真梨子
羽佐間 修:作

■ 第5章 オフィス・嬲11

「そうだ! アップも撮っておいてやろう それ!」
 バストを離れた手は、素早く真梨子の両膝に差し込まれ、子供に小便をさせるように足をM字に抱き上げた。
「いやっ! こんな… お願いです」
「うるさい! 手をのけろ! スカートを捲くるんだ。 素っ裸にされたいのか?」
 咄嗟に股間を覆っていた手を退け、再びワンピースの裾を持ち上げた。
(カシャ)
 ピアスに飾られた股間に光が走った。
「どうだ?撮れてるか?」

 星野からカメラを受け取った梶はモニターを見て笑った。
「綺麗に割れ目ちゃんが撮れてるぞ、羽佐間真梨子さん。 見てみろ!」
――由梨って呼ぶって言ったのに… 真梨子って言わないで… 羽佐間って…
 顔の前にかざされたデジカメには、少し開きかけた花弁の上に充血した肉芽を貫通するリングがアップでくっきりと映っていた。
「いやあぁぁぁ…」

「もう一枚。 ちゃんと顔を正面に向けて笑ってみろ。 笑った口元でお前が悦んでオマ○コを晒している雰囲気が出るんだよ」
「……」
「店中の人にオマ○コを見せるぞ! それでもいいのか?真梨子!!」

「ああぁぁぁ こんな恥ずかしい格好なんて… ああぁぁ お願い…」
「さ! 笑うんだよ! 牝犬の真梨子」
 星野の持つカメラのレンズを見詰め、涙が滲む顔を引きつらせながら笑みを作った…
(カシャ)
「くっくっくっ 恥ずかしい女だなぁ それで興奮するんだから重症の変態だ」
――言わないで…
「どうせ、もうグチュグチュに濡らしているんだろうなぁ」
 梶の手が、真梨子の股間に伸びて合わせ目に潜った。
「あっ、いやっ… 許して…」
「あ〜はっはっは 何だよこれは〜! 洪水じゃないか」
――いやぁ… どうして…

「こんなにチ○ポを欲しがって涙を流しているのに、旦那への操を立てて挿れるなというのだからなぁ。 可哀想だからオナニーすることを許してやる! 遠慮なくやってみろ! 俺の膝の上でな!」
「いやっ! 許してください… お願いです!」
「何だと! お前の淫乱の治療をしてやってるというのに。 それとも俺にやって欲しいのか? ん?!」
 梶に抱えられていた足はカウンターの淵に降ろされた。
 フリーになった梶の手は濡れそぼった真梨子の蜜壷を弄る。
「ほらみろ! 泣いてるぞ、お前のオマ○コ」
「あああん… ダメ…」
「真梨子! 旦那にでも、会社にでも、ここのママにでも、誰に告げ口をしても俺は別に構わんぞ  俺は、放っておくと仕事に支障をきたす部下の変態性欲を鎮めてやっているだけなんだからな いづれにしても、潟Eェブコミュニケーションズの社長婦人は、変態で露出狂の牝犬だと世間が知ることになる。 それでもいいんだな?! くくっ お前次第だ!」

「……ああぁ はい! し、します! 自分で…」
 虫唾が走るほど大嫌いな梶の膝の上に下半身を露に抱かれ、足を乗せるカウンターの向 こうには、苦手な星野が真梨子の股間を目掛けてカメラを構えている。
 なんという惨めでみだらな光景なんだろう…この状況を思うだけで真梨子は目眩がするほどの興奮を覚えていた。
 恐る恐る指を秘列に這わせると、夥しい淫汁が溢れている。
「ああぁ… んぁぁ…」
 指を割り入れると膣壁は熱く生き物のように蠢いている。
――なんていやらしいの… 私の…
「クチュクチュいやらしいオマ○コ汁の音をさせてみろ。真梨子」
 指を動かすと同時に、フラッシュが光った。
――あああぁぁぁぁ 撮られてる… 見ないで…
 淫汁の弾ける音が真梨子の耳にも聞こえてきた。
 梶の手がワンピースの上から双乳を激しく揉みしだく。
「もっと激しくだ!」
「あああああ ああん ぅぁああああああ…」

「うふふ お二人で仲睦まじくお過ごしですね〜」
 雅が二人の前に立った。
――いやぁ!ママ… 見ないで…
「こら!休むな! 誰が止めて言いといった?」
 梶が乳首を抓る。
 衝撃が走り身体がびくんと弾む。

「いやぁ、ママ!驚いたよ 世間は狭いねぇ〜!」
「どうしたんですか?」
「ママも人が悪いなぁ この女、由梨じゃないかぁ 言ってくれよ〜」
「ほほっ 私からは会員様の事も、女の子達の事もプライバシーに関する事は申し上げる訳にはいきません。 当倶楽部は秘密厳守ですもの」
「あはは こんな赤ん坊の肌のようなパイパン女はそうは居ないよ。 それにこのピアスとズル剥けのクリ○リス! 名札を付けてる様なものさ!あっはは」

「んぁぁぁ… あっ… いやっ…」

「いったい由梨とどこで知り合ったの?」
「実はさ、家に帰るつもりで電車に乗ったら偶然こいつが隣に立ってたんだよ。 しばらくしたらお尻を俺の股間に押し付けて、誘ってくるんだ。 痴漢で捕まるのが怖かったけどスカートの中に手を入れたら何と、ノーパン  毛はなくて見事にツルツルでピアスは付いてるし、既にベチャベチャに濡れてるし、思わず由梨を想像したけどまさかと思うだろ!」
――うそです… そんな…
 梶は雅と喋りながら真梨子のワンピースのフロントのボタンを外しだした。
「で、周りの客に気付かれたような感じがしてヤバイと思ってこいつを連れて降りた駅が六本木だったんだ。 このままさよならってのも勿体無いし、ホテルに連れて行こうとしたら、すごく嫌がるんでしようがなしに飲みに行こうってココへ来たって訳さ。 それでオマ○コを見てみると、どう見ても由梨だと思って聞いたら、白状したんだよ」
「まあ そうなんですか。 ふ〜ん」
 前が肌蹴たワンピースは肩から脱がされ、光沢のあるシルクのキャミソールがあらわになり、梶の手が裾から潜り込んで直に乳房を触ってきた。
「偶然ってあるんだね。 ここを卒業したって聞いてた由梨が、我慢しきれずに被虐趣味を満たすために電車で痴漢をして貰うために選んだ男が俺だなんてなあ」
「うふふ 偶然なのかなぁ?!」
「どういうことだ?」
「うふ何となくね でも由梨がそんな痴女みたいな事をするなんてちょっと以外ね」
「…… うぁ! ああぁぁ ん…」
 梶が真梨子の両手を頭の上に上げさせ、腋に唇を這わせてきた。
「こらっ!手を休めるな!」

「由梨、卒業出来なかったわねぇ やっぱり我慢が出来なかったのね、貴女」
――違うの… ママ、助けて…
 腋をペロペロ舐め、伸びかけた髭のザラツキが得もいえぬ快感を刻んでくるのだ。
「由梨は腋が好きだったからなぁ オマ○コと同じくらい感じるんだよなぁ さながら腋マ○コだな」
「あああぁぁぁ いやぁ〜… んあぁぁいいぃぃ〜 」
 雅は、意味ありげな笑みを浮かべて、梶の膝の上でオナニーに耽る真梨子に軽蔑するような眼差しを投げ掛け、カウンターから去っていった。
―ママ…

   ◆

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