聖夜の贈り物
二次元世界の調教師:作

■ 2

 いろいろなプレイを試してくれた主人がもっとも気に入り、私もくせになってしまったのは、アソコを口で舐めてもらう行為でした。もともとはなかなか勃起しなくなってしまった主人が、仕方なく前戯でしてくれたのですが、初めはそんなに上手じゃなかったんで、イマイチ気持ち良くはなかったんですね。まあ若くて元気の良い頃はこんなこと絶対にしてくれませんでしたから、正直に言えば私の方が努力して感じてあげよう、なんて思ってたくらいです。

 ところが熱しやすく冷めやすい主人が、アソコ舐めだけは来る日も来る日も、飽きもせずしてくれるのです。どうも私のアソコの普通ならイヤな悪臭が主人にはくせになってしまったみたいでした。えっちする前はお風呂に入ってキレイに洗っていたのですが、ある時主人は風呂に入るな、と言っていきなり押し倒しスカートをめくり上げてその体勢を取ったのです。すると主人は若い頃みたいに鼻息も荒く興奮した様子で、私が抗議するのにも構わずショーツをむしり取ると、不潔なアソコをいつになく熱心に舐めて来ました。私はしようがない人ね、といつもの子供みたいなわがままな行動に対するのと同種の気持ちで主人を優しい気持ちで受け入れました。するとどうでしょう。それまではいくら舐めてもらってもなかなか本気で気持ち良くはなれなかったのに、ビックリするくらいの快感が汚い箇所から込み上げて来るではありませんか!演技ではなく心の底から気持ち良くて、本気でイクと絶頂を告げたのは初めてだったかも知れません。見たことがないような私の乱れぶりに主人はあっと言う間に股間を固くして、その直後に勢いよく覆い被さってえっちしてくれました。それが高齢期に差し掛かった私達夫婦の、幸せな性生活の始まりだったのです。

 主人はその頃警察犬訓練士協会で重職にありましたが、実質上現役は引退していましたので、自由な時間がかなりありました。毎日私のアソコを舐めるのが夕食後の習慣だったのが、何と朝昼晩気が向いた時に愛してくれるようになったのです。私も初めは何かの偶然で主人の舌がちょうど良い場所に当たって良くなってしまったのかな、と思っていたのですがそうではなく、さして上手でもない主人の舐め技に私の体の方が適応してどんどん感じ易くなっていくようでした。本当に子供のように嬉々として私の股間に顔を埋めて、飽きもせず長時間舐めてくれるのですから、好きな人が相手である以上私がとても幸せを感じ、どんどん淫らに体が順応していくのも当然のことだったでしょう。それに主人はペニスの勃ちが悪くなった分だけ、私のアソコを舐めて歓ばせてくれるのが苦にならないようで、さすがに不器用な人でも日に日に上手になっていくようでした。

 朝昼晩なんて言いましたが、お風呂に入らない私のアソコ舐めに味を占めた主人は、今度はおしっこの後始末をするなと言いました。

「ますみ(私の名前です)のくされマ○コは、俺がキレイにしてやる」

 そんなひどいことを言った主人ですが、私に対して口が悪いのはいつものことです。私もさすがにお風呂の時以上に抵抗を感じましたが、仕方ないわね、と初めて後始末をせずにトイレを出たところ、とても興奮した様子の主人にすぐそこの廊下の床に押し倒され、おしっこの滴が残って濡れたショーツを乱暴に剥ぎ取られると、気持ち悪く濡れた股間を舐められてしまったんです。主人も大興奮の様子で夢中でペロペロと舌を使って来たのですが、私の方も恥ずかしくなるくらい感じてしまい、素晴らしい感激と共に何と今出したばかりなのにビューッと新たにおしっこが出て主人の顔に掛けてしまいました。それがおしっこではなく、女性が性的に感極まった時に分泌する、いわゆる「潮吹き」という現象であることは後から知りました。

 こうして私はトイレに行った後は必ず主人の口で後始末をしてもらうことになりました。閑職の主人はずっと家にいて、私はパートで仕事に出ていたのですが、その時も主人のためにトイレを我慢するようにしました。女性にとっては結構辛いことなのですが、生理現象まで主人に管理されていると思うと、なぜか私は妙に昂ぶるものを感じてしまい、恥ずかしいことに働いていたスーパーのトイレで用を足すふりをして1人えっちで慰めてしまうこともありました。

