っちゃう〜〜〜〜  んぐあああああああああぁぁ」
―クミさん… ああああ…
 隣で快感に打ち震える女は昨夜、肌を合わせたクミだった。
 その時、ヴァギナに呑み込んだディルドウの振動が突然強くなった。
「あひゅ…わうぅ んんぁぁぅ…」
――ひぃ… や、やめて〜あああああああああぁぁぁぁぁぁ ダメ〜…

 再びアナルに男の舌が這い、入り口に差し入れられてきた。
「おほっほ〜 これだけほぐれていたらチ○ポでも飲み込むじゃないかぁ〜!」
 舌がアナルを押し開くたび気が狂いそうな快感が真梨子を苛む…
――いやぁ〜〜 感じたくないぃ 見ないでぇ〜

「由梨! 男の頭を掻き毟るなり、オナニーするなり好きにしな!」
――そんな〜 逝かせて! お願い!

 星野が首の後ろに手を回し、ボールギャグの留め金を外す。
 真梨子の口から離れるボールから唾液が糸を引き乳房に落ちた。
 逝かせて貰うことが出来ぬまま、自由になった両手…
 自分で慰める姿を見られてしまう…

 左手で乳房を握りしめ、右手は南京錠のついたクリトリスに伸びた。
――み、見て〜〜〜! 真梨子のいやらしい姿…
「あああああぁぁぁ んああああん…」
――みて〜〜 真梨子、オナニーで逝っちゃう真梨子を見て〜〜
 快楽を求めるメス犬と化した真梨子は、乳首を握り潰すほど強く捻る。
「ああああああああああ いい〜〜〜 気持ちいいのぉ〜〜〜 」

 誰かの手が真梨子の両乳首を摘んで千切れるかと思うほど引張り揚げてくる。
「あああああああああ ダメ〜えええええ! 逝っちゃうぅぅ 見て〜〜〜〜〜」
 痛みとも何ともいえぬ絶望的な快感が真梨子の全身を貫いた。
 狂ったようにクリ○リスを押しつぶすように擦り、腰を揺すって真梨子は快感を貪る。

「逝け! 由梨」
 低い男の声が耳元で囁いた。
 乳首を摘んでいた指が、乳首をひねり潰すようにねじられた。
「ぎやああああああああああああああ いっくぅ〜〜〜〜〜〜〜」
 テーブルの下で、真梨子は壮絶な絶頂を迎え、失禁して果てた。

   ◆

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