モンスター
二次元世界の調教師:作

■ 5

「せんせー、ひとみのこと、ひとみ様って呼んでね」

「……ひとみ様」

「それじゃ私は久美子様とお呼び」

「久美子様」

 俺はそう2人の「ご主人様」の名前を口にすることで、何かが自分の中で確かに変わっていくのを感じていた。

「ここは団地の公園だ。
 うちまではすぐだから、歩くんだよ」

「わかりました、久美子様」

 途中で誰かに出会うかも知れないというスリルと興奮に包まれながら、俺は久美子様に首輪を引かれるままに、巨体を歩ませ始めた。

「せんせーのちんちん引っ張ってあげる」

「ひ、ひとみ様!
 ああ……」

 ひとみ様が再び浅ましく勃起の治まらないペニスに優しく手を添えてゆっくりしごいて下さると、俺はあまりの心地良さに慎みを忘れて身を委ね、公園の入口付近でウッと腰を落とし歩けなくなってしまった。

「あー、せんせー出ちゃった」

「ふふふ、あちらを見てごらん。
 早いとこ歩かないと、あのおばさんに見られちゃうかもね」

「ああ、もう許して下さい、ひとみ様」

「ダーメ、せんせーのちんちん、私お気に入りなんだー」

「ははは、元気だね、先生。
 さ、行くよ!」

 1度放出しても、俺のシンボルは優しく握り締めて来るひとみちゃんの手の中で一向に勢いが衰えず、結局家にたどり着くまでに、さらに2回も精を絞り取られた俺はもうヘロヘロだった。そしてゴールに近付いた頃、俺はさらに別の不穏な徴候を感じて、愕然としていた。何だか急にお腹に差し込みのような痛みを感じ、グルルルーと鳴ったのだ。

「そろそろ浣腸も効いて来たみたいだね」

 気絶している間にそんなことまでされていたのだ。が、一度鳴ってしまった腹はもう治まらず、ひとみちゃんのチンポ弄りによるトロけるような快感と、腸が捻れるような激しい痛みとが交互に訪れるようになった頃、三度目の射精と同時に、俺はようやく森下家の玄関に入ったのである。

「さあ、新しいドレイちゃん仲間を連れて帰ったよ、先生」

 久美子様は玄関に入ると奧の居間に向かって大きな声を掛けられた。その「先生」は俺に向けての言葉ではない。まさか……俺は恐ろしい予感に慄然とする。そして久美子様が俺を引っ張って家に上がらせて居間に通じるドアを開けると、俺の萎えてくれないムスコを素晴らしいオテテで握り締めたひとみ様がそれを中に居た人物に向けて誇示しながらおっしゃられた。

「ごたーいめーん!」

 そこには俺と同じような世にも羞ずかしい拘束具で、壁に首輪を繋がれ立たされている若い裸の女性が……そして彼女の顔を認めた時、俺は頭をハンマーで殴られたような衝撃を覚えて絶句した。

「真菜っ! ……」

「ああっ!
 だ、大ちゃんまで……」

「ふふふ、アンタ達子供の前じゃ知らんふりしてるけど、ホントはいい仲らしいじゃないか」

「せんせー、天野せんせーと付き合ってるの?
 もう、えっちしたー?」

 相変わらず俺の逸物を握り締めて離してくれないひとみ様が、オテテをゆっくり動かしながらそんなことを言い出す。俺はそろそろマジで限界に近付いて来た強烈な便意を我慢する下腹部に差し込まれるような激痛と、3回も出したのになおもひとみ様の素晴らしい手コキの前に弾けてしまいそうな淫欲の狭間で脂汗をかきながら、言葉を絞り出した。

「ひ、ひとみ様。
 先生達は付き合ってなんか、いません」

「はははは、脳味噌が足りてないのかい、この図体だけバカでかいモンスター先生は?
 そんなことは、こっちのメスドレイからとうの昔に聞いてるんだよっ!」

「大ちゃん、ごめんなさい……
 でも、私はひとみ様と久美子様のドレイです。
 ご主人様にウソをつくことはできないの……」

「ま、真菜……」

 あの男勝りで気の強い真菜の、驚くべき告白に俺は言葉を失ってしまった。一体コイツらはどんなひどい仕打ちで彼女をこんなに籠絡してしまったのだろう? いや、猛烈な便意とひとみ様の手技の前に今にも大恥を晒そうとしている俺には、その答は十分に想像出来ていたのだが。

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