真梨子
羽佐間 修:作
■ 第5章 オフィス・嬲21
−北海道行き− 7月22日(金)
真梨子が豊かなバストを手に入れて早1ヶ月になる。
どんな動作をしてもバストの重さや揺れが満足感を伴う心地よい違和感を感じさせていたが漸く自分の身体として馴染んできていた。
しかし梶の命令で昨日から水着のような形のワイヤーのないブラジャーとタンクトップを着て通勤するようになると、歩を進めるたびにブルン、ブルンと揺れる双乳が恥かしくて周りの目が気になって仕方が無い。
揺れるたび乳首が布に擦れ、甘痒い感覚が湧き起こる。
行き交う人も電車で隣り合う人も誰もが真梨子のバストを見ているような気がしてしまう。
それに綺麗に脱毛されているものの電車の中で弱点の腋を晒して吊革につかまっているだけで気恥ずかしく、秘芯が恥ずかしい蜜で潤っていた。
まして今日はアナルに装着した淫具が切ない疼きを送り込んでくる。
ほんのり顔が上気してしているのが自分でもよくわかっていた。
◆
IDカードをバッグから取り出しプロジェクトルームのドアのカードリーダーに通した。
日に何度も入室するたびに裏面の写真を見られないように真梨子は気遣う。
IDカードの裏面は先日のデスクの下で紙おむつを取り替えている真梨子の下半身の写真に『お漏らし真梨子』と赤い文字でキャプションが書いたものに変えられていた。
「おはようございます、真梨子さん。 うわぁ〜素敵! 凄くセクシーで素敵です。 初めてですよね、こういうキャミは!」
昨日、秋山と一緒に名古屋に出張していたので、真梨子の肌の露なファッションを初めて目にした菅野久美が感嘆の声をあげた。
「お、おはよう、久美ちゃん。 に、似合ってるかしら… 少し若い子向きで派手じゃないかしら…」
「いいえ!とんでもないです。 真梨子さんはいつもシックで素敵ですけど、こういうのも凄く似合ってますよ! ねっ!秋山さんもそう思うでしょ?!」
「ああ。 眩しいくらいだよ。 見惚れちゃうよ」
秋山の視線が真梨子の胸の谷間を奔った。
「あ、ありがとうございます。 何だか恥ずかしいですけど、毎日嫌になるほど暑いですから凄く爽快ですね。 もう少し買ってみようかな、こういうの…」
「そうですよ! 川上店長に磨き上げて貰った私たちの素敵な肌を隠しておくのは勿体無いですぅ」
「そ、そうね…」
明日以降も肌を露出する服を着る事に二人から奇異な目を向けられないよう真梨子なりに自然に振舞った。
◆
席につきパソコンを起動すると、梶が既にビデオ会議システムにログインしていた。
『おはよう、真梨子。 お疲れはでていませんか?! くっくっくっ』
「お、おはようございます… 順…さ…ま…」
久美に聞こえないように小声で囁いた。
『ふっふっ ちゃんと呼び方を覚えているようだな』
「…は、はい…」
『昨夜のお前は見てるこっちまで恥ずかしくなるような乱れっぷりだったからなぁ。 何も覚えちゃいないのかと思っていたよ。 ふふっ』
half moonでの出来事が真梨子の中でフラッシュバックする…
梶が言う通り、昨夜真梨子が身体を貫く快感に我を忘れて自ら淫らに腰を振り嘲笑されながらよがり狂った様は、今でも信じられず浩二への想いとは裏腹に肉欲に溺れた自分に自己嫌悪さえ感じていた。
意地悪く嬲る梶に『逝かせて〜!』と泣き叫びせがんだ真梨子…
『逝きたいなら俺の事をこれから順様と呼べ! 順様、お願いしますと言うんだ!』
「ああぁぁぁ… 順さま… 順様ぁ… い、逝かせて〜 逝かせてください〜 お願いぃぃですぅ…」
排泄器官に埋められた梶の指を喰い締め、乳房を乱暴に鷲づかみにする梶の名を叫びながら真梨子は堕ちた…
『いつもの牝犬の身繕いをしろ!』
「はい…」
ライトで明るくなったデスクの下でスカートを捲くり、ショーツを脱いだ。
カメラに股間がよく映るように股を大きく開き、濡れそぼった秘所に指を差し入れる。
溢れんばかりの淫汁を掬い取り、うなじに擦り付けた。
『くくくっ 感心だな! ちゃんとア○ルにプラグをいれてるようだな!』
「…はい」
昨夜、Half Moonから帰る時、梶に渡されたものだ。
ラビアリングを錠前ピアスで閉じられたオマ○コの代わりにと、ア○ルを散々に弄ばれ、お 客の前での浣腸を勘弁して貰う条件に一日中挿れている事を約束させられたのだった。
朝の日課の腸内洗浄を終え、一緒に渡されたアナル用のクリームを指にすくい、指でアナルを揉み解した。
全身の力を抜きプラグの先端を当て、一気に押し付けると流線型のプラグは難なく真梨子のア○ルに吸い込まれていった。
ア○ルを割り裂く異物は少しの便意と痛痒い圧迫感を感じさせたが、通勤の間にジンジンと熱いざわめきを覚えさせ、無意識に喰い締めると甘い快感が沸き起こる。
『そうか。偉いぞ、ア○ル好きの変態牝犬! くっくっくっ』
「……」
『腋マ○コにも臭い汁をいっぱい塗りつけてしっかり社業に精出してくれたまえ、真梨子君!』
「はい… 順 さま…」
◆
16:00過ぎに梶から携帯に電話が掛かってきた。
(緊急業務命令だ! 今から直ぐに羽田空港に来い)
「えっ! 羽田… 今から…ですか?」
(ああ、そうだ。 直ぐに羽田に向かえ。 ANAL航空のカウンターに来い!)
「あ、あの… どこへ…?」
(来てのお楽しみだ)
「あの… 」
(ツベコベ言うな! 来ればいいんだ!)
「でも… 出張の用意が何も…」
(いいんだよ! お前のいやらしい身体ひとつでな! 秋山達には支社に行くと言っておけ。 タクシーを拾って、直ぐに来い! わかったか?)
「は、はい… 順さま」
まともな仕事の出張ではない…
「お出かけ前の臭い香水を忘れるな。 タクシーに乗ったら電話してこい。いいな!」
「はい…」
久美の様子を伺い、淫汁を身体に擦り付ける。
馬鹿な行いと分かっているのにそれだけで更に濡らしてしまう真梨子だった。
「週末に梶さんの顔を見なきゃいけないなんてお気の毒だね」
気の毒そうに言う秋山の言葉に送られてオフィスを出た。
◆
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