SMごっこ
二次元世界の調教師:作

■ 7

「あ、掛かっちゃった。」
「ごめん、翔。」

 私の小水が翔の手に掛かってしまい、私は謝る必要あるのかと思いながらそう言っていた。恐らく女性の放尿などを見るのは始めてだろう翔は、しげしげと舐め回すような視線で私の羞ずかしい姿を見つめている。私はようやく尿意が解消された爽快感とは又別のアブない快感を、弟の視線によって感じさせられていた。

「ああ、羞ずかしいよ、翔。
 笑わないで。」
「笑ったりするもんか。
 ありがとうめぐ姉。
 僕、めぐ姉のおしっこが見られて、生きてて良かったよ。」

 何をオーバーな、バカな事を、と思ったが、そう言った翔は真剣そのものの表情で、決して冗談やからかいからの言葉ではなかったようだ。そして翔はトイレットペーパーでおしっこの後始末までしてくれたのだ。翔の手があらぬ箇所に触れる感触で、私は生まれて初めて他人の手によって性的快感を覚えてしまった。こうして無言で黙々と作業する弟の手によってアソコを拭かれた私は、拭かれるはしから新たにはしたない液体を噴出してしまう有様になっていた。

「パンツは脱いでいいね?」
「で、でも……」
「だって、ビショビショだから。」

 翔はそう言ってずらしていたパンツを完全にずり下ろして、足首から抜き取ってしまった。

「帰り道はノーパンだね。」
「ああ……」

 こんな短いスカートで、ノーパンで歩く事を考えると気が遠くなりそうだった。そして翔はさらにとんでもない事を言い出した。

「めぐ姉、そのままじっとしてて。
 僕にキレイなアソコを見せて欲しい。」

 トイレをすませ後始末をしてもらった私は、だらしなく脚を開いて正面から見れば大事な所が丸見えになっていた。翔はそんな汚い場所を「キレイ」だと言い、見せて欲しいと言うのだ。私はもう何だか異様な興奮で、カラダが金縛りにあったように動きたくても動けなかった。そして正面に回り込んだ翔は、私のぱっくり開いた女の部分を凝視するような中腰の態勢になると、ズボンを下ろしておちんちんを取り出し、始めていたのである。そう、あの3年前翔の部屋で偶然目撃してしまった罪深い行為を。

 あの時は見るもおぞましいSM雑誌の縄掛けされた裸女のグラビアを見てしていた翔が、今は私のアソコを見つめながらその行為に耽っている。翔がせわしなく手を動かしてしごいているおちんちんが、3年前のソレと私の脳裏でオーバーラップした。ふと見ると翔はだらしなく表情を緩めている。

「翔、気持ちいいの?」
「う、うん……
 最高だよ、めぐ姉……」
「ね、ねえ、翔、私がしたげよっか?」

 それを聞いた翔はギクッとした様子で、手を休めていた。私は自分でもどうしてそんな事を言ってしまったのかわからないが、自然と口をついて出た言葉が信じられなかった。が、翔におしっこの始末をしてもらい、自慰行為に耽る彼の視線に晒された私の女の部分が、本能的に彼を求めていたのだろう。

「めぐ姉、どうやって?」
「おクチに入れて……」
「いいの?」
「うん。
 入れて、翔のおちんちん……」

 すぐに私の口に侵入して来た翔の男性自身に、私は全く抵抗を覚えなかった。だってこうなる事を私自身がずっと願っていたんだから。そのサイズが大きいのかどうか経験の全くない私には判断がつかなかったが、口に頬張ったソレはやけどをする程熱くて固くて、ノドを突き上げて来てたから、とても大きい、と思った。おしっこをする部分だから汚いはずなのに、全然清潔でキレイだ。月に一度のもので汚穢にまみれ、おしっこをしたら拭かなくてはならない女の子のアソコの方がよっぽど不潔で穢らわしい。そしてその肉塊が、私の口の中でドクンドクンと脈動するのを伝え、夢中で吸ったり舐めたりしてあげるたびにビクビクと喜んでおののくのが、とても嬉しかった。

「め、めぐ姉!
 僕、出ちゃうよ!」

 翔が情けない声を出したが、私はお構いなしに「おしゃぶり」を続け、すると彼はドッと粘っこい液体を私の口の中に出してしまった。喉に当たるその液体はとても生臭くて苦く、普通なら吐き気を催すような代物だったが、私は翔の生命そのものである精液を一滴も残さないようにゴクリと飲み込んであげた。翔は、ごめんなさい、と謝りながら、おちんちんを私の口から引き抜いたようだった。

「めぐ姉。
 僕、めぐ姉とえっちしたい。」

 う……これは断固として拒否しなければいけない。姉と弟と言う関係でありながら、キスに始まってもう一線も二線も越えてしまった私達だったけど、この最後の線を越えてしまっては、取り返しの付かない事になってしまう!

 が、ふと見た翔は、私の口で出したばかりなのに全く元気なままのおちんちんを手で握り締めて見せていた。ああ、翔が欲しい! ここまで来てしまったら、もう同じ事ではないか? そして一度射精して冷静になったらしい翔が、ズボンのポケットから保健の授業で見た事のある避妊具を見せて来た時、私の決意は固まっていた。

「大丈夫だよ。
 僕ちゃんとこれ着けてするから。」

 翔はこの賭けが始まった時から、こうなる事を願望して綿密に準備をしていたのだ。死にもの狂いで生まれて初めての徹夜勉強に精を出し、小遣いを貯めて、避妊の準備をして。何をやってもダメな弟のこの健気さに、私は大いに心を動かされないではいられず、ついに承諾の言葉を口にしていたのである。

「いいよ、翔。
 俺とえっち、するかい?」

 最後に「俺」と言う普段の男言葉を取り戻したのは、弟とあってはならない禁断の行為を行う事に対する怯えへの、私なりのレジスタンスだった。でも、本当はもう私は理性のたがが外れてわけのわからぬ異常な心理状態に陥っていたのである。翔がコンドームをセットしてトイレの便座の上で脚を広げて待っている私に覆い被さって来た時、私はもう繕っている余裕を完全に失って、女の子っぽくこんな事を言っていた。

「始めてなの。
 優しくして……」
「めぐ姉っっ!!」

 が、いつもは優柔不断で煮え切らない男らしさのかけらもない翔が、この時ばかりは男らしさを発揮して私を一気に貫き、鮮やかな処女の鮮血をおちんちんに浴びていた。私は激痛に呻きながら、性的な快感なんか何も感じなかったにも関わらず、ついに最愛の弟と1つになれた喜びで大きな満足感に浸っていた。

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