1人えっちなルームシェア
二次元世界の調教師:作
■ 4
それにホントは優しいお兄ちゃん。夏前頃には、学校と下宿を往復するばかりの私を心配して言いました。
「お前、友達いないのか?」
「いるよ。
メールしたり、休みの日にはショッピングに行ったり……」
「じゃなくて、男だよ」
私はちょっと泣きそうな顔をしてたと思います。するとお兄ちゃんはこんなことを言ったんです。
「俺が、はるかと気が合いそうな男を連れて来るから、付き合ってみろよ」
「……うん」
ああ。何で断らなかったんでしょう。でも、お兄ちゃんが紹介してくれる男の人と付き合うことを、拒否するなんて許されないことだと、私は直感的に理解していたのです。
こうして私は、お兄ちゃんの学部の後輩だと言う、椋田優作君と言う男性とお付き合いを始めてしまいました。優作君はお兄ちゃんと違い、清潔で優しそうな人でしたが、話してみるとアニメが好きなオタクの人でした。だからお兄ちゃんも私に紹介したのでしょう。確かによく話が合ったし、この人はお兄ちゃんの紹介してくれた人なんだからと思うと、断ることも出来ずズルズルとデートを重ねていきました。そして優作君は私に似た大人しい人で、いつまでたってもキスはおろか手を握っても来ないんです。そんなホッとするような、もどかしいような関係が続いて夏は過ぎ、秋になって肌寒く感じるようになった頃のことでした。
その日お兄ちゃんは、今付き合ってる彼女と会うから遅くなる、帰らないかも知れない、とはっきり宣言していました。その女の子は、わざわざ私に会わせるため下宿に連れて来たことがあったので、お兄ちゃんも結構本気だったんだと思います。背が低くてぽっちゃりした私なんか逆立ちしたって敵いそうにない、モデルさんみたいなスタイルで美人の素敵な女性でした。そんなこと私に言わなくてもいいのにな、と思いながら、いつものように学校から帰って自炊の支度を始めた私。今日はお兄ちゃんも好きなクリームシチューを作るつもりです。当然1人前だけ作っても仕方ないから、お兄ちゃんの分も合わせた分量の材料を切っていきます。玉ねぎを刻んでいると、目がとても痛くなり涙が止まらなくなりました。
(私、これ作ったら、何てメモに書くんだろう?)
よかったら、食べてね。彼女と一緒に……
私ってこんなに料理が下手だったかしら? 玉ねぎの刻み方が下手くそ過ぎて涙が止まらず視界がボヤけた上に、手が慄えてますますうまく包丁が使えません。このままでは手を切ってしまいそうなので、私は大泣きしながら部屋に戻りました。付けっぱなしにしていたテレビ画面には、優作君の貸してくれたアニメビデオが流れています。私は気持ちを落ち着けようと、なぜか本箱の奧を探り、この頃お気に入りの、ピンクの白衣を着たナースが縛られて男の人のものを口にしているグラビアを手にしました。
それから着ていた服を乱雑に全て脱ぎ捨てた私は、自棄になったように激しいひとりえっちに突入したのです。この頃一段と肉が付いてしまった私の体はひどく淫らで、実のお兄ちゃんのことを思ってこんなに疼いてしまうこの体がいけないんだと思いました。片手が嫌らしく垂れ下がった乳房を強く握り締めて、先端の淫らな実を押し潰さんばかりにきつく指で摘み上げると、こんな乱暴をしては痛みしか感じないはずなのに、強烈な快感が私の体を貫きました。そして股間のもっと嫌らしいしこりを指でグリグリと痛めつけ、処女膜なんかどうなっても良い勢いで2本の指をアソコに突き入れ、最後にそこから粘液をすくい取った人指し指をズブズブと尻穴に打ち込んで行くと、私はこれまで絶対に言わなかった言葉と共に凄まじい絶頂に昇り詰めていたのです。
「お兄ちゃ〜んっっっ!!!
いくうううっっっ!!!」
「……はるか」
え!?
私はとうとうおかしくなってしまったのでしょうか。
「はるかっ!」
「お兄ちゃ……」
強く抱き寄せられた私は、あっと言う間に唇を奪われていました。物凄く酒臭くて気が遠くなりそうでしたが、それがなぜか早く帰って来たお兄ちゃんであることに気付くと、私まで酔っぱらってしまったような不思議な感覚に陥り、大粒の涙がさらにボロボロと頬を伝い落ちました。が、お兄ちゃんはすぐに又唇を乱暴に外すと、慌てて隣の部屋に向かい、トイレが間に合わず作りかけのシチューが入るはずだった鍋の中に戻し初めていました。私は全裸のままお兄ちゃんの後を追い、盛大に戻している彼の背中をさすってあげました。
「はるか、ごめん……」
お兄ちゃんが吐くものがなくなって落ち着いた様子になると、私は羞ずかしくなってすぐに部屋に戻りました。だけどお兄ちゃんも後を追いかけて来ると、又ガッと抱き留められてしまったんです。
「離して!
この酔っぱらい!」
吐くまでぐでんぐでんに酔っぱらったお兄ちゃんなんか初めてでした。だけどお兄ちゃんの力は強く、再び強引に唇を奪われてしまうと、私達は畳の上に一緒に崩れ落ちました。そしてお兄ちゃんが強く唇を吸いながら、手を私の裸の体に伸ばして来ると、だんだん力が抜けて来たのです。おっぱいをゆっくり揉まれ、ソフトに乳首を摘れると、もうダメでした。もう片手が下に伸びて来ると私はとじ合わせようとしていた脚の付け根を緩めて、その手を迎え入れてしまいます。
「もうこんなになってるよ、はるか」
「イヤ……」
お兄ちゃんが酒臭い唇を外して、私の羞ずかしい箇所を弄りながらそんなことを言うと、私は嫌になるくらい甘ったれた声を出してしまいました。ところが、お兄ちゃんはそこで私の体を離してしまったんです。
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