診察室
ドロップアウター:作

■ 8

「これで・・・いいのかな?」
 私は、脱脂綿で尿道の辺りを拭きながら言いました。
「はい・・・お願い・・・します・・・」
 よっぽど辛いのか、玲さんの言葉は途切れ途切れでした。
 野田さんは、「しばらくそこはお願いね」と言い残して、処置室を出ました。
 私はしばらくの間、ずっと玲さんの股間に脱脂綿をあてがっていました。
 愛液がどんどんにじみ出てくるので、脱脂綿を何度も取りかえながら、私は優しくもみほぐすように、脱脂綿で性器の部分に触れていました。その動作は、実はオナニーをさせているのと同じことだと気づいてはいたのですが、あまりに玲さんに同情し過ぎていたために、自分でも止めることができませんでした。
「あの・・・」
 不意に、玲さんが言いました。
「どうしたの?」
「・・・オシッコ・・・したいんです・・・」
 玲さんは少し頬を赤らめて言いました。
 私は玲さんの股間から手を離して、「服を着て、待合室のトイレに行こうか?」と聞きました。
 玲さんは、かぶりを振りました。
「どうして?」
「今・・・なんか変な感じだから・・・人のいるところに行きたくない・・・」
 玲さんの言葉に私はこらえきれず、とうとう涙をこぼしてしまいました。
 明らかに、玲さんは性的な興奮を覚えていました。しかも、自分では決して望まない形で。でも、きっと自分はいやらしい子なんだって自分を責めているんでしょう。そういう純情な思春期の女の子の恥じらいに、私は罪悪感を覚えました。
 玲さんは、思い詰めた顔で言いました。
「また・・・さっきみたいに・・・オシッコの出るところに管を入れてください・・・」
 私は言葉を失いました。さっき導尿であれだけ辛い思いをさせたのに、そんなことできるわけがありません。
 その時、私はふと気づきました。導尿の時、尿でベッドを汚さないようにとしたシーツが、まだ玲さんのお尻の下に敷かれています。
 オシッコをしたいけどトイレには行きたくない玲さんと、導尿だけは二度とやりたくない私。二人の要望を満たす方法は、一つしかありませんでした。
「玲さん・・・」
 私は、その方法が残酷なものであることを知りながら、仕方なく言いました。
「そこで、して」
「・・・えっ?」
 玲さんの戸惑いの目を見て、私は一瞬ためらいました。
「どういうこと・・・ですか?」
 でも、玲さんの苦しみを少しでも和らげたくて、あえて言いました。
「そこで・・・寝たまま、オシッコをして」
 玲さんは、悲しそうに顔をしかめました。
「えっ・・・でも・・・そんなの・・・」
「そのシーツの上にだったら大丈夫よ。ちゃんと水が漏れないようになってるし・・・」
「でも・・・」
 やっぱり、すぐには納得してくれませんでした。15歳の女の子が人前でオシッコをするなんて、とても屈辱的なことなんですから。
 もう少し様子を見ようって私は思いました。
 でも、玲さんはさっきから、ずっと下半身に力を入れているのです。もう我慢できなくなっていることは明らかでした。
 私は思い切って、玲さんにはかわいそうなことをしました。
 私の手で、無理にでもオシッコをさせるようにしたのです。
「ごめんね・・・」
 私は一言だけ言って、玲さんの膀胱の部分を右手の指先でぐいぐいと押しました。
「あっ・・・」
 玲さんは驚いて、声を上げました。
 でも、私の手を振り払おうとまではしませんでした。だから私は、そのまま膀胱を押し続けました。
 それでも、やっぱり恥ずかしいのか、なかなか尿は出てきませんでした。
 これ以上こんなことは続けたくなかったので、私は膀胱を押すのをやめて、さっきみたいに、ワレメをぐっと開きました。そして、今度は脱脂綿なしで、尿の出る穴を指先で押していきました。
「うぅ・・・んん・・・」
 玲さんはうめき声を上げて、頬を真っ赤にしていました。股間はすっかり愛液でぐしょぐしょに濡れて、桜色のかわいらしい乳首も立っています。敏感なところを何度もいじられているんですから、当然ですよね。
「力を抜いて・・・いいのよ、出して・・・」
 私はそう声をかけました。
 すると、玲さんは苦しそうに、「ごめん・・・なさい・・・」とだけ言いました。そして、とうとうオシッコをしたのです。
 玲さんの尿は、さっきの導尿の影響でピンク色に染まっています。意外にも量は少なくて、少しだけちょろちょろと出ただけでした。
 それでも、人にオシッコをするところを見られたショックは大きかったようです。
「うぅ・・・ひっく・・・ひっく・・・」
 玲さんはベッドの上で顔を覆って、しゃくり上げて泣きました。
 私は何も声をかけてあげることができず、たださっきみたいに、脱脂綿で股間をゴシゴシと拭きました。
 尿はすぐに拭き取れたけど、愛液はさっきからどんどんにじみ出てきています。
 玲さんの顔色を見たのですが、まだ頬は赤いままです。
「アソコがひりひりするの、治った?」
 そう聞いてみると、玲さんはまたかぶりを振りました。
 乳首はまだ立ったままだし、股間も濡れているので、玲さんは性的な興奮から抜けきれていないことが分かりました。
 本当は、こんなことしたらいけないんですけど・・・私は思い切って、玲さんを最後まで気持ちよくさせることにしました。
 私は脱脂綿を捨てて指先だけで、今度は玲さんのクリトリスに触れました。
「あっ・・・」
 玲さんは小さくうめいて、不安そうな目で私を見ました。
 私はかまわず、指先を小刻みに動かしました。
 玲さんは目をつむって、少し息を荒げています。でも、オナニーをしたことがないからなのか、声は出しませんでした。
 でも、透明な愛液がどんどん流れ出てくるので、感じていることは分かりました。
 私は途中で乳房をもんだり、乳首をいじったりして、早くいけるように助けました。
 その前からいじっていたせいでしょうか、玲さんがいくのに、そんなに時間はかかりませんでした。
 玲さんは、小さく「ん・・・」とだけうめいて、細い体をぴくぴくっと動かしました。
 それを見て、私は玲さんが絶頂を迎えたことを知りました。
 私は、自分でも気づかないうちに泣いていました。こんなかわいい女の子にひどいことをしてしまった罪悪感、ようやくその作業が終わったことへの安堵、そんな感情が入り混じって、私の胸は押しつぶされそうでした。

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