真梨子
羽佐間 修:作
■ 第5章 オフィス・嬲12
(ピチャ、ピチャ)
梶は真梨子の腋を飽くことなく舐め続け、知らず知らず身体がビクビク痙攣してしまう。
「ああぁぁん… んぅぁぁぁ… 」
(クチュ、クチュ、クチュ…)
夥しい淫汁が溢れ、自分の指で恥ずかしい音を奏でる恥辱…
浩二の膝の上に抱かれ、鏡の前でオ○ニーをさせられた事は何度もあった。
浩二に背後から抱きしめられ、やさしく愛撫をされる事も、また荒々しく責められる事も、真梨子にとっては浩二の女である事を心の底から実感し、幸せを感じる時間だった。
浩二に受ける大好きな愛され方と同じスタイルで、大嫌いな梶部長の膝の上でしかも他人に見られるかもしれないバーの中で、もうどれほど自分で自分を慰め続けているだろう…
梶の膝の上に抱かれたまま、羞恥のオ○ニーに耽り、逝きそうになると動きを止められることの繰り返しだった。
「あっ、ああぁぁ もう…」
「くふふ^^ 逝きたいか?由梨?」
「い、いやぁぁ…」
「ふん。 じゃまだお預けだ」
「あぁぁ… お、お願いです…」
「何をだ?」
「も、もう お願いです…」
「何をだ? ちゃんとお願いするんだ」
「あぁぁぁ… い、逝かせてください! お願いです!
「誰にお願いしてるんだ?」
「梶部長… お願いです! 逝かせてくださいぃぃ…」
「ふふ いいだろう。 こう言いながら逝くんだ!」
梶が真梨子の耳元で囁いた。
俄かにせわしなく股間を指で掻き、恥ずかしい声をあげた。
「ご、ご主人様ぁ〜 真梨子、逝きますぅぅぅ! 逝くぅぅ… あっ、くぅぅ 逝っちゃうぅ〜〜 」
とうとう梶の膝の上で、オ○ニーで果てる屈辱の瞬間を迎えた。
しかしそれはゾクゾクする得体の知れない快感を伴っていた。
◆
「もう帰ってもいいぞ」
真梨子の腋から顔を上げた梶が言った。
―えっ…
以外だった。そしてホッとした。
セックスはしないと言っても、何をされるのか真梨子は恐懼していたのだが、梶は真梨子を抱くこともなく帰れと言った。
「はい…」
肌蹴たワンピースを調え、スツールから立ち上がる。
梶は、真梨子のショーツを人差し指でクルクル廻しながら下卑た笑みを浮かべて真梨子を見詰めていた。
「それから、業務命令を一つ伝えておく。 プロジェクトが終わるまで、関西への帰省は休日といえども許可しない!不服ならここで素っ裸になればお前の好きにしていい。どうだ、羽佐間!?」
――選択の余地なんて…
「分りました… 帰省しません」
「それからな。 お前のそのファッション、堅苦しくていかん! もう夏なんだし、いつもノースリーブを着ていろ。 お前の腋マ○コをいつもみんなに見せているんだ! いいな!」
「はい…」
「おっと、最後にひとつ お前の自慢のオリジナル・コロン、明日からつけるな! 折角の牝犬の匂いが薄れるからな。 それと腋の制汗剤もだめだ!」
「は、はい…」
「真梨子! 見てみろ。 これがお前だ」
梶が自分の股間を指差した。
梶の紺色のズボンは、真梨子の淫汁でシミが拡がり、端のほうは既に少し白く乾きかけていた。
自分が吐き出した淫汁の痕跡を見せ付けられ改めて恥ずかしさが込み上げてきた。
梶は追い払うように手を振った。
梶に会釈をし、逃げるように出口へ向かいながら雅の姿を探したが見当たらなかった。
「ありがとうございました」
ドアを開け、慇懃にお辞儀をして見送る星野の含み笑いが真梨子を強張らせた。
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