走狗
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■ 第1章 出来事17

 8本目のファイルをクリックすると、香織のバストアップが現れ、日付を告げた。
『今日は、8月の25日です。夏休み、最後の日曜日です。今日は、御主人様とお出かけし、生き恥を沢山晒して来ました』
 媚びた笑いを浮かべ、オドオドと話す香織は、既に別人になっている。
 それでも、香織はこの時は、まだ人だった。
 人の姿をし、人として生活できる外見を持っていた、少なくとも外見だけは…。

 場面は、廃工場から始まる。
 5m程の間隔を開け、円を描き椅子に座る5人の真ん中で、四つん這いに成り、陵辱者の間を行き来する香織。
 呼ばれるまま、陵辱者の元へ這って行き、その都度命令に答える。
 イラマチオをする者や、オ○ンコを弄ぶ者、アナルに浣腸器を突き立てる者や、靴を舐めさせる者、皆思い思いに香織を使う。
 それを、全員が持ったカメラで撮っている。

 そんな中、カメラの女が口を開く。
『どお、この子もだいぶ従順に成って来たけど、試験をしてみない?』
 カメラの女の言葉に、オ○ンコを使っていた大柄な男が、香織を抱きかかえ
『試験?どうするんだよ…。面倒なのは嫌だぜ…今度は、本当に務所になっちまうからな…』
 右の乳房を握りながら揺さぶっている。
 香織は、一生懸命腰を振り、陵辱者のチ○ポを締め付ける。
『別にどうって事無いわ…。それに捕まるとしても、この子だけよ…』
 そう言うとカメラの女は、香織を呼びつける。

 香織は、大柄な男の股間から解放されると、フェラチオをしてチ○ポを清め、カメラの女の足下に正座する。
 カメラの女は、香織の顔面を足の裏で踏み付け、舌を這わせさせる。
『香織…。どう?忠誠度の試験を受ける?』
 カメラの女の質問に
『はひ…なんれも…しまふ…ごめいれいに…したがいまふ』
 靴の裏を舐めながら、答える。
 カメラの女は、そんな香織の顔面を靴の裏で突き放し、仰向けに押し倒す。
『みんな聞いた?この子がやるって言ったんだからね…。ちょっと集まって。香織は、そのカメラに向かって、オナニーでもしてなさい』
 カメラの女の命令に従い、香織はオナニーを始める。
 後ろで密談する5人の声が、たまに聞こえてくる以外は、香織の喘ぎ声しかしない。
 そして、香織の試験の内容が決まり、カメラの女が香織の元へ戻って来た。
『今日で、人間として終わらせてあげるね…。これが出来たら、香織は本当のオモチャよ』
 香織の髪の毛を掴み、顔を覗き込んでカメラの女が言った。

 場面が変わり、車の中で床に正座する香織。
 香織は、犬の首輪を付け、アンダーバストが出る程のタンクトップと、股下5pのミニスカートに、スニーカーを履いている。
 耳には、携帯のハンドレス受話器が取り付けられ、ぶら下がったコードはタンクトップに消えている。
 モゾモゾとしながら、不安げに陵辱者を見渡す香織。
 すると、携帯から
『準備できたわよ…。いつでも始めちゃって…』
 お面の女の声が聞こえる。
『こっちも準備OKよ…。そっちはどう?』
 仮面の女の声が、携帯から流れる。
『ああ、こっちも準備OKだ…。香織ちゃんには、たらふく飲んで貰ったぜへっへっへっ…』
 下卑た笑いを響かせ、大柄な男が言う。
『香織聞こえてる…?言われた通り行動するのよ…。命令が聞けなかったら…、きついお仕置きよ』
 カメラの女が、香織に告げる。
『はい…。御主人様…、解りました』
 力なく答える香織。

 場面は切り替わって、上方から見下ろすように、黒いワンボックス車を捉える映像。
 どうやら何処かの町中に車を止めて、撮影しているらしい。
『香織。車を降りてユックリ歩きなさい』
 カメラの女の命令に、車のスライドドアを開けて、香織が現れる。
 真っ直ぐ歩道を歩く香織を、周りの男達があからさまに見る。
 それはそうだろう、美少女がいきなりノーブラノーパンで、露出全開の格好で歩いているのだ。

 しかし、首に付いている首輪を見て、怖じ気づいて声を掛けられないで居る。
『そこで止まって、一回転して後ろの2人連れに、ウィンクしなさい』
 カメラは斜め前方からの物に切り替わり、香織が回転するのを映し出す。
 回転した瞬間に、スカートが捲れ上がり、剥き出しの下腹部を日の下に晒す。
 ウィンクをされた男達は、ドキリとした表情のまま固まっている。
『良いわ、そのまま元に戻って、前に進みなさい』
 香織は、リモコンのオモチャのように、言われた事を実行する。

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