変身
二次元世界の調教師:作
■ 2
(やめなさい、シンイチ!
アンタ、母さんに何しようって言うの?)
その上テレパシーだか何だか知らないが、母さんと言葉を交わすことも出来るのだ。いくら何でも都合が良過ぎる気がしないでもないが、全ては俺が勝手な妄想によって変身したものだから仕方ない。母さんは俺に食い殺されるとでも思ったか、恐怖で全身をガタガタと慄わせ必死で俺の触手の侵入を防ごうと苦闘しているが、まるで無駄だ。ヌラヌラした触手はツルツル滑って、いくら手で防ごうとしてもすり抜けてしまう上に、ゴムチューブのようにしなやかだが強靱で、口を一杯に塞ぐ気色悪いミミズの大群みたいな触手を噛み切ろうとしたって大変だ。万一切られても単細胞生物みたいに後から後から新たな触手が生えて来るのだから、俺はもう無敵状態だった。
(さっき言っただろ、おなかがすいたって)
(やめてえっっ!!)
(ははは、母さんを食べたりはしないよ。
俺は女性の快楽エネルギーを食べて生きるんだ)
(何ですって!)
俺が女性の快楽などと息子にあるまじき言葉を掛けたものだから、母さんは気持ち悪い触手にはいずり回られている熟れた体をゾクゾクとおののかせ始めたようだ。何しろ体中に俺の分身のような触手を密着させているのだから、母さんが心ならずも興奮して心臓をドキドキさせたり、体をワナワナと慄わせたりする反応が全てお見通しなのである。
(ここが母さんのアソコだね。
入らせてもらうよ)
(シンイチ、いけません!
アンタ、何てことを……
ああ……)
いけません、何て言われてもやめるわけはない。俺は触手達のコントロールタワーみたいになっている本体を、母さんのはいてた妙にえっちなスケスケパンツの中に入れると、ヒトだった頃は経験したことのない女性器の中に侵入を開始した。自由に変形出来る本体はもちろんチンポの形にさせている。ヒト時代の俺の祖チンより二回りくらい大きめの上、刺激的にしてやろうと思ってイボイボを浮き出させてみたら、出産を経験して緩くなっていると思われる母さんのアソコにはちょうど良かったようで、ギュウッと濡れた粘膜が嬉しそうに絡み付いて来た。
(母さん、どうしてこんなイヤラシイパンツをはいてるの?)
(ア、アンタには、関係ないでしょ……
あ、イヤ、ダメっ!)
(えへへへ〜
正直に言わないと、中でクネクネしてブルブル慄えちゃうぞ〜)
もう大人のおもちゃも顔負けだ。
(し、刺激が欲しかったから……
これはホントよ……
も、もうそんなに動かないで、シンイチ)
(父さんのためじゃないのかい?)
(父さんは……
関係ありません)
さすがに少し驚いた俺は、浮気か? と思ったけど、それ以上せんさくはやめた。父さんは毎晩のように帰りが遅く、休日もめったに家にいない。仕事が忙しいらしいけど、ホントかどうかわかったもんじゃないと思っている。引きこもりの俺のことは、たまに頭ごなしに怒鳴りつけるだけで基本的には放っておかれている。実際父さんとはもう1月以上会っていない。俺はだから母さんが浮気したって、いい気味だとくらいに思っているわけだ。今はそれより、想像以上にエロい母さんの体を楽しむだけだ。
(ふうん。
じゃあ父さんとは、えっちの方もご無沙汰なんだ)
(アンタには関係ありません!)
(ホントはえっちしたくてたまらなかったんでしょ、母さん?)
(何を言うの!)
(でも母さんのおま○こがグイグイ締め付けて来るから、俺ちょっと苦しいんだけど)
(ああ……
あああ〜……)
母さんはとうとう気持ちよさそうなよがり声をテレパシーで送って来た。口は触手を詰め込んでいるので使い物にならないのだ。ん? そうか、本体を自由に変形させられるのだから、分身である触手も形を変えればいいではないか。それに気付いた俺は、触手達の先端をポコチンの形にしてまるでろくろ首みたいなペニスにしてやった。口に詰め込んでたミミズの群れも1本にして、そのかわり母さんの口一杯を塞いでしまうような巨根にする。
(へえ、母さんってチンポをくわえるとクチュクチュしゃぶっちゃうんだ。
下の口はギュウギュウ締めて来るし……)
(そんなこと言わないで、シンイチ……)
さすが男に飢えた人妻だね、などと息子、いや触手にあるまじき言葉を噛み殺した俺は、母さんのアソコの中で居るべき場所にピタリと収まったような素晴らしい安堵感を覚えていた。極太のイボイボペニスがゆるゆるのおま○こにピッタリと言う意味ではない。考えてみればここで生を受けてこの世にやって来たわけだから、剥き出しの本能の塊である触手の俺にとって居心地が良いのは当然だ。
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