真梨子
羽佐間 修:作

■ 第5章 オフィス・嬲18

 梶から何度も同じ内容のメールが入った。
のどが渇いただろう! お水を一杯飲んでもいいぞ!羽佐間真梨子

 その都度、オフィス用のミネラルウォーターのサーバーから水を汲んで、webカメラの前で飲み干した。
 真梨子の尿意はもう限界に達し、身体に震えさえきていた。
――もうダメ…  

 机の下に仕掛けられたカメラが真梨子の股間を狙っている事ももう気にしていられない。
 隣の席の久美と向かいの秋山の動きを気にしながらスカートを捲くり、ヒップをずらしながらショーツを抜き取った。
 とその時、秋山が声を掛けてきた。
「羽佐間さん。 ランチにしましょうか?!」
「あぁ、ごめんなさい。 お昼から使うレポート、もう少しでケリがつきそうなのでやっつけてからにします」
「そう、じゃお先に。 久美ちゃん、いこっか?!」
「はい。 じゃ何か買ってきましょうか?真梨子先輩?!」
「ええ 、ありがとう 。 じゃサンドイッチか何か軽いものをお願い」
「はい」

 限界だった。
 二人が出て行ったのを確認し、ショーツを脱ぎ、すばやくオムツを履いた。
 ギャザーで窄まった口がストッキングを滑り大腿を緩やかに絞める初めての感覚…
 惨めだった…
 覚悟を決め、真梨子は立ち上がり机に手を突いて、ゆっくりと放尿を始めた。
 紙おむつの性能など真梨子はまったく知らない。
 テレビのCMで見るくらいで、ナプキンの高分子吸収体と同じ原理のものだということは知っていたが、どれくらいの水分に対応できるのか不安だった。
 一度に大量の水には漏れるかもしれない…
 少しでも吸収してくれるよう苦しいのを我慢して少しずつ排出するおしっこは、どれほど溜まっていたんだろう?!と呆れるほど止め処なく流れ続ける。
 溢れ出てしまわないかと怯えながら、我慢の限界だった放尿は安堵の感情と一緒に生理的快感を感じさせた。

 どこからも尿が漏れていないことを確認し、改めてオムツの吸水力に真梨子は感心した。
 今からのことを考えると、新しいオムツに穿き変えているほうが良い事に気付き、たっぷりと真梨子の小水を吸ったオムツを脱ぎ去った。
――本当だ… 濡れてないわ!
 赤ちゃんのお尻が濡れずにサラサラ!とCMで謳っているが尻たぶを触ってみるとしっとりした感じがするだけで、その肌触りは嬉しかった。
 新しいオムツを取り出し足に通した時、パソコンからグループウェアの呼び出し音が聞こえた。
 やはり、梶部長からだった。

『いっぱい、オシッコでまちたか〜?マリコちゃん? くくっ 』
 周りに誰もいないのか、梶は音声で語りかけてきた。
 改めて事務所の様子をすべて梶部長に見られていたことに気付く。
「……」
『返事は?真梨子!』
「はい… たくさん出ました…」
『まだまだ、一日は長いでしゅからお漏らしちないように頑張ってくだちゃいねぇ〜』
「…はい…」
 赤ちゃんをあやすような言葉を吐いて嬲る梶に、鳥肌が立つ…
『おや?! 何だかご不満そうですね、我が牝犬は …』
「い、いえ… そんな事は…」
『いいでちゅよ!隠さなくっても〜 わかった! 快感が足りなくて不満なんでちゅね?!』
「いいえ…」
『机の一番下の引き出しの奥を見てみな!』
「えっ?」

 引き出しを開けると、透明のビニール袋の中にピンク色の卵型のローターバイブがはいっていた。
『おしっこ、我慢するだけじゃ詰まんないでちょ?! そのバイブは心からのプレゼントだよ  おむつを穿く前に、お前のいやらしいオマ○コをそれで塞いでおけ! いいでちゅね〜!』
「……」
『わかりましたかぁ〜?マリコちゃん』
「は、はい… わかりました…」

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