走狗
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■ 第1章 出来事11

 3本目の続きを俺は再生した。
 心の折れた香織の変化は、早かった。
 いや、完全に砕かれたのだった。
 この後の調教で、香織はこいつらに完全に逆らう気力を、無くされていた。

 香織の表情に以前の明るさなど、微塵もなく、何の感情もない人形と化していた。
『今日は、5月20日です。御主人様にいっぱい遊んで貰い、御主人様に服従することを誓いました』
 香織は精も根も尽き果てたように項垂れ無表情のまま、全身の力は抜け無気力に全裸を、カメラの前に晒している。
 香織のお腹は胃袋の辺りから、ぽってりと膨れ、妊婦を思わせた。
 何が、ここまで香織を変えたのか、俺には想像できなかった。

 シーンが切り替わりいつもの廃工場で、香織は全裸で正座をしている。
 俯いた香織に、男達が近づくと、香織が頭を地面に付けて
『御主人様…。オモチャの口で…遊んで下さい…。つ、詰まらないかも…知れませんが、お、ちん…ちんを…突っ込んで…下さい』
 男達に挨拶をした。
 男達は、香織の髪の毛を掴むと、引き起こしイラマチオを始める。
 喉の奥に3人が精を放つと、感謝の言葉を言い、又平伏する。

 お面の女が香織に近づくと、香織の前に黒い鞄を放り投げる。
『香織ちゃ〜ん。その中の物を、身に付けなさい。ちゃんと出来るかな〜?』
 そう言って香織の顔を上げさせた。
 香織は、鞄の中身を見てガックリと肩を落とし、一つずつ取り出して床に並べ出す。
 直径5pと3pぐらいの銀色のバイブ、革製の鍵付きショーツ、股間まで来るレザーブーツ、口枷、腕枷。
『最後のは、私じゃなきゃ付けられないから、置いといて良いわ。さあ付けなさい』
 香織は、お面の女の命令に従い、銀色のバイブをショーツに取り付け、バイブをオ○ンコとアナルに差し込み、自ら鍵を掛け、鍵を女に渡す。
 次に、固定用の金具が沢山付いたブーツを履いて、チャックを上げる。
 そして自ら大きく口を開け、口枷を咥え、頭の後ろでベルトを止めると、お面の女の前に行き、腕を後ろに組んでクルリと背中を向ける。

『良くできましたね〜、香織ちゃん。オモチャは、素直が一番よ…』
 そう言いながら、下腕全体を覆うタイプの腕枷をした。
 そうして、次は香織を正座させると、足首の金具を、太股の後ろにある金具に留めた。
 これで、香織の足は、曲げたまま伸ばせ無くなった。
 正座した香織に上を向かせると、女はむち打ちの、ギプスのような首枷を付ける。
 香織は、これで、首を下げる事が出来なく成った、香織の目は上を向き、強い不安の色を湛えてる。
 そして、仕上げは首枷から伸びる、4本のベルトで香織の膝と踵に有る金具とくっつける。
 これで香織は、正座をしたまま上を向き、身動きが全く取れなくなった。
 画面の奥では、3人の男がじゃんけんをしている、負けた男が肩を落としていた。

 お面の女は、香織の前に妙な物を持って来た。
 それは、直径30pぐらいのボトルを斜めに切ったような形だった。
『これなんだと思う?解らない?でしょうね…。私も初めて見た時、解らなかったモン。これはね、こうするの』
 そう言うと香織の口枷の穴に、差し込む。
『ほら、完成!人間便器よ…。どう?』
 カメラに向かって、出来映えを聞いて来た。
 カメラの女は、香織の姿をなめ回すように映し、最後は不安に怯える香織の顔を正面から取った。

 お面の女が香織の横に、台をセッティングすると
『退け退け!もう我慢できネー』
 男が押しのけ、台を跨ぐと、いきなり香織の口枷に付いたボトルに大便をした。
 男の便は、ボトルを伝って、香織の口へ吸い込まれる。
 口いっぱいに大便が流れ込み、パニックになる香織だが、ガッチリと固定されているため動けない。
 お面の女は、皮ショーツから伸びる、電線に付いている、フットスイッチを踏んだ。
 香織の背骨がビンッと伸び、ボトルの大便が飲み込まれて行く。
 まだ、残っているのを見て、再度スイッチを踏む。

 すると、又香織の身体が伸びて、大便が無くなった。
『ねえ、ねえ何が起きたのあれ…何したの?』
 カメラの女が、聞いて来た。
『あぁ、あれ…スタンガンよ。オ○ンコとアナルに入れた、銀色のバイブはスタンガン。ちょときつめのね』
 お面の女が言いながら、香織に近づく。
『ちゃんと飲み込まないと、まだまだ、喰らうわよ…解った?』
 お面の女が香織の目を覗き込みながら、宣言する。
 香織は、怯えながら[はひー]と口枷の奥から返事をする。

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