オカルト教師
二次元世界の調教師:作

■ 11

「ではお待ちかねのオナニーの時間ですよ。まず3回イキなさい」
「はいっ! ありがとうございます、ご主人様!」

 姉貴はそう言い終えないうちから僕の顔の前ですごいスピードで指を使い始めると、あっと言う間に3回昇り詰めて何度もビューッとおしっこのような液体を僕に掛けて来た。

「今度は弟に舐めてもらいなさい」
「はいっ! ありがとうございます、ご主人様っ!」

 とっくにタブーを取っ払ったかのような姉貴の声は妙に弾んでいた。

「おい岡田、背中をずらして床に仰向け寝ろ」
「はい、わかりました」
「真央さん、体を回転させてあなたも弟のチンポをしゃぶってあげなさい。必ず一緒に仲良くイクのですよ」

 それはいわゆる「シックスナイン」と言う性行為だっただろうか。知識だけあっても初めて経験するその行為は、童貞の僕には凄まじく刺激的だった。それは処女の姉貴にとっても同じことだろう。僕は夢中で姉貴のおま○こにむしゃぶりつき、姉貴も僕のペニスをくわえた口を激しく動かした。姉貴が相手ならいくらでも出せる、という暗示が強く掛かった僕は、信じられないことにさらに二度三度と口内にザーメンを放出し、その度に姉貴も到達してくれたようだ。

「離れろ!」

 お互い半狂乱状態でも、絶対者であるガマガエルの怒声はしっかり耳に届き、姉貴は僕の上から体を離していった。

「真央さん、弟のチンポをよく見るのです」
「はい、わかりました、ご主人様」

 驚くべきことに、都合6回射精を終えた僕のシンボルはなお、姉貴を求めて天に向かい力強くそそり勃っていた。ガマガエルの暗示により、姉貴とならいくらでも出すことが出来るからだが、それは言い訳に過ぎないだろう。あやつりも暗示も関係なく、僕は本心から姉貴と結ばれたいと願い、浅ましく男根を勃起させ続けていたのだ。

「真央さん、弟とえっちしたくありませんか?」
「……わかりません」

 一方姉貴の方はまだ迷っているようだった。幼い頃からバレーボールに打ち込み、健全な肉体と精神を兼ね備えた姉貴だからこそ、ガマガエルに翻弄されながら誘惑を振り払い、姉弟の範を超えないよう踏ん張っているのだろう。僕よりずっと強い精神力を示す姉貴に対する僕の想いは皮肉なことにますます強まった。

 だが、ガマガエルは姉貴の気持ちを嘲笑うかのように最後の暗示を掛けて来た。

「真央は一樹とえっちしたいです」

 その言葉を10回復唱するとガマガエルが大声を出した。

「では2人とも好きにするが良い!」
「一樹っ!」

 僕の名を呼んだ姉貴が仰向けで待つ体の上に飛び込んで来ると、唇を貪るように合わせ、潤い切った女の部分が僕の男の部分と遂に合体を果たした。

「痛っっ!!」

 やはりバージンだった姉貴は大量に出血したが、激痛を口にしながら僕の上から離れようとしなかった。そして体を合わせたまま唇を吸い合っていると、もう慣れたのか姉貴がゆっくりと動き始め、見る見るその動きが積極的になり……

「へ、好きにしろや」

 ガマガエルこと、オカルト教師鎌田がそう吐き捨てるように言った言葉は、激しい愛情行為に突入した僕達の耳には届かなかった。僕と姉貴はもう相手が血を分けた姉弟であることを忘れ、とめどない欲望のままに互いの体を求め合い、数限りなく幸せな絶頂に2人で昇り詰めると、いつしかどちらからともなく意識を喪失していたのだった。

「先生」
「何だ」

 気が付くと、オカルト教師こと鎌田先生と2人で理科室にいた僕は、服を着ながら気になって仕方なかったことを聞いていた。

「どうして姉を犯ろうとしなかったのですか?」
「俺は勃たねえんだよ!」

ーーやっぱりそうだったか。

 薄々勘付いていたことを裏付けられた僕だったが、鎌田先生は余計なことは聞くな、と言ってもう山ほどある僕の疑問に答えてくれようとはしなかった。姉貴は僕より早く目覚め、隣の暗室で待機していると言う。

「お前が無様な裸のままじゃ会わせられねえからな」
「どうして……」
「余計なことは聞くなと言っただろう!」

 だが僕は続けた。質問でなければいいのだろう。

「ファラオの秘術は、解いてくれたんですね」
「ああ。だが、コイツはもらっておくぞ」

 鎌田先生は、机の引き出しに入った僕の陰毛を見せてニヤリと笑った。

「いい思いをさせてやったんだから、文句はあるまい」
「あ、あの、姉貴は……」

 聞くなと言われても、聞かないではいられなかった。が、鎌田先生は怒りはしなかった。

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