真梨子
羽佐間 修:作
■ 第5章 オフィス・嬲13
−コロン− 7月19日(火)
IT室長の吉野とランチを摂っていると、真梨子の携帯が鳴った。
見慣れない番号が液晶に表示されているので、少し警戒しながら電話を取った。
「石塚先輩?! わぁ、お久しぶりです〜。 お元気ですか?」
大学のゼミの先輩で、今は大学の講師をしている石塚から、恩師を囲んでの食事会の誘いだった。
真梨子が最も尊敬している人の一人、大学時代のゼミの小松原教授は、昨年から東京の○◇大学の学部長をつとめている。
「え〜! 今夜、7時ですか? ずいぶん急ですね〜」
(だって真梨子が東京にいるなんて思いもしなかったからなあ。 それにゼミの連絡先に書いてあったHotmailのアドレスには3日前にメールしたんだぜ。 もう使ってないのか?)
「あ〜っ ごめんなさい。 暫く開いていませんでした。
食事会、喜んで参加します」
(そっか。 そりゃ小松原先生も喜ぶよ。歴代ゼミ生の中で一番のお気に入りらしいからな、真梨子は!)
小松原教授とは真梨子が卒業してから5年近く会う機会がなく、賀状のやり取りのみの付き合いになっていたので、とても懐かしい。
石塚が言うように、父が娘に接するように親身になって可愛がって貰った小松原教授は、真梨子にとって尊敬する恩師であるとともに、楽しい思い出の人だった。
卒業式の時には涙を堪えながら『結婚式には、絶対出席してくださいね!』とお願いし、『必ず行くよ!娘の結婚式だからね!』と応えてくれた教授に、浩二との結婚は入籍の事後報告だけだった事が今もとても気になっていた。
梶の事で気が滅入っていたので、夜が凄く待ち遠しく、少し心が軽くなったような気がした。
◆
「えっ、誰? 何してるんですか?」
昼食を終えプロジェクトルームに戻ると、誰かが真梨子のデスクの下に潜り込んでいる。
「おぉ、真梨子君。 おかえり」
「ぶ、部長… 何なさってるんですか…」
梶の姿を見て昨夜の事が瞬時に蘇り、すっと血の気が引いた…
机の下から這い出てきた梶が、満面の笑みを浮かべて真梨子の肩をポンと叩いた。
「おっ、感心だね、真梨子ちゃ〜ん」
ベージュの麻のタンクトップからこぼれる細い肩に手を置き、首に輝くMの金文字のカデナを撫でながら梶がニヤリと笑った。
おぞましくて悪寒が奔る。
今朝出かける直前まで悩んだ末、外さなかった黒皮のチョーカー…
梶だけが知る真梨子が梶への従属を認めた印を身に付けている事をさっそくいたぶってきた。
「お前が仕事中に私の許可なくいやらしいことをしないように、監視用のCCDカメラを付けてやったんだよ。 絶えず監視しててやるからな。 いつも見て貰えるから嬉しいだろう、真梨子」
「そんな…」
「何だ? 嬉しくないのか?」
むんずと乳房を掴んだ。
「あっ、いやっ…」
反射的に体を避けようとすると、梶が耳元に顔を寄せ囁いた。
「会社には派手なピアスを付けて来ないんだな、真梨子」
指先で乳首の飾りを探すように摘み捻りあげた。
「ああぁぁ 痛っ…」
体が硬直して動かない。
「バンザイしてみろ!」
「こんなところで… 許してください! 秋山さん達がいつ戻ってくるか…」
朝から東京支社に行っている二人がいつドアを開けて入ってくるかと気が気ではなかった。
「こんな所だからこそ、牝犬真梨子は濡れるんだろう?! くくっ。 見られるかもしれないってのが興奮するんだろうが! こんな所以外ならいいのかなぁ? くくくっ 確認だよ。 昨日の命令をちゃんと守っているかどうかな」
いやいや両手を挙げた真梨子の腋を梶は嬉しそうに鼻を寄せてクンクン嗅ぐ。
「んあぁぁ…」
――あっ・・・
身体の奥で熱いものが湧き出してきた。
「ふふ。 スカートをまくれ!」
「……」
「どうせ、バカみたいにオマ○コ汁、垂れ流してるんだろ?! 確かめてやる。 早く捲ってみろ!」
真梨子はスカートの裾を持ち、黒いガーターとショーツの魅惑的な下半身を梶の前に晒した。
「ふふっ。 今日は黒で統一かぁ。 相変わらず淫乱らしい下着の趣味だな、真梨子」
言葉でいたぶりながら真梨子のショーツの上からラビアの合せ目を撫ぜてきた。
「くふぅぅ…」
「ほほ〜、ここにも大人しい物しか付けていないんだな。 昨日と同じダイヤのやつか? 真梨子」
「・・・・・・」
「返事は?」
「…はい」
「もっと、重量があってジャラジャラ音がする物に換えないといけないな!真梨子」
「……」
「ん? だろ!」
「…はい…」
「さあ、どれどれ。 どれだけ濡らしていることやら」
梶の無骨な指がショーツの中に潜り込んできた。
真梨子は、汚らわしさで気が狂ってしまうんじゃないかと心が軋む思いがしていた。
しかしこの汚らわしい行為が情けないほど真梨子を昂ぶらせる…
「んあああああぁぁぁ… や、やめてくださいぃぅぅ…」
梶は、蜜壷の浅瀬で淫汁を指に絡ませ媚肉を弄ぶ。
やがて2本の指が難なく蜜壷に進入し鍵状に膣壁を撫上げた。
「ああああああぁぁぁ お願いです… や、やめてください…」
「くっくっく。 仕事時間中だというのに何だ、これは?! ふん いつもこんなに濡らしているのか? 真梨子!」
「…許してください… ぁぁんぅぅ…」
(クチュクチュ… クッチュクチュ・・・チュ、ブシュ)
自分の股間から淫液が指に掻き回される淫らな音が、真梨子の耳に届く。
「あぁ ああああ ダメ…ぁぁぁ 」
「いやらしい腰の振りようだなぁ、真梨子」
「ひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜ああああああああぁぁぁぁ…」
充血したクリ○リスを貫くリングを引き上げられ、捻られた。
真梨子は、ガクガクと身を震わせ、梶にもたれ掛るようにして膝から崩れ落ちる。
「あはは。 激しいな! 真梨子」
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