真梨子
羽佐間 修:作

■ 第5章 オフィス・嬲4

「あああああぅぅ いやっ、あっ、あっ、だ、だめぇ ママ〜 だめぇ… あああああああああああ」
 ペニスバンドを腰につけた雅に、四つん這いの真梨子は、バックから激しいピストン運動を蜜壷に叩き付けられていた。
「淫乱牝犬の真梨子!自分のイヤらしい顔を見てご覧!」
 顔を上げ、目の前の鏡には、快楽に耽る呆けたいやらしい牝犬が映っていた。

 VIPルームのマジックミラー越しに目の前で繰り広げられている女達の交わりを、二人の男がブランデーグラスを手にニヤついて眺めていた。
「いい女でしょ?!」

「ああ、確かに! 久しぶりに手元において調教してみたいと思う女ですね! 羞恥心をたぶんに持ち、控えめな風情が実に良いですね!」
「そうですか。 お気に召していただいて良かったです」
「で、幾らなんですか? あの女」
「まだ売り物には…」
「ん?どういう事です? 売り物でもないものを僕に見せるなんて」
「女の身辺の整理がついていなくて… その辺も引き受けて頂けるならお譲りする事も出来ますが…」
「…というと?」
「ふふっ。 羽佐間の奥さんです。」
「ん?」
「羽佐間 真梨子。 この女が潟Eェブコミュニケーションズ 羽佐間浩二社長の奥さんなんですよ、橘さん」
一瞬黙り込んだ橘が弾けるように笑い出した。
「あ〜〜はっはっはっはっ! 判ったよ! 吉岡さん わかった、わかった」
「ふふふっ」
「ああ! こんなおまけがあるなら、少々荒っぽいこともやっちゃうか!って気になるよ。  おまけの方が楽しいかも知れんしねえ、あははっ! いや〜吉岡さん、私向けの究極の素晴らしいプレゼンテーションでした! 私は完落ちですよ、あ〜はっはっ!」
「お代は、私も潟Eェブコミュニケーションズの上場に一枚、噛まして頂くという事でよろしいですか?」
「あははっ 結構ですよ、吉岡さん」
「完全な商品じゃないのにそんな高値で引き取って頂けて嬉しいですねぇ」
「あはははっ! もう貴方にはこの手のことでは逆らいませんよ。 私にとってこの上ない商品です! 玩具を作る段階から私に努力を強いる… 久しぶりにワクワクする時間が過ごせそうだ! 参りましたよ。 環境整理が出来るまでの暫くの間、健康な身体を保って頂く事だけが条件です。 よろしいですね!?」
「ええ。 今迄も貴方にお譲りする事を想定して、私を含め誰のペニスでも汚しておりません」
「そうですか」
「飼われる前に、味見をして頂きたいと思いますので、良いタイミングを見計らってお出ましください。 橘さんとのスケジュール調整は、秘書の横田から連絡させて頂きますので」
「はい。 楽しみしていますよ」

「あらら。 雅も本気で真梨子を気に入っているみたいでね。 久しぶりに見ますよ、彼女のあんな顔」
鏡の向こうでは、双頭ディルドウが二人の淫孔を繋ぎ、激しく白いヒップをぶつけながら見え隠れしていた。
 二匹の牝は、限りなき快楽を求め淫らに腰を振り、蜜壷のディルドウを喰い絞めその先にある相手の蜜壷を捏ね回す。
 お互いの発する嬌声が更に二人を隠微な世界へと駆り立てていく。
「あああああ ママ〜〜、許してぅぐああぁぁ… 真梨子ぉぉ しんじゃう〜〜 い、逝く 逝っちゃうぅぅ あああああああああああ」

   ◆
「真梨子! 貴女、本当に可愛い女ね。 久しぶりに夢中になったわ! ご主人に嫉妬しちゃう」
 裸の身体を雅に預け、髪の毛を手で梳かれながら、けだるい余韻に浸っていた。
 女の身体を知り尽くした雅の絶妙のテクニックに翻弄され、気が狂いそうな快感に溺れて痴態を余すところなく晒してしまった。
 身も心も雅に征服されてしまったような気がして、身を預けている事がとても心地良い。
 耳元で雅に囁かれると、また胸が怪しくざわめいてくる。
 雅の指が、唇をなぞると自然に唇が開き指を追い求めてしまう。
「ああんぁぁ…」
「うふっ。 まだ可愛がって欲しいの?真梨子」
「……意地悪です、ママ…」
「うふふっ そうだわ。 貴女にプレゼントをあげるわ。 真梨子の淫らな姿が映ったDVDよ」
「えっ?!…」
「会員の方が規約に背いたりしないように隠しカメラで映像を撮っているの。 秘密を洩らしたりされたらみんなが迷惑するでしょ。 だから規則を破ったら、社会的地位のある貴方の恥ずかしい映像を世間に出しますよって脅しなの。  記念に貴女に差し上げるわ。 真梨子が映っているオリジナルは全て抹消しておきます。 真梨子! 幸せになるのよ」
「ママ… ありがとう」
「今日の貴女の恥ずかしい姿も入れておいてあげようか?」
「いやだぁ… ママ…」
「さぁ、シャワーを浴びなさい。 その間に用意させるから」
「はい」

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