真梨子
羽佐間 修:作

■ 第5章 オフィス・嬲15

−カメラテスト−  7月19日(火)U

「ふぅ… おっしまい 」
 待ち合わせの時間には少し早かったが丁度きりが良いところだったので、真梨子は帰り支度を始めた。
 小松原教授と久しぶりに逢う事が決まってから、想い出が次々蘇り今からの食事会が凄く待ち遠しくなっていた。
 パソコンの電源を落そうとした時に、梶からメールが届いた。
ビデオ会議システムにログインしろ!

 ビデオ会議システムは、Net回線を使い、映像、音声、テキストが複数の参加者間で共有できるシステムで、真梨子のITコンサルティング鰍ナは、2年前から東京ー大阪間の社内会議や、派遣先でのミーティングで日常的に使っている。
 もちろんプロジェクトルームの真梨子のPCにもwebカメラとヘッドセットは設置されていた。

 嫌な予感を感じながらログインすると、梶の顔と共に真梨子の顔が参加メンバーリスト画面に現れた。
 ヘッドセットから『カメラテストだ』と梶の声が聞こえ、メッセージBOXに文字が現れた。
どこかのURLが書いてある。
『開いてみろ!』
 新たなwindowで開いてみると、パスワードを求めるメッセージが現れる。
『パスを聞いてきただろ?』
「はい…」
 小さな声で答えた。
 支社にいる梶の環境は知らないが、真梨子の隣には久美が、向かいには秋山が座っている。
 たとえパーティションで区切られているとはいえ、大きな声をだすわけにはいかない。
『お前の事を半角アルファベットで入力してみろ!』
「はい?…」
『メスイヌマリコ mesuinumarikoだよ。 くくくっ』
 逆らわずその通りに打つと、システムが起動し画面は左右に2分割され、ひとつはパーティションの左上から撮った真梨子と、もうひとつは薄暗い机の下の真梨子の足が映っていた。
 カメラの位置を探そうと見上げると画面の中の真梨子も動く。
――Liveだわ… Netビデオ会議システム用の正面のwebカメラとは独立してる… これをお昼にセットしてたんだ…

『パンツを脱げ!直ちにだ!』
「こ、ここでですか…」
『当たり前だ! お前のオマ○コが映るかどうかのテストなんだからな! 従えないならこうだ!』
 梶からビデオ会議システムを通じて画像ファイルが転送されてきた。
――ひっ… ひどい…
 開いてみると入室IDカードの裏に貼ってある梶の膝の上で真梨子がオ○ニーしている写真だった。
 
 否も応もない…
 出来るだけ机の中に深く椅子を入れ込んで真梨子はスカートの中に手を入れた。
 隣の久美の動きに気をつけながらヒップを浮かしショーツの縁に手をかけて、一気に膝まで下げた。
 足下まで滑り落ちたショーツをヒールを脱いで足首から外す。
『ストップ!良く出来ました。 その臭いパンツは一切手を触れるな!そのままそこに置いておけ!いいな!』
――そんな… こんなの見られたら何て言い訳したらいいの…
『両膝を机の側板に付けろ!』
 言われるまま膝が机の左右の側板に付くまで開いた。
『オマ○コを俺に見て欲しいならスカートを腰まで捲り上げろ!』
 悔しいが抗う術は真梨子にはない… 

――見て欲しいならなんて… 高圧的に命令される方がどんなにか… 
 スカートを捲くり机の下で恥ずかしい下半身を露出させた。
「はっ!」
 思わず声が出てしまった。
 画面を見ると机の下の画像が急に明るくなり、大腿の間に潜む真梨子の花園がくっきりと映っていた。
『照明付だよ、真梨子ちゃん』
 机の下を覗くとランチボックスタイプのPC本体まで設置されUSB接続のライトが煌々と光っていた。
――私を撮る為の専用マシンまで設置してたんだ…

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