弟の悪友
二次元世界の調教師:作

■ 1

「今日はさ、シンジ君たちと……」
「美幸、どうしたの? 具合でも悪いの?」
「えっ!? い、いや、何でもない……」

 その日の夕食の席、すっかり明るさを取り戻した弟の健一が、学校であった出来事などを楽しそうに話しているのに、心ここにあらずと言った感じでぼうっとしていた私は、母に注意されてハッとしました。

――アン、ま、又だわ……だ、ダメ、おかしくなっちゃう……

 私を悩ませる特殊な貞操帯パンツが又嫌らしく動き始めてしまいました。母と弟が見つめる前だと言うのに。しかも私の一番弱い股間の尖りを直撃する卵形バイブだったので、ツーンツーンと足の爪先が反り返ってしまうほど鮮烈な快感が体中に響き渡って来ます。ジジジーと言うくぐもったバイブ音が聞こえないかと気が気ではありませんでしたが、正座の腰を密かにくねらせ、片手にお茶碗を持ったままもう片手に持つ箸を止めて歯を食い縛って快感を堪える私は、もうそんなことを気にしている余裕もなくなって来ました。

――い、イヤ、お願い止まってえ! ま、マジでヤバくなって来た……うう、こ、こんな……

 私用にあの子たちがカスタマイズした貞操帯の裏地、ちょうど一番嫌な位置に取り付けられた楕円形で柔らかいバイブは接触面積が広いので、どんなにずらそうとしてもクリトリスに当たってしまいます。しかもあの子たちにしつこく剥きぐせを付けられてしまった剥き出しの感覚の塊を小刻みな振動が心地良く慄わせるのですから、とても平静ではいられません。

「熱でもあるんじゃないの? 顔が赤いわよ」
「そ、そう……」
「姉ちゃん」

――健一! ど、どこ見てるのよ……アン、ダメ、いくう!

 冬はこたつになる小テーブルを挟み、至近距離で正面に座った健一に声を掛けられ視線を上げると、彼が私のゆったりしたホームウェアの緩い胸元からこぼれそうな膨らみの谷間を凝視しているかのような錯覚を覚えました。するとついに股間から発するズウンと甘美な塊が体を走り抜け、私はウッと目を閉じ唇をきつく噛み締めると、気をやってしまったのでした。

「今晩、宿題教えてくれない? 数学と英語」
「う、うん、いいよ」

 こうして家族の前で密かに嫌らしい快感を噛み殺し、それでも我慢出来なくてイッテしまうのは、イヤと言う程私の官能に訴える、正に苦行と呼ぶに相応しいものでした。でも、今夜はまだこの後健一に一対一で勉強を教えてやらねばなりません。今の絶頂で、腰を上げるのが億劫な程甘美なもので下半身を痺れ切らせた私は、さらに羞ずかしく強烈なアクメを予想して唇をペロリと舐めました。

「ごちそうさま。じゃ、僕部屋に行ってるから……」

 健一が食器を台所まで下げていくと、2人切りになった母が言いました。

「健一はもう大丈夫かしらね。学校でうまくやっているかしら?」
「大丈夫よ、ホラずいぶん明るくなったでしょ……いい友達が……出来たみたいだし」
「ああ、シンジ君とか言う子かい? よく健一が話してるわね」

――何がいい友達なもんですか!……ひ、イヤッ!

 私はその口にするのも忌まわしい「シンジ君」に心の中で毒突きました。すると、まるでそんな私の心を見透かしたかのように、今度はアソコの中に仕込まれたイボイボのおちんちん型バイブがジーッと小刻みに慄えながらグリグリと首振り運動を始めて来たのです。もうすっかり慣れてしまったし、私をすぐにイカせないようかなり緩やかなレベルの振動なので、母の前で取り乱すことなく堪えることが出来たのですが、その替わり私の体を心地良く満たすおぞましい快感は圧倒的でした。

「ちょっと、トイレ……」

――ああ、もうダメ、我慢出来ない……

 食器の後片づけの前にはしたないと思いましたが、この嫌らしいいデザインのバイブに取り替えられてから、私を淫らに狂わせる振動が始まると、トイレが我慢出来なくなってしまうのです。あの子たちに初めて陵辱された頃からは信じられない程大きなサイズでイボイボ付きの強烈なバイブを平気で呑み込んでしまうようになってしまった私のアソコですが、今度のバイブは凄まじい威力でした。その元凶はバイブの胴体の亀頭部より少し下に取り付けられたゴツゴツした刺激玉。これがちょうど私のGスポットにフィットしてしまう上に、振動と共にグルグル回転するのですからとてもたまりません。あの子たちには「潮吹き」だとからかわれましたが、私にすればおしっこを洩らしてしまうのと一緒です。

 トイレに行くとちょうど健一が使用中でした。

――早くして! お姉ちゃん、洩れちゃう!

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