真梨子
羽佐間 修:作

■ 第5章 オフィス・嬲2

――そろそろスイッチを入れてやるか!? くっくっくっ

「ですから、現在のお客様のご利用状況から類推しますと、今後は、うっ…」
「はぅ・・・」
――いやぁ・・・ どうして動き出すの・・・ あああぁぁ
 沢田と吉野が、資料から顔をあげ、真梨子を見た。

「し、失礼しました。 今後は更に他社との差別化を図るために、セレブ向けの高級化路線の店舗と、ぅぅっ 若い女性向きの店舗と、男性向けエステの店舗とブランドを分けて ぅぅ… 運営する戦略が重要だと思います」
 吉野は真梨子の様子を心配そうに見詰めている。
――くくくっ 気持ちいいなぁ、真梨子

 梶は髪を撫でつけ、太腿をよじり、落ち着かない様子を見せる真梨子を見て一人ほくそえんだ。
 幼い頃、自分で造ったラジコン戦車の操縦に熱中した事をふと思い出した。
 左右のキャタピラにそれぞれが前後にコントロールが出来るような仕様になっていたので、慣れてくると右旋回するにしても、左は前進、右は後退の操作をすると見事に直角に曲げることが出来た。
 思い通りの反応を示す戦車に感動すら感じたものだ。

 この真梨子を操るラジコンの快感は、戦車とはまったく次元の違う快感を味あわせてくれる。
 オマ○コに一本、バイブを呑み込んでいるだけなのだ。
 その反応の予想がつかない事が何よりも梶には面白い!
 コントロールすべき相手は、賢く淑やかで羞恥心を持た奮いつきたくなるような優美な雌犬なのだ。

 プロジェクトメンバー達の真梨子の身体を気遣う優しい視線に見守られながら、真梨子は身体の芯に埋め込まれた淫具の振動に必至に耐えながら、プレゼンを続けている。
――くくくっ 逝きたいだろうけど、まだ逝かせてやらんぞ、真梨子

 真梨子はバイブの振動が止まったのを機に、いつ再び動き出すのか判らない恐怖で、早く終わらせようとテンポ良くプレゼンを進めていった。
――そろそろ終わる頃だね、真梨子ちゃん。 プレゼントあげましょうねぇ〜
「このように新しいブランド別事業計画の展開により うっ… 新しい顧客層の開拓が…  可能になります。 んはぁぁ…」

 よろける様に席に戻った真梨子は、腰をモジモジさせ、昂ぶる快感を懸命に堪えている。
――ど、どうして・・・ いや… 止まって・・・ こんなところで逝くなんて・・・
 昨夜、雅に渡されていたリモコンは、バッグの中に入れている。
――ママが言っていたトラックの無線なの…

 急にバイブの振動が激しくなった。
――あっ、もう・・・ ダメ・・・ 逝っちゃう・・・
 顔を真っ赤にして俯いて懸命に耐えている。
「羽佐間さん? 気分でも悪いの?」
 吉野が案じて真梨子の側までやってきた。
「い、いえ・・・ 大丈夫です。 昨夜少し眠れなかっただけですから ウッ・・・ ありがとうございます」
「顔が真っ赤だよ! 熱でもあるんじゃないのかい?」
「い、いえ。 本当に大丈夫ですから・・・」
  
 梶はポケットのコントローラーを強に入れた。
「くはっ・・・」
 真梨子は、顔を伏せ手を膝の上で握り締めているようだ。
―逝くか? くくっ 逝け、逝け!
 真梨子は、口に手を当て俯き、肩を小刻みに震わせアクメを迎えてしまった。
「羽佐間さん!羽佐間さん? 大丈夫かい?」
―くくくっ 逝きやがったっ、あははっ!

「羽佐間君。 大丈夫か? 今日に備えて徹夜でもしたのかな?!」
「い、いえ… 大丈夫…です…」
「このシステムの変更の件は、本社の菊間システム部長のチームに君の方から説明してしてくれるか!?  早い方がいいなぁ!そうだな… 6日の本社でのシステム会議の後がいいな!君も久々の関西だろう?! よろしく頼むよ。」
 真梨子に話を向けながらポケットのスイッチをOffにしてやった。
「…は、はい」
 声が上擦っている事は、真梨子自身にも判るほどで、情けないほど震えていた。
 紅潮した顔を傾げ、返事をした真梨子の瞳は艶かしく濡れ、逝った直後の淫らで痴れた表情に梶は身震いするほど感じた。
 平静を装うつもりで顔を上げ出席者に視線を向けると、誰もが奇異な目で真梨子を見詰ていた。
――みんな、見てる! みんな、知ってるんだわ…
 そう思っただけで真梨子の羞恥はピークを迎え、みんなに見詰められたまま再び軽いアクメを覚えてしまった。

 会議が終わるまでの間、何度か微妙な振動が真梨子の股間を襲う。
 真梨子は必死で耐え、何とか醜態を晒さずに会議を終えることが出来た。

 梶は真梨子を見てニヤ付きながら、股間は痛いほど勃起し、カウパー氏線液が溢れていた。 

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