 ですから「舐め犬」さんのレポートに出ていたOLさんが、会社で1人えっちしてしまうくだりもとても共感して読みました。きっと彼女は夜「舐め犬」さんに舐めて頂くことを想像しドキドキワクワクしながら、寂しくて火照る秘所に指を這わせたに違いありません。私がそうでしたから。もうその頃はすっかり私にとって世界一の快感を味わわせてくれるようになっていた、主人の舌や唇、そして鼻の下に蓄えていたひげが、あらぬ箇所に当たる素晴らしさを思い浮かべただけで、私のはしたないアソコの中からおしっことは違うヌルヌルの液体がジュクジュクと染み出し、週に1度しか履き替えてはいけないショーツはいつもジットリと湿って、イヤらしい悪臭がプ〜ンと私の鼻にまで付くような状態でした。

 トイレの後始末を主人の口でしてもらうと言う、絶対人様に知られてはならない秘密を抱えるようになって、夫婦仲は結婚して以来初めてと言って良いくらい円満なものになりました。何しろ私が仕事に出ている時以外はいつも一緒で、主人が外に出掛ける時は仲良く手を繋いで歩きましたから、人にうらやましがられる程だったんです。でも、まさか私が催した時出先のトイレで後始末するために、主人が連れて回っているなどと思った人はいなかったことでしょう。そうです。主人は毎晩小1時間も掛けて私を愛してくれるだけでは飽きたらず、いつでもどこでもしてくれるようになったのです。初めは誰もいない時間を見計らって、近所の公園の障害者用トイレで舐めてもらいました。家の中と違い、万一誰かに見つかったらと思うと物凄いスリルで、私はまるで若返ったように大きなよがり声を上げて何度も達してしまったものです。それからさらに刺激を求めて、あえてデパートなどの人が多い所のトイレでプレイしたり、公園のベンチの上で堂々と睦み合ったり、主人とのプレイはどんどん変態度を増して来ましたが、好きな男性に1日中愛されるのですから、私は女として幸せの絶頂にいるような気分でした。

 主人は歳と共にだんだん勃起が不十分になり、なかなか挿入してもらえなくなりましたが、アソコを舐められるだけで何度もイカせてもらえるので、まるで不満はありませんでした。まして外ではさすがに挿入までは無理ですから。家では、舐めてもらうばかりでは申し訳ないような気持ちになり、私も主人のモノを口に含んで元気にさせてあげ、最後に挿入してもらって大満足のえっちを終えていたのですが、いつしか主人の方が嫌がるようになり挿入行為はなくなりました。恐らくもう勃たせるのが辛かったのだろうと思います。その代わり私の股間舐めはますます熱心になり、お尻の穴まで舐めてくれるようになりました。さすがに強い抵抗感のあったアナルですが、すっかり体になじんだ主人の舌が優しくほじくるようにチロチロと入って来ると、それまで感じたことのなかった新しい快感が込み上げて来て、いつしか前以上によく感じてしまうようになりました。
 
「死ぬまでにますみのウンコが舐めれるようになるのが目標だ」

 そんな不道徳なことを言った主人も、さすがに大きい方はダメみたいでした。私ももちろんそんなことは望みませんでしたから、お尻の方は出来るだけキレイに始末しておくようにしました。何だか矛盾してるみたいでしたけど。

 こうして幸福な熟年期を過ごした私達でしたが、お酒が好きだった主人は若い頃からの不摂生がたたって、体調面の問題を抱えるようになりました。50台で勃起不全になってしまったのも健康上の理由からだったのでしょうけど、主人はかなりの量の晩酌を控えようとはしませんでした。外で飲み歩くのはいけないが、家でお前のうまくもない料理で飲んでやってるんだ、何が悪い、と開き直られると、私としても強くは言えませんでした。確かにこんないいご主人様はいないくらいなのです。若い頃は社交的で家を離れて遊び歩くことが多かった主人は、恐らく浮気をしていたこともあるようなのですが、今や人が驚く程私とベッタリのラブラブで、浮気なんかとても考えられない状態だったのですから。

 でもやはりそこは私が心を鬼にして、主人の深酒をやめさせなければならなかったのです。還暦を目前にした主人はついに大きく健康を害してしまいました。私には威張りちらしていても小心者の主人は、私に無理矢理引っ張っていかれた病院で肝硬変という診断を受け、しぶしぶお酒を控える気になったようでしたが、実はその時もう肝臓がんだったのです。付き添いだった私にだけそのことは知らされ、主人には告知しないようにお願いしました。なぜならその時点で既にがんはかなり進行しており、完治の見込みはないと言われたからです。何もしなければ余命は恐らく半年から1年。治療を受けても2年は保たないそうでした。気の弱い主人に告知などすれば、きっと気落ちしてしまうでしょう。さほど悩むこともなく、私は告知しないことを選択したのです。

